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ワン・ダイレクション

メンバー4人になって初のアルバム
『メイド・イン・ザ・A.M.』リリース

4人になってから初のアルバム『メイド・イン・ザ・A.M.』をリリースするワン・ダイレクション。
前作『フォー』で打ち出したオーセンティックな作風を経て、さらに深化した彼らは普遍性を伴う作品を届けてくれた。

COLUMN

世界中を席巻し続けるスーパーグループ
通算5作目のニューアルバムがいよいよ登場

イギリスのオーディション番組から誕生したワン・ダイレクション。2011年のデビュー以来、全世界トータルセールス6500万枚、日本でも累計170万枚を突破。今年2〜3月に行われたジャパンツアーでは20万人を動員。今ではアリーナやスタジアムでのツアーが当たり前だが、9月の“Apple Music Festival”の会場は、観客との距離が近いライヴハウス。当日誕生日を迎えたファンのために「ハッピー・バースデー」を歌って祝ったり、日本国旗を持っていたファンに気づいたハリーが「ガンバリマース!」と完璧な日本語で応えたり、終始アットホームな雰囲気のなかで楽しそうにパフォーマンスしていた。そんな世界中を席巻し続けるスーパーグループが、今年結成5周年を迎えた。

多忙なスケジュールのなか、彼らは毎年コンスタントにアルバムを発表してきた。ティーンの眩い青春を彩るサウンドトラックのような1作目『アップ・オール・ナイト』。センセーショナルなデビューの勢いに乗った2作目『テイク・ミー・ホーム』は「リヴ・ホワイル・ウィアー・ヤング」「キス・ユー」といった、1Dらしいアップチューンに、エド・シーランが手掛けたセンシティヴなスロウ「リトル・シングス」などをそろえ、作風の振り幅がグッと広がった。今やライヴでもっとも盛り上がる曲「ベスト・ソング・エヴァー」や、情感あふれるメロディに寄り添う歌声が印象的な「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」を含む3作目『ミッドナイト・メモリーズ』は、それまでのポップ路線にロックなテイストをプラス。そうした音楽的な変化の兆しは4作目『フォー』で顕著になった。ロックやフォークに寄せたサウンドは、はねたビートのポップチューンと比べたら確かに地味かもしれないが、奇をてらわず、良いメロディと良い歌にこだわることで、彼らは歌をしっかりと聴かせるヴォーカルグループに成長。いわゆるアイドルからアーティストへの転換期に当たる意欲作『フォー』から1年ぶり、メンバーが4人となった新生ワン・ダイレクションが11月13日、通算5作目の新作『メイド・イン・ザ・A.M.』を世界同時リリースする。

リードシングルは、4人初シングルにして過去最大の大ヒットを記録した「ドラッグ・ミー・ダウン」。ファンへの想いをエモーショナルに歌った1D流スタジアムロックで、NASAの宇宙センターで撮影したビデオクリップが話題を呼んだ。骨太なナンバーに次いで公開されたのは「インフィニティー」。シンプルなメロディに乗せて、大切な人との別れと向き合い、その悲しさを乗り越えようとするアコースティックナンバーで、切々と語りかけてくるような4人のヴォーカルが胸に沁みる。この対照的な2曲を聴いただけでも、彼らのスキルに磨きがかかり、表現力がより豊かになったことがわかる。さらに、リスナーを包み込む包容力が加わったことも。

彼らはアルバムを出すごとに音楽に対して貪欲になり、アーティスト性を強めていった。自分たちのやりたい音楽性。伝えたいメッセージ。それらを追及しすぎると、セルフィッシュな作品になる場合がある。しかし、インタビューで常にファンへの感謝の言葉を口にし、自分たちの音楽性を急激に変化させてファンを戸惑わせたくないという彼らは、聴き手を無視することはしない。だからこそ、ともに想いを共有し、ともに歌えるポップソングを打ち出してきた。まずは歌ありき。当たり前すぎることだが、それゆえ見失いがちになってしまう。ワン・ダイレクションの場合、一切ブレがない。特に本作は普遍的な楽曲で勝負しようとする心意気が強く反映されている。前作『フォー』で示したオーセンティックな路線をさらに推し進めたことで、より深化した彼らの歌声を味わうことができるだろう。

日本盤CDはデラックスとスタンダードエディションの2形態。いずれも日本盤ボーナストラックとして、オリジナル未収録の新曲と、前作『フォー』収録曲「ナイト・チェンジズ」のリミックスが追加。デラックスは計19曲、スタンダードは計15曲収録。デラックスは、ハードカバー仕様CDパッケージに、レア写真やメンバーからのメッセージなどが掲載された20ページ以上の豪華ブックレットが付き、初回生産限定「アルティメット・ファン・エディション」のみフォトカード、オリジナルブレスレッド、日本限定特典が豪華ボックスに封入される。『メイド・イン・ザ・A.M.』発売翌日の11月14日には、ロンドンで世界中からファンを招待したスペシャルイベント“The London Session”を開催する。1D史上最少規模の会場でパフォーマンスが観られるなんて、ファンにとってはたまらないだろう。できることなら『メイド・イン・ザ・A.M.』を引っさげた来日公演をやってほしいものだ。最近のステージでの彼らは相変わらずメンバー同士ふざけあったりして、やんちゃで微笑ましい場面も多々あるが、歌に厚みが増し頼もしくなった。普段ボーイズグループを聴かない男子がライヴに参戦したら「こんなグループだったのか!」と目からウロコ。野太い声でシンガロングする場面が見られるかもしれない。

しかし、残念なことに1Dは来年3月から活動休止に入る。メンバーは「まだ達成したいことがあるし、解散するわけじゃない。心配しないで」とコメント。こちらとしても、まだ彼らに歌い続けてほしい。ヴォーカルグループとして進化・成長し、次なるステージへの可能性を浮かび上がらせた新作を前に、その気持ちは尚更強くなった。

TEXT:MADAO

NEW RELEASE

メイド・イン・ザ・A.M.

  • NOW ON SALE
  • ロック&ポップス

SMJI

デラックス・エディション
SICP-4592 2,400円(税抜)
●ハードカバー仕様パッケージ入
●17曲+日本盤ボーナストラック2曲収録
●24P豪華ブックレット
●歌詞・対訳・解説付

スタンダード・エディション
SICP-4593 2,200円(税抜)
●13曲+日本盤ボーナストラック2曲収録
●12Pブックレット
●歌詞・対訳・解説付
★初回生産分のみ日本盤限定特典封入

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デラックス・エディション

★初回生産限定『ULTIMATE FAN EDITION』のみ豪華ボックス仕様&日本盤限定含む特典計3種封入

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未定(特典あり)

PROFILE

2010年結成。2011年のデビュー作から4作目『フォー』まで、全アルバムがチャート1位を記録。日本においてはドコモの学割CMや、映画『好きっていいなよ。』の主題歌に起用されたことで大きな話題となった。今年2~3月のジャパンツアーでは6公演20万人を動員、大成功を収める。同年3月下旬、ゼイン脱退。現メンバーはルイ、リアム、ナイル、ハリーの4人。現在10月まで続くワールドスタジアムツアー中。

HP:http://www.sonymusic.co.jp/1d
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