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VA ANOTHER SIDE VA誌面で使われなかった特別カットやフルインタビューをWEBのみで限定公開中!

ASIAN KUNG-FU GENERATION

結成20周年を目前にアジカンが描くのは
彼ららしいギターロックで鳴らす11の街の風景

ASIAN KUNG-FU GENERATIONが、2年8ヵ月ぶりのニューアルバム『Wonder Future』を完成。フー・ファイターズのプライベートスタジオでレコーディングを敢行した、アジカンの新たな章の幕開けを感じさせる入魂の作品だ。

INTERVIEW

僕らは音楽の現場、文化から明るくしていくのがいいかなって

—— ニューアルバム『Wonder Future』の制作は、どういったスタートだったんですか。

後藤正文(Vo&G) ● アルバムは、久々にヘヴィでラウドなもの作りたいねって話から始まったんです。個人的には、ソロで自分のルーツ、インディロック趣味みたいなものを出せたので、その反動もありました。その辺の噛み合わせを、アジカンでどうやっていくかを何年も試行錯誤してたんです。でも、やっぱアジカンはギターを歪ませてガンとやるのが楽しいんじゃないかって気分になって、みんなもそういう想いがあったので、じゃあそれで決まりだねって。あとちょうど、(フー・ファイターズの)デイヴ・グロールが監督した『サウンド・シティ - リアル・トゥ・リール』って映画を観たんです。僕らもあのスタジオ606でやってみたいなと思って、ダメもとで聞いてみたらできることになったんです。

—— サウンド・シティは、ニルヴァーナの『ネヴァーマインド』などが制作された伝説的なスタジオですね。現在は閉鎖されてしまい、そこで使われていたニーヴというミキシングコンソールをデイヴが買い取り、フー・ファイターズのプライベートスタジオ、スタジオ606に設置されているんですよね。

後藤 ● そうなんです。僕らの直接的な憧れだと、ウィーザーの『ピンカートン』が作られた、あのミキシングコンソールで僕らも録ってみたいと思ったんです。バンドとしても10周年を越えて新しい環境を求めていて、海外のスタジオに飛び込むって選択をしたんです。

—— 実際にレコーディングを行ってどんな印象がありましたか?

山田貴洋(B&Vo) ● すごい量の機材があって気分がアガったし、フー・ファイターズの功績がいっぱい飾られてて、ひたすらスタジオでの時間を楽しんでました。

伊地知潔(Dr) ● デイヴ・グロールがドラムを叩いてるスタジオだし、これは緊張しそうだって思ってたんですよ。でも、向こうのスタッフがハッピーな雰囲気を作ってくれて、すごく楽しくレコーディングができました。

喜多建介(G&Vo) ● 曲自体は日本で詰めていったので、レコーディングは煮詰まることなく気持ちよくできたんです。フー・ファイターズのスタジオで気持ちは毎日高ぶってました。でも、あんまりはしゃぐとなめられると思って内に秘めてました(笑)。

——(笑)。でもほんと、音の鳴りが全然違いますね。

伊地知 ● 温かみのある、今まで聴いたことないような新鮮なすごくいい音だなって。

後藤 ● 現代的なバキバキのスクリーモとかじゃなく、ちゃんとアタックがあるけどちょっと昔っぽい音になりましたね。

—— 新しいアジカンの音って感じがします。ライヴ感もあるし、いろんな意味で生々しいアルバムだなって。

後藤 ● バンドも来年で結成20年なんですよ。レコードを作って10年で、ここに来てちゃんと自分たちらしさが見えてきました。それを踏まえて着地点をコントロールできるようになったと思います。

—— では、シングルにもなった「Easter/復活祭」ですが、リズムと勢い感が詰まったナンバーですね。

後藤 ● これは、ギターいじってて何気なくネタを作ったんですけど、バンドでこんな風に着地するとは思ってなかったんです。今までのアジカンだと、サビももっと高いキーになってたけど、そこまでいかないのも面白かったですね。サビのあとブレイクしてAメロに戻る時、めちゃカタルシスがありますね。

喜多 ● 今回、フー・ファイターズってキーワードもあったんですけど、サイケデリック期のビートルズというのもキーワードに挙ってて、曲中にそういう感じが出てますね。

山田 ● ヘヴィだけどキャッチーな曲で、これができた時に、このアルバム大丈夫だなって思いました。試聴した時にこれが1曲目のアルバムだったら“オレ買うな”って(笑)。つかむ力のある曲ですね。

伊地知 ● これまで「フラッシュバック」「振動覚」のような、短くてライヴでクソ盛りあがる曲ってシングルで出してなかったんです。それを今シングルで出せて、みんなの反応がよかったのはうれしかったですね。

—— この曲もそうですが、歌詞はアルバムを通じて、いろいろな街の人の姿、気持ちを描写したものとなっています。

後藤 ● そうですね。歌詞はなるべく心のなかの話はやめたい、いろんな街の話を書こうと思ったんです。「Standard/スタンダード」はヨーロッパ感があったり、アルバム全体でどこの街の話って訳じゃないし、時代感もよく分からない。そういうものにしたかったんです。俯瞰して街を描写して、そしたら、今を生きる人たちが“これ、私のこと言ってるんじゃないかな?”と思ってくれるかなって書き方をしたんです。いちばんは、共感できるかどうかが歌詞の価値判断の基準になるのがイヤだったんです。“分かる~”じゃなく、ちゃんと作品として捉えてほしいって気持ちがありました。あと、アメリカンロックのニュアンスが入ったサウンドで、そこにちゃんと乗る日本語を開発していかないと、自分たちのものになっていかないなって。そういうものがちゃんと書けた手応えはありますね。

—— 新作で、これまでと違うポイントを挙げるとすると?

喜多 ● 今回、ロックのオマージュがところどころに散りばめられていて、それは今までやってこなかったことなんですよ。そういうのを探して聴くのも面白いんじゃないかと思いますね。

伊地知 ● 個々で趣味が違うけど、曲作りで4人のバランスがとてもよくなりました。山ちゃん(山田)が持って来たネタをセッションで3人の趣味が入ってきたりとか。

後藤 ● 「Winner and Loser/勝者と敗者」は山ちゃんのネタの曲で、ある日“この作曲のクレジットは全員で”ってメールが来て、どうしたんだろう?ってビックリしたもん(笑)。

山田 ● 最初は僕がネタ持って来たけど、すぐにケンちゃん(喜多)と潔(伊地知)がアレンジを加えて、元のイメージからガラッと変わったんです。最終的にメロディはゴッチが乗せて、みんなで作った感があったから、全員のクレジットにしようと思えたんです。「Opera Glasses/オペラグラス」も同じで、全員が作曲になってるんです。

—— まさに4人が一体となって制作できたアルバムってことですね。『Wonder Future』をアルバムタイトルにしたのは?

後藤 ● この先どうなるか分からないけど、いい意味でも悪い意味でもその儚さがいいなって。あとは希望も込めて、“驚くべき未来”が訪れたらいいなって。実際、社会的な状況は重苦しい感じがあるけど、でもちょっとでもよくしていきたいって気持ちはみんなあると思うし、僕らは音楽の現場、文化から明るくしていくのがいいかなって想いがありますね。

—— あと、アルファベット表記のアルバムタイトル、曲名に英語と日本語があるというのも初めてです。それは、もっと海外にも発信していきたいという気持ちの表れですか?

後藤 ● それはありますね。自分たちの活動がワールドワイドになってきて、実際にロンドンやパリでワンマンライヴのチケットが売り切れたことはすごく大きかったんです。今年11月には南米ツアーもあるし、もっと開いた感覚でやっていくのがいいのかなって。それこそバンド名に“ASIAN”ってつけた、いつかアジア人だっていうのが自分たちのアイデンティティになると思った時と、今回アルバムタイトルを英語にした意識は近いかも。『Wonder Future』は、自信を持って海外の人にも聴かせられる日本語のロックだって気持ちは強いですね。

INTERVIEW&TEXT:KEISUKE TSUCHIYA PHOTO:TAKASHI HIRANO STYLING:MINACO OKABE
衣装協力:Lui'sTOKYO 03-3477-8711/Ciaopanic HARAJUKU 03-5774-7941/G-STAR International 03-5765-3301/BROOKLYN TREASURY/SLC SHOWROOM 06-4394-7905
PLACE:DAIKANYAMA T-SITE 代官山 蔦屋書店

PROFILE

1996年、大学の音楽サークルで結成。2003年ミニアルバム『崩壊アンプリファー』でメジャーデビュー。同年にシングル「君という花」、1stフルアルバム『君繋ファイブエム』でブレイク。ライヴ活動を重ね人気を高める。2013年にはメジャーデビュー10周年記念ライヴを横浜スタジアムで2デイズ開催した。今年7月5日から全国ツアー、11月には初の南米ツアーも開催する。

HP:http://www.asiankung-fu.com/

NEW RELEASE

Wonder Future

  • NOW ON SALE
  • J-POP

6月13日 RENTAL

キューンミュージック

初回生産限定盤(CD+DVD):
KSCL-2587~8 3,700円(税抜)
※DVDには、「Easter/復活祭」「Standard/スタンダード」のMusic Clip、「Recording Documentary@Studio 606&Rock Falcon Studio」を収録。

通常盤(CD):
KSCL-2589 2,913円(税抜)

完全生産限定盤(アナログ盤):
KSJL-6182 3,500円(税抜)
※アナログ盤は、6月24日リリース。

収録曲

 試聴する

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曲名 アーティスト名 再生時間 音楽配信
1. Easter/復活祭 ASIAN KUNG-FU GENERATION 00:03:00
2. Little Lennon/小さなレノン ASIAN KUNG-FU GENERATION 00:04:01
3. Winner and Loser/勝者と敗者 ASIAN KUNG-FU GENERATION 00:04:02
4. Caterpillar/芋虫 ASIAN KUNG-FU GENERATION 00:03:34
5. Eternal Sunshine/永遠の陽光 ASIAN KUNG-FU GENERATION 00:04:59
6. Planet of the Apes/猿の惑星 ASIAN KUNG-FU GENERATION 00:02:12
7. Standard/スタンダード ASIAN KUNG-FU GENERATION 00:04:20
8. Wonder Future/ワンダーフューチャー ASIAN KUNG-FU GENERATION 00:04:14
9. Prisoner in a Frame/額の中の囚人 ASIAN KUNG-FU GENERATION 00:04:36
10. Signal on the Street/街頭のシグナル ASIAN KUNG-FU GENERATION 00:04:18
11. Opera Glasses/オペラグラス ASIAN KUNG-FU GENERATION 00:04:44

全曲表示する

ALBUM DISCO GRAPHY

  • 2012/09/12 release
    キューンミュージック
    KSCL-2122 2,913円(税抜)

TOUR INFO

ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour2015「Wonder Future」

7月5日(日)埼玉 戸田市文化会館
7月8日(水)群馬 ベイシア文化ホール
7月11日(土)栃木 宇都宮市文化会館
7月18日(土)神奈川 横浜アリーナ
7月22日(水)北海道 旭川市民文化会館
7月24日(金)北海道 札幌市民ホール
7月28日(火)愛媛 松山市民会館・大ホール
7月29日(水)香川 サンポートホール高松・大ホール
8月24日(月)・25日(火)神奈川 鎌倉芸術館大ホール
8月29日(土)石川 本多の森ホール
8月30日(日)新潟 新潟県民会館
9月2日(水)埼玉 大宮ソニックシティ 大ホール
9月5日(土)静岡 アクトシティ浜松
9月6日(日)静岡 富士市文化会館(ロゼシアター)

9月11日(金)岩手 大船渡リアスホール
9月13日(日)福島 いわきアリオス
9月18日(金)鹿児島 鹿児島市民文化ホール第一
9月20日(日)福岡 福岡サンパレス ホテル&ホール
9月22日(火)広島 上野学園ホール
9月23日(水)岡山 倉敷市民会館
9月25日(金)兵庫 神戸国際会館 こくさいホール
10月2日(金)岐阜 長良川国際会議場
10月4日(日)愛知 名古屋国際会議場センチュリーホール
10月9日(金)・10日(土)大阪 オリックス劇場
10月12日(月)宮城 仙台サンプラザホール
10月15日(木)・16日(金)東京 東京国際フォーラム ホールA
10月24日(土)沖縄 沖縄市民会館大ホール

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その他の注目情報