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アヴィーチー

クラシカルなメロディにエレクトロニックなエッセンス
家族や愛、人生の哀愁や喜びを詰め込んだ温もりある最新作

アヴィーチーの最新作『ストーリーズ』は、ピアノとギターを基調としたシンプルで飽きの来ない奥行きのあるメロディと、電子音とダンスビートが融合したネオクラシカルな作品に仕上がった。今回は彼のヒストリーを追いながらニューアルバムの魅力を検証していこう。

INTERVIEW

一番大きな違いは、今書く曲はクラブのためだけの曲ではないということ
曲作りの全てのステップに自分が関わっているんだよ

ダンスミュージックシーンの階段を光の早さで駆け上がり、今やアメリカのメインストリームでも大きな影響力を持つスウェーデン出身アーティスト、アヴィーチー。16歳の頃からDTMを始め、マネージャーのアッシュ・ポアノウリとの出会いをきっかけにトラックメイクやDJのテクニックを学び、大量の楽曲を制作し、急速な成長を遂げていく。

「マネージャーのアッシュに会った時だと思う。その時から、全てがどんどん良くなっていったんだ。DJの技術的な面はすごく簡単なんだ。リズムとかそういうのは自然と習得していくものなんだよ。DJに関して難しいのは、セットをどう組み立てていくかということ。それをアッシュから学んだ。観客が何を求めているかの察し方、変化やミスをどう繋げていくか、それは経験していかないとわからない。僕はそういった知識が全くなかったからさ(笑)」

そんななかで、彼の作った「レヴェルズ」がスマッシュヒットを記録すると、彼の周辺は急激な盛り上がりを見せていく。

「でも、6年間ずっと突き進んできたから、僕やアッシュにとっては、何かが変化したという感覚よりも、ずっといろいろなことが“続いている”といった感覚の方が強い。パフォーマンスする会場がクラブからシアターになって、シアターからコンベンションセンターになって、コンベンションセンターからアリーナになって、というふうに、物事が徐々に進んでいるんだよ」

トラックとリミックスを精力的に出し続け、EDMの盛り上がりとともにアヴィーチーはアッシュとともにアメリカ進出に手をかける。その先鞭となったトラックが「ウェイク・ミー・アップ」と言えるだろう。現在までに7億PVを記録しているこの楽曲は、アメリカに馴染みの深いブルーグラスやカントリーをダンスミュージックに掛け合わせ一気にリスナー層を拡大。アルバム『トゥルー』はビルボードの5位を記録する大ヒットとなり、年間29億円(当時のレート)を稼ぎ出すスーパースターの座に躍り出た。

しかし、アルバム用に2ヵ月で60曲を書き下ろすハードワークな彼を病魔が襲う。すい炎を患い休養を余儀なくされたアヴィーチーにとって'14年後半は試練の年となるのである。

「22、23という年齢であんな目にあうとは想像してなかった(笑)。でもそれで自然に考えるようになったんだよね。沢山ショーをしていくなかで、いろいろな他のDJを見てきた。皆毎晩飲みまくって、35歳になってもそれをやってる(笑)。それは危険だなと思って目が覚めたんだ。そこから1、2年をかけてシラフでいる生活へとシフトしていった。ここ8ヵ月は休みをとって、それまで出来ていなかったことを取り戻していたんだ。ツアーのスケジュールとかプレッシャーは常に自分の周りにある。プロジェクトの数もすごいし、沢山の人たちが自分を頼りにしているんだからね。そのプレッシャーが自分にとって大きく関係しているなんて気付かなかった。いつも不安だったんだ。でもここ8ヵ月は運動もしてるし、いい日常が送れてる。ライフスタイルは随分と変わったよ」

「ザ・デイズ」リリース以降、休養によって健全な生活を取り戻した後、アヴィーチーは再び楽曲制作をスタートさせる。そうして誕生したのが、最新アルバム『ストーリーズ』だ。

『ストーリーズ』は『トゥルー』の路線をより推し進めた作品になっており、ギターやピアノをベースにしたシンプルで飽きの来ない宝石のようなメロディと歌が、ダンスビートや電子音とともに奏でられている。制作に関しては多くの楽曲をアコースティックな楽器で作曲したようで、「ザ・デイズ」や「ザ・ナイツ」でも感じられたが、よりポップスとして洗練したと同時に、より生々しさを感じさせるアルバムだ。

「前のアルバムと制作するプロセスは同じなんだ。以前と違うのは、使用するツールやアプローチの仕方かな。一番大きな違いは、今書く曲はクラブのためだけの曲ではないということ。前は、この曲にはこのフックを入れて、ここのブレイクにヴォーカルを持ってくる、とか、そういう感じで作っていた。でも今は、誰と書くとしても、一人で書くにしても、最初は必ずアコースティックで始めて、そこからいろいろと重ねていく。曲作りの全てのステップに自分が関わっているんだよ。音も楽器も全て。オーケストラを指揮しているみたいにね。前はインストを誰かに送って、ヴォーカルを乗せて送り返してもらって、という感じだったから。今はそういうやり方はしてないんだ」

より有機的なサウンドになると同時に、エレクトロニックなエッセンスは、このクラシカルなメロディに新しい息吹を吹き込んでいる。そうした内容にさらに温もりを与えているのは歌詞だろう。ハードなDJライフから距離を置き、休養した経験が反映されたのか、家族や愛、人生に対する哀愁や喜びが言葉に刻み込まれている。

自分の考えや不安な気持ちをベースにしたり、ここ6年を振り返って
曲を書いたりもした。それは、自分にとっては新しいことなんだ

「自分の考えや不安な気持ちをベースに曲を書いたり、ここ6年を振り返って書いたりもした。それは、自分にとっては新しいことなんだ。自分に関しての曲は、今までに書いたことがなかったからね。『サムウェア・イン・ストックホルム』なんかは、自分やストックホルムについて、ストックホルムや家が自分にとってどんな存在かについて歌ってる。これまで全てが進むスピードが速すぎたから、実際に休みをとって自分を見つめ直すまで気づけなかったんだよ。だからある意味、皆が生まれ変わったというのは理解できるんだ。でも自分にとっては、あまりそういう感覚がないんだよね」

スウェーデンではアバやカーディガンズ、スウェディッシュ・ハウス・マフィアなど多くのアーティストが輩出され、大きなヒットを記録してきた。アヴィーチーもそうしたアクトたちと同じ場所に立とうとしている。

「スウェーデンのサウンドっていうのは、スウェーデンのポップミュージックに限らず一般的な音楽全てにおいて言えると思うけど、メランコリックというか、高揚感があってハッピーでありながらも、ハッピーすぎないんだ。ハッピーでありながら悲しいというか、高揚感と哀愁の両方を持っている。サウンドもメロディもそこが他の国とは大きく違うところなんだ」

『トゥルー』に続き、殿堂入り必至の作品『ストーリーズ』を完成させたアヴィーチー。その視線はさらなる高みを望んでいる。

「自分やアッシュにとって、長期にわたるもの、未来的なものを作るというのは、常に目標だった。今もそれは変わらない。音楽を制作する時、もちろんその曲が成功することも考えるし、ナンバーワンになったり、世界的に受け入れられるのも大切だと思う。でも制作の時に大きく思い描いているのは、リスナーが後になっても聴き返したくなるような音楽なんだ。マイケル・ジャクソンの『スリラー』とかピンク・フロイドの『狂気』みたいな作品は、どのミュージシャンにとっても究極のゴールだと思うよ。僕の究極のゴールもそこなんだ」

文:佐藤讓(Hifumi,inc.)
写真:Cim Ek, 2015(表紙、P028)/Sean Eriksson, 2014(P030)/Sean Eriksson, 2015(P029)

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UICO-9070 2,200円(税抜)

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曲名 アーティスト名 再生時間 音楽配信
1. ウェイティング・フォー・ラヴ Avicii 00:03:50
2. トーク・トゥ・マイセルフ Avicii 00:03:55
3. タッチ・ミー Avicii 00:03:06
4. テン・モア・デイズ Avicii 00:04:05
5. フォー・ア・ベター・デイ Avicii 00:03:26
6. ブロークン・アローズ Avicii 00:03:52
7. トゥルー・ビリーヴァー Avicii 00:04:48
8. シティ・ライツ Avicii 00:06:28
9. ピュア・グラインディング Avicii 00:02:51
10. サンセット・ジーザス Avicii 00:04:24
11. キャント・キャッチ・ミー Avicii 00:03:59
12. サムホエア・イン・ストックホルム Avicii 00:03:22
13. トラブル Avicii 00:02:51
14. ゴナ・ラヴ・ヤ Avicii 00:03:35
15. ザ・デイズ (日本盤ボーナス・トラック) Avicii 00:04:38
16. ザ・ナイツ (日本盤ボーナス・トラック) Avicii 00:02:56

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オリジナル
「思わずダンシングしたくなるミラーボールっぽいステッカー」


※実際のステッカーはこちらの絵柄のホログラム仕様になります。

PROFILE

1989年9月、スウェーデン生まれ。現在26歳のプロデューサー/DJ。「レヴェルズ」のヒットをきっかけに当時盛り上がりを見せていたEDMシーンで大きな活躍を果たす。「ウェイク・ミー・アップ」で本格的なアメリカ進出を果たした後、アルバム『トゥルー』がビルボード5位を記録。デヴィッド・ゲッタやゼッド、スクリレックスらとともにメインストリームに躍り出て、若き天才として高い評価を博している。

HP:Avicii.jp
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