『百瀬、こっちを向いて。』百瀬陽役・早見あかりインタビュー

百瀬、こっちを向いて。

「一番印象的なのは土手でのラストシーン」

「私が演じた百瀬陽は、元気で明るく見えるけど、その裏では先輩に対する気持ちだったり、いろいろと複雑な思いを抱えている女の子です。すごくサバサバしているところは私と似ているけど、私は百瀬のような2番目の恋人にはなりたくないし、好きな人をかばうために別の人と付き合っているフリをしようなんて、絶対に思わないでしょうね。だから、個人的には物語の軸となる部分にまったく共感できないんですけど(笑)、ストーリー的には登場人物全員の気持ちがすれ違うのが悲しいなと。あと、みんな自分を犠牲にしているのが切なくて、百瀬だけでなく、全員がもどかしい気持ちを抱えているんです。そういう青春の1ページみたいな感じが、とてもリアルに伝わる映画になっていると思います。

演じるうえでは、撮影に入る前に長期間のリハーサルがあったので、その中で監督と話し合いながら、徐々に百瀬というキャラクターを作り上げていきました。最初こそ、どうやればいいのかまったくわからなかったけど、自分の中で百瀬像が見えてからは、百瀬になるスイッチの切り替えみたいなものができるようになりました。撮影で一番印象に残っているのは、百瀬とノボルの土手でのラストシーンです。本当は晴れたきれいな朝日で撮影する予定だったんですが、残念ながらその日は曇りで。小雨の止み間に撮ることになり、そのときは晴れ間で清々しく終わりたかったなと思っていたんですけど、できあがった映画を観たら、どんよりした空が百瀬とノボルの気持ちにすごくリンクしていて、結果的には天気が味方してくれたのでしょうか。個人的にはあれが一番好きなシーンになりました。

DVDで観てくださる方には、百瀬やノボル、先輩など、いろいろな立場になって観ていただくとより楽しめると思います。例えば、みんなで女子会をやりながら観てもらって、観終わった後にガールズトークをするのも楽しいかなと。その人の今までの恋愛観や性格によって、出てくる感想が絶対に違うだろうし、誰に共感するのかも変わってくるはずなので、それを話のネタにして楽しんでもらえるとうれしいです」

(取材・文:馬場英美/撮影:近藤豊/スタイリスト:関志保美/ヘアメイク:山田典良)

◆PROFILE

早見あかり/AKARI HAYAMI
'95年東京都生まれ。'08年にアイドルとしてデビューし、'11年からは女優業を中心に活動。現在、NHK連続テレビ小説 『マッサン』に出演中。主演映画『忘れないと誓ったぼくがいた』が'15年に公開予定。

百瀬、こっちを向いて。

百瀬、こっちを向いて。

製作年:2014年 製作国:日本
監督 耶雲哉治
出演 早見あかり 竹内太郎 石橋杏奈 工藤阿須加 ひろみ 西田尚美 きたろう 向井理

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