【2017年秋アニメ】『おそ松さん』『3月のライオン』第2期だけじゃない! 厳選おすすめ3作品

10月の秋アニメが始まってすでに半月以上が経った。既に大体の作品が2話程までは放映されているが、今年は「豊作の秋」といえるだろう。

おそ松さん』『3月のライオン』『結城友奈は勇者であるなどといった満を持しての第2期作品以外に、今期放送がスタートしたアニメのうち、25作品の中から独断と偏見でオススメ作品を紹介したい。

宝石の国

10月7日~ TOKYO MXほか

宝石の国

宝石の国 (C)2017 市川春子・講談社/「宝石の国」製作委員会

監督:京極尚彦(『ラブライブ!』『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』等)

遠い未来の話、地上に既存生物がいなくなり、環境適応して宝石の人型生物が生まれた。その宝石達を装飾品とするために、「月人」といわれる謎の仏像集団が天から襲ってくるという尖がった設定の作品である。

誤解を恐れずに言えば、宝石の擬人化ともいえるかもしれない。『アフタヌーン』(講談社)で連載中の人気コミックのアニメ化作品だ。

注目すべきは「まっすぐなストーリー」。

宝石達が抱えているものは、私たちが普段生きる上で抱えているような悩みである。生きている意味、周りとの関係性、コンプレックスなど。自暴自棄になりそうな辛い思いを抱えて生きているが、そこに友情という希望を交錯させ、救いを作っている。

第1話のあらすじは、宝石達は種類によって硬度(傷つきやすさ)や靱性(粘り強さ)が決まっており、向いている仕事を任じられ生活している。主人公のフォスフォフィライト、通称フォスは硬度がかなり低く、すぐに割れてしまうので重要な仕事にはつけてもらえず、ふてくされるような宝石。そんな中、フォスは月人に襲われるが、生きているだけで体から猛毒を吐いてしまうシンシャという宝石に助けられる。シンシャはその特性から他の宝石に一緒に生活することを疎まれ、他人と関わらない夜の見回りを一人任じられて、夜に閉じ込められている。自暴自棄に陥っているシンシャと、そんなシンシャを救いたいと思うフォスの友情が強調されて描かれている。

また、CGで描かれる宝石達の煌びやかさや、自然の美しさを際立たせる映像美は一見の価値がある。中でもダイヤモンドの美しさは特筆ものだ。

演者である声優の演技も素晴らしく、主人公フォスを演じる黒沢ともよの自然体の演技が心地よく、普段の生活のだらしないような演技と真剣な叫びの演技のギャップに胸を打たれる。

音楽も素晴らしく、特にオープニングは作品世界の緊張感をよく伝えている。オープニングテーマ鏡面の波YURiKAの澄んで綺麗な歌声が彩る。作曲者は、特徴ある変拍子を得意として人気を博しているロックバンド、ハイスイノナサsiraphのメンバーである照井順政。楽曲にも大胆に変拍子を取り入れており、今期もっとも注目すべきオープニング曲の1つであろう。

胸を打つストーリー、世界観の描写、優れた演技や音楽で視聴者を丸ごと虜にする、今期一番注目したい作品である。

>『宝石の国』を詳しく見る

少女終末旅行

10月6日~ TOKYO MXほか

『少女終末旅行』

少女終末旅行』 (c) つくみず・新潮社/「少女終末旅行」製作委員会

監督:尾崎隆晴(『PERSONA5 the Animation -THE DAY BREAKERS-』)

原作はつくみずによるWEB漫画。戦争によって世界が崩壊したと思われる終末世界で、少女2人が日々の食料を求めながら旅をする物語である。

この作品では現状敵らしい存在は出てこず、ひたすらにその終末世界での彼女たちの“日常”の生活や何気ない会話が描かれる。“終末”なのに“日常”が延々と描かれ、本人たちは戦争で元居た場所が破壊されたと思われる回想が一瞬だけ挟まれる場面もあるが、描かれるその日常に悲壮感はない。

終末世界はその人類文明の残された痕跡を描くことに魅力がある。世界観の提示を多くは説明せず、緻密な背景映像で少しずつ説明していくという心地よい瞬間が延々と紡がれている。例えば、主人公のチトが本を読んだり文字を書いたりする場面があり、視聴者からはその意味や発声がわからない場面があるが、その元が日本語であることが最終的に明かされる。

訪れた施設に「第七十二地上発電所」という看板があるがその漢字文字を読めなかったり、日本語の文字が既に変質していることが描かれることで、現代からの時間の経過具合や、ここが日本だった場所を舞台にしているということが“発見”できる。そんな“発見”を視聴者ができるところが魅力的だ。

戦いなどはないので、人によっては退屈に映るかもしれないが、心地よいダウナーさが延々と続くので、はまれば延々と浸っていられる極楽のような作品と言えるだろう。

>『少女終末旅行』を詳しく見る

十二大戦

10月3日~ TOKYO MXほか

『十二大戦』 (C)西尾維新・中村光/集英社・十二大戦製作委員会

十二大戦』 (C)西尾維新・中村光/集英社・十二大戦製作委員会

監督:細田直人(『未来日記』『はたらく魔王さま!』等)

特に作品背景の難しい説明はなく、現代都市を舞台に12人がバトルロイヤルで殺し合い、勝者はなんでも望みが叶う、という非常にシンプルな作品。西尾維新による小説が原作である。

話の進展がとにかく早く、“リズミカル”に参加者が死んでいく。この作品も背景描写が緻密で、普段私たちが歩いてるような路上や地下鉄、ドコモショップを模したと思わしきお店の前のような、誰もが街で見慣れたような場所で、それぞれが殺し合っているという「日常と殺し」のギャップが魅力でもある。

12人それぞれに干支の属性があり、それぞれが自己紹介を相対する時に行う。「“酉”の戦士、啄んで殺す、庭取(にわとり)」や「“卯”の戦士、異常に殺す、憂城(うさぎ)」など、謎の自己特徴を言い合う。戦い前には基本的に挨拶が行われることや、挨拶の「中二病フレーズ」に浸れる心地よさ良さがある。

殺し合いがある刺激的なエンターテイメントということなら、この作品で間違いない。

>『十二大戦』を詳しく見る

以上、他にも素晴らしい作品が多いが、厳選した3作品を挙げてみた。これを足掛かりに「自分だけの最高の作品」を見つけられれば幸いである。

(文:aibon)

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