【イベントレポ】12月23日(金)レジェンドアーティスト・渡辺けんじ先生のトーク&ライブドローイングイベント

2022年12月、あのデジモン、たまごっち、レジェンズのキャラクターデザイナー渡辺けんじ先生が書き下ろしたTSUTAYA限定カードサプライ「レジェンドアーティストコレクション」を抽選発売しました。本商品の発売を記念して、渡辺けんじ先生のトーク&ライブドローイングイベントをTSUTAYA 西五反田店で開催しましたので、その模様をご紹介します。

 

│渡辺けんじ先生トークイベント

<開催概要>
開催期間:2022年12月23日(金)19:00〜20:00
開催場所:TSUTAYA 西五反田店

※本イベントはすでに開催終了しています。

 

│「毒や棘のようなものをキャラクターに仕込むことが僕の絵の味・クセなのですよね」(渡辺けんじ先生)

TSUTAYA 西五反田店店長(インタビュアー ※以降、店長):本日はTSUTAYA限定カードサプライ「レジェンドアーティストコレクション」のデザインをしていただきました”レジェンドアーティスト”である渡辺けんじ先生にお話を伺っていこうと思います。渡辺先生、本日はよろしくお願いします。

渡辺けんじ先生(※以降、渡辺先生):こちらこそ、よろしくお願いします。

店長:早速ですが、今回のTSUTAYA限定カードサプライの商品のコンセプトや世界観について教えていただけますでしょうか?

渡辺先生:ラフの段階では3案ほど提案していましたが、今回はそのうちの1つを採用いただきました。僕のキャラクターのファンが購入することを想像しながら、ファンの方々が持っているアイテムと並べて使ってもらえるようなデザインを意識しました。
一つひとつの商品についてですが、プレイマットについては僕が描きたいものを詰め込んでいて「大怪獣 VS 小怪獣たち」という構図を描きました。対して、デッキケースについてはシンプルに1匹の怪獣のみにしてバランスを意識。スリーブについては、空からドローン撮影したようなビジュアルとしました。(※当日は来場者限定に語られたデザインに仕掛けられた秘密も)

店長:ありがとうございます。ファンとしてはとても素晴らしいデザイン、ありがとうございました!さて、本日は事前にSNSで渡辺けんじ先生への質問を受け付けておりまして、その質問をさせていただきます。また、来場者の方からもその都度質問をもらいたいと思います。では、最初の質問です。数多くのキャラクターデザインを手がけられてきましたが、先生が贔屓にしている、してしまうキャラクターはいますか?

渡辺先生:デジモンであれば、ベルゼブモン。レジェンズであれば、シロンとランシーン。個人的にダークファンタジーやアメコミのアンチヒーローをかっこいいと思うところがあるので、その影響でしょうね。でも、そう言いながらも可愛い系のキャラクターも大好きです。

店長:ありがとうございます! では次の質問に移ります。キャラクターデザインをする上で意識していることはありますか?

渡辺先生:カッコイイものは、カッコ良く。可愛いものは、可愛く。その当たり前の中に、自分らしさとして「あえてくずすして、いやな感じを加える」ことを意識しています。初期のたまごっちはキャラクターデザインからドット絵の動きまで全部僕が担当したのですが、その評価としていただいた声が「可愛いけど、気持ち悪い」というものでした。毒や棘のようなものをキャラクターに仕込むことが僕の絵の味・クセなのですよね。あとなんか泥臭い感じとかですかね。松本零士先生の作品の影響と言えると思います。

来場者:先生のように絵が上手くなるのはどうしたらいいですか?

渡辺先生:絵は描き続ければ必ず上手くなります。手っ取り早く上達を目指すなら、まずは好きな絵の トレースを続けるといいと思います。ただ、絵が上手ければいいということではないと僕は思います。というか、僕にはあまり「絵が上手いとか下手」という概念がありません。以前、大人になってから描いた絵が子どもの頃と比較して上手くなったと喜んでいた方がいたのですが、僕は「子どもの頃の絵」の方が、本人の味・クセが出ていて好きだった。やっぱりこの味・クセは絵を描くうえで意識した方がいいと思います。

 

│もっと「オリジナルキャラクター・作品」を描いていきたいと思います。今回のTSUTAYAとのコラボレーションもその一環です(渡辺けんじ先生)

店長:ありがとうございます。では、ここで渡辺けんじ先生には「ライブドローイング」を行っていただきます。先生、よろしくお願いいたします。

渡辺先生:30分と短い時間ですが、がんばって描きますね。あとシーンとしていると描きにくいので、ぜひ質問を続けてください。

店長:では、続いての質問です。アイデアはどういった時に考えているのでしょうか? 何かそのための生活ルーティンがあれば教えてください。

渡辺先生:決まった生活のルーティンはなくて、常に考え続けていますね。テレビ番組や映画を観ていても、「自分だったらこのシーンをどうやって描くか?」のように考えています。なので、普段はアイデアについて考えているか、もしくは寝ているか。そんな生活をしていますね。

来場者:先生がハマっている趣味はありますか?

渡辺先生:趣味は作ろうとしたのですが、結局絵を描くことに繋がってしまいました。釣りと革細工を趣味にしようとして、一時期ハマったのですが最終的には使用する技術や体験を「どうやったら絵を描くのに使えるか?」と考えてしまっていました。やっぱり僕は絵を描くのが好きなのだなと。

その後も主に来場者からの質問が続きました。「少年時代はどのような過ごし方をしていた?」「おすすめの漫画やテレビドラマは?」「好きなお菓子は?」など渡辺けんじ先生のプライベートに迫る質問が数多くされ、渡辺先生も丁寧に笑いも交えながらご回答いただきました。

店長:さて、そろそろ絵も完成するということなので、質問も最後にしたいと思います。何か先生に質問されたい方はいますか?

来場者:今後やりたいことは何ですか?

渡辺先生:もっと「オリジナルキャラクター・作品」を描いていきたいと思います。今回のTSUTAYAとのコラボレーションもその一環です。ぜひ、将来的には銀座 蔦屋書店のアートコーナーで作品を販売・展示できるようになりたいです。……完成しました!

店長:ありがとうございます!先生、こちらの絵はどのような絵なのでしょうか?

渡辺先生:先ほどお話ししましたが、私はレジェンズのシロンが好きで、可愛い系のテリアモンみたいのはみんなも好きかなと思い、さらに自分の好きなミリタリーの要素を入れて、描いてみました。30分くらいで大きめの描くのはなかなか大変ですね(笑)。

店長:先生、本当に素晴らしい絵をありがとうございます。実は今回先生にご協力いただいたこちらの絵を含めて、来場者の皆さんには抽選ですがプレゼントがございます。ひとつ目は今回のTSUTAYAコラボのイラストが描かれた先生直筆のサイン入りポストカード。もう一つは先生直筆のサイン入りのライブドローイングの絵です。

そしてこのあと、抽選が行われ当選者に賞品が渡されました。

店長:先生、ありがとうございました。では最後に先生からメッセージをお願いします!

渡辺先生:本日は金曜日の遅い時間にわざわざお越しくださり、ありがとうございました。みなさんとたくさん話をしながら、絵を描くことができてとても面白かったです。また、TSUTAYAさんとはオリジナルキャラクターの仕事をご一緒できて楽しかったです。ぜひ、銀座 蔦屋書店のアートコーナーでもよろしくお願いします! (笑)

店長:先生、本日は本当にありがとうございました!


今回はTSUTAYA限定カードサプライ「レジェンドアーティストコレクション」の抽選発売を記念したレジェンドアーティストの渡辺けんじ先生をお招きしたイベントでした。今後も同じような機会を増やしていきますので、次回もお楽しみに。

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