ノスタルジックかつ今っぽい!? TVアニメ『銀の墓守り(ガーディアン)』福山潤×斉藤佑圭インタビュー

主人公・陸水銀(リクスイギン)役の福山潤とヒロイン・陸怜(リクレイ)役の斉藤佑圭

主人公・陸水銀(リクスイギン)役の福山潤とヒロイン・陸怜(リクレイ)役の斉藤佑圭

2017年4月クールからTOKYO MXにて放送が始まった『銀の墓守り(ガーディアン)』。中国発の本作は、全世界で累計40億PV突破した人気WEBコミックスが原作。本作から、今回、主人公・陸水銀(リクスイギン)役の福山潤とヒロイン・陸怜(リクレイ)役の斉藤佑圭にインタビューを敢行した。


『銀の墓守り(ガーディアン)』あらすじ

主人公・陸水銀(リクスイギン)は身寄りもなく天涯孤独の高校生。生活のためのバイトに明け暮れる毎日を送っていた……。ある日、水銀にとって唯一の取り柄である『ゲーム』が、彼とこの世界の行く末を握ることとなる! 何者かに連れ去られた憧れの美少女・陸怜(リクレイ)を助けるため、水銀は託された100億という遺産と共に『ゲームと繋がった異世界』へと飛び込んで行く――!


陸水銀(リクスイギン)/(C)Tencent Inc./銀の墓守り製作委員会

陸水銀(リクスイギン)/(C)Tencent Inc./銀の墓守り製作委員会

――役が決まった時の感想を教えてください。

福山:オンエアのタイミングで考えたら、もう一年以上前にお話をいただいていて。作品の企画書と原作の数ページを拝見しました。原作が中国のWEBコミックだったので、それを日本でも同時に作っていくことの興味のほうがはじめは大きかったですね。(原作が中国語なので)全容は分かりませんでしたが、主人公をやらせていただくことは『どういうものになるのかな?』という興味ももちろんありました。

斉藤:陸怜は、今まで私が演じてきたキャラクターとはちょっと違う、割と正統派なヒロインといいますか本当に非の打ち所がない“完璧なヒロイン”で、なかなか演らせていただける機会も少ないんです。「私がこれを演じられるんだろうか?」とちょっと不安はありましたが、アフレコが始まって福山さんや周りの方々との絡みでその方向性がやっと定まった感じですかね。

――“完璧なヒロイン”を演じるにあたって、何か準備はされたのですか?

斉藤:特に何もしていません(笑)。ありのままを見せよう、みたいな。福山さんのお芝居にたくさん助けていただいてます。

陸怜(リクレイ)/(C)Tencent Inc./銀の墓守り製作委員会

陸怜(リクレイ)/(C)Tencent Inc./銀の墓守り製作委員会

――福山さんは水銀についてどうお考えですか?

福山:公式サイトでも発表されている「千年続いて墓守をしてきた一族の末裔」ぐらいしか僕は知らされていないのですが、水銀は大変中庸なキャラクターですね。ただ、環境として身寄りがなかったり、バイトしながら苦学生をやってる……という中で“無課金プレイヤー”っていうトピックは、とても重要だとは思います。近年のアニメに多い「周りの個性豊かなキャラクターとの対比で成り立っている」のは水銀も同じかなと。

──では、いろんなキャラクターと演技は作っていっていると?

福山:そうですね。みなさんのほうが濃いので。現場では大変懐かしいというか、自分が20代中盤頃に、主人公として周りのキャラクターとバランスをとっていく立場も経験していたので、その時の感覚に近いですし、改めて新鮮さを感じています。

(C)Tencent Inc./銀の墓守り製作委員会

(C)Tencent Inc./銀の墓守り製作委員会

──台本を読んだときの印象はいかがでしょう?

福山:キャラクターの配置やストーリーの進行性などは、僕が業界に入る前に好きでアニメを観ていた時にも感じたことのある“王道感”がふんだんに散りばめられていますね。

斉藤:今福山さんが“王道”と仰ったんですけど、設定がすごく「あるある!」って感じで。例えば陸怜はお嬢様で、水銀は身寄りのない貧乏学生。お金持ちなお嬢様と貧乏な学生っていう“身分違いの恋”とか結構その設定ってあるなぁって、すごく納得できたり。あと、最近の作品は女性が強いパターンが多いんですが、陸怜は“守られているヒロイン”で、女性としてもすごく可愛らしくて魅力的ですね。

(C)Tencent Inc./銀の墓守り製作委員会

(C)Tencent Inc./銀の墓守り製作委員会

──お二人は声優としてお互いをどう見ていますか?

福山:過去に一、二度お会いしたことがあるというレベルで、がっつりお仕事させていただくのは今回が初めてですね。昨年夏くらいにプロモーション用の映像撮影で、この作品の役としては初めてお会いして。

斉藤:そうですね。なかなか役が絡まないと現場でもお話することってないんですよね。

福山:先の展開を僕らも知らないので、台本を読みながら「どうなっていくんだろう?」っていう、半ばオリジナルものに近い感覚で「今後こうなっていくんじゃないかな?」とか、今コミュニケーションしている最中かもしれないですね。

──実際にご一緒してみてどうでしたか?

福山:実は、序盤はもちろん絡んでいくんですけど、物語が進んでいくと逆に絡まなくなってくるんです。

斉藤:確かに! 水銀とは?あまり絡んでないかも…。

福山:序盤だけなんですよ。僕はいろんな人と絡むんですけど、陸怜とは絡めなくなってくるっていう。この辺の展開は是非アニメを見ていただければと思うんですけど。僕としては斉藤さんは大変心強いパートナーですね。僕が現場でうるさいのも含めて、ちゃんとついてきてくれるので、助かるなって……。ありがたい!

斉藤:私にとって福山さんは大先輩なので、すごく遠慮しているところから入っている感じで。失礼があってはいけない!って。今も若干そうなんですけど(笑)。そうは言っても、水銀と陸怜はヒーローとヒロインなので、共に歩んでいかないといけないですし……なにより福山さんは現場の雰囲気作りが素晴らしいんです!

福山:もう、そこだけですからね、僕(笑)。

斉藤:いやいやいやいや(笑)。本当に、現場の雰囲気って主役で決まると言っても過言ではないかなって。福山さんのおかげで若手の方たちもすごく居やすいし、私もその空気の中にいると安心してお芝居ができるので「本当にありがとうございます!」という感じです。

(C)Tencent Inc./銀の墓守り製作委員会

(C)Tencent Inc./銀の墓守り製作委員会

──これから、役者さんも増えていくということですが?

福山:来る人来る人がイメージぴったりの人ばかりで。

斉藤:そうなんですよ。まだ発表されていないところもいっぱいあると思うんですけど、キャストは本当に豪華です!

福山:毎回それが不思議だなぁっていうくらい。で、現場でいうならば、後々出てくる「プレシャス」っていう組織があって、そこの頭領が「ダークタイガー」っていうんですけど。これをみんなが言いたがる(笑)。

斉藤:なかなかないですよね! だって敵の組織の頭領が「ダークタイガー」って……。

福山:こういうネーミングも「おしゃれにしよう」というのよりも、ド本線でいくあたり僕は好感を持てるといいますか、楽しめますね。ダークタイガーは誰なんだっていう(笑)。

斉藤:(笑)

(C)Tencent Inc./銀の墓守り製作委員会

(C)Tencent Inc./銀の墓守り製作委員会

――お二人の役に対してディレクションはありましたか?

福山:僕は「ちょっと二枚目すぎる」って言われましたね。

斉藤:けっこう三枚目にしてほしかったみたいですね。

福山:そう言われたときに僕は「何かうれしいっス」って(笑)。若手の頃とかは、カッコよくしなきゃいけないのにカッコよくできなかったりすることが多かったので。

斉藤:私は最初の頃に「もうちょっと、年齢感を若く」って言われたくらいです。あと(水銀と陸怜がプレイしている)ゲームの中で分身となるちっちゃいアバターの陸怜には「コミカルにキャラものっぽく」と言われたので、だいぶ普通のキャラクターとは変えましたね。

福山:序盤でいろんな面をいちばん見せているのは陸怜かもね。

斉藤:そうですね。リアルの陸怜としての台詞のほうが少なくて。アバターがすごくしゃべってたんですよ。

福山:アバターになると、逆に僕はしゃべらないですしね。

斉藤:水銀のアバターはしゃべらないうえに“パンイチ”ですからね(笑)。

(C)Tencent Inc./銀の墓守り製作委員会

(C)Tencent Inc./銀の墓守り製作委員会

──ちなみにですが、台詞回しとか間の使い方とか、普段出演している日本のアニメと違いなどはありますか?

福山:技術面で言うならば、たぶんほぼ変わらないと思いますね。大倉監督はもちろん、シリーズ構成のきむらさんも含めて「100%中国で作っている」というわけではありませんから。日本と中国のアニメ制作会社は密接な関係だったりするので、その辺の違和感はないですね。ただ、国の世情が違うので、当時の中国の世相がストーリーの要素や構成なりに盛り込まれているというか……アニメには“時代”が出ますよね。例えば、ヒロインが大会社の令嬢で、みんなから求婚される場面とか、シチュエーションとして今の日本では考えづらいですよね。

斉藤:確かに、花束を持ってこう……「好きだ!」みたいなシーンって、あまりないですよね。

福山:80年代の後半とか90年代、日本でも財閥なんて存在してないんだけど、そういった設定がいっぱいありましたよね。

斉藤:ありましたね~!

福山:そういった意味では、僕らの世代では「ああ、観てたテイストに近いな~」っていうノスタルジーもありつつ、今の時代感も含まれていると。

(C)Tencent Inc./銀の墓守り製作委員会

(C)Tencent Inc./銀の墓守り製作委員会

─もう放送が始まっていますが、今の時代、SNSの反応が意外と作品の評価をわけたりするかなとも個人的には思います。お二人は実際チェックされたりしますか?

福山:するものとしないものがありますけど……。

斉藤:チェックはするんですけど、でも、SNSの反応に対して役が左右されるわけではないので。良かったら「よしっ!」ってなったりするくらいですね。

福山:作品の評判は他でもいろいろ聞けると思うんですけど、自分がパッとスポット参戦した時とかは、その作品を好きな人がどう観たか、というのは一応参考までにチェックすることはありますね。人間やっぱり弱いので、自分のネガティブに思ってるところをくすぐられたりすると、方向修正したくなるっていうんですかね。そうならないように、自分の中でちゃんと決められているんだったら、覗いてもいいかなぁとは思いますけどね。

(C)Tencent Inc./銀の墓守り製作委員会

(C)Tencent Inc./銀の墓守り製作委員会

――今だったら、それこそアニメを見ながら感想を手軽につぶやけますからね。現場での手応えと、実際に放送されて視聴者が盛り上がるポイントって違ったりするのではないかなと?

斉藤:観てる年代によっても違うんじゃないですか?

福山:みなさんがやられていることは、僕も収録現場で同じことをしていますよ。収録のテストの最中とか、作品に結構突っ込んだりしますからね。(実際の放送で)それと同じポイントで引っかかってる人達もいますし。

斉藤:ああ! なるほど!

福山:逆に僕らの視点と、観てる人達の視点が全然違ったりもするので。突っ込むところが全然違ったり……っていうギャップは楽しんでますけれども。僕はふんだんにツッコミ入れますね!

(C)Tencent Inc./銀の墓守り製作委員会

(C)Tencent Inc./銀の墓守り製作委員会

─今回もいっぱいツッコミましたか?

福山:いっぱい突っ込んでますよ(笑)。作る過程で個人的に“とりあえず突っ込んで楽んでいる”というだけですけどね。作る過程でのツッコミと、視聴者でのツッコミってやっぱり全然違うと思うんで、こればかりは演る側としての特権ですよね。

──ありがとうございます。では最後にお二人から本作の見どころお伝えいただけますか?

福山:僕としては中国・日本という意識はあまりしてないんですけど、中国の方たちからしてみれば自分たちの国の原作が日本でアニメになって両国でやるっていうことに関しては、期待感は相当大きいと思うんですね。この作品で、TVシリーズでこのレベルのものが作られてるっていうことを知ってもらういい機会だなとも思っています。1話15分とショートではありますけれども、観たら続きがすごく気になるし、作り手側として、皆さんに楽しんで観てもらえるのではないかなと実感しています。なので、多くの方に楽しんで観てもらえたら幸いですね。

斉藤:前半と後半ではどんでん返しというか、まさかそんな展開に……!? みたいなところがあったりするので、そこまで注目してほしいですね。最初の方だけ観て「なるほどね、そういう作品ね」って思わずに、そこからまだもう1ステップあるんだぞ!っていうところを楽しみにして欲しいなと思います。

主人公・陸水銀(リクスイギン)役の福山潤とヒロイン・陸怜(リクレイ)役の斉藤佑圭

放送情報:4月15日(土)21:00~放送(TOKYO MX)※一話15分
第3話あらすじ 『水銀、終末を憂える!』

水銀にとって、陸 怜との唯一の接点であるゲーム『ダンジョンセンチュリー』の配信終了が発表された。ショックを受け、気力を失ってしまう水銀。それでも水銀は、ゲーム内で陸 怜が望む幻の花を手に入れようと力を尽くす。まもなく『ダンジョンセンチュリー』の配信が終了されるという中、陸 怜の父・陸 遊七が手掛けたという新しいゲーム『グレイヴバスター』が発表される。

脚本:神山修一 絵コンテ:山内重保 演出:高林久弥 作画監督:丹羽恭利・鄭 泳勲・キムゼヒョン


『銀の墓守り(ガーディアン)』
2017年TOKYO MXにて毎週土曜21:00~21:15にて絶賛放送中

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アーティスト情報

福山潤

生年月日1978年11月26日(39歳)
星座いて座
出生地大阪府高槻市

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