2015年は海外ドラマで寝正月がおもしろい!

『ハウス・オブ・カード 野望の階段』

「年末年始、とくに予定がないし出かけるのも面倒」というあなたへのおススメは海外ドラマで寝正月。大学で映画について研究し、今も年間150~350本の映画を観ているという代官山 蔦屋書店シネマコンシェルジュ冨丘紗里氏によると、「最近の海外ドラマはネット配信が進んだことでこれまで以上に演出や撮影技術にこだわる作品が増え、映画との垣根がなくなりつつあります」という。今回は、そんな海外ドラマの中から、正月三が日に観たい作品を達人に教えてもらった。

達人オススメ、海外ドラマ3作品

『ハウス・オブ・カード 野望の階段』

冨丘氏のオススメは『ハウス・オブ・カード 野望の階段』、『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』、『ハンニバル』。この3本に共通するのは、いずれもジェットコースターのようなエキサイティングとスリルの連続で、1話を見え終えるたびに思わず続きが見たくなること。

まず、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』は、映画『セブン』などを手がけた鬼才デヴィッド・フィンチャー監督と実力派排風ケヴィン・スぺイシーというハリウッドを代表する2人がタッグを結成。ホワイトハウスを舞台に裏切りと報復を描いたドラマは、画面の色や質感にこだわりぬき、血も涙もない暴力や背筋が凍るような策略の描写にフィンチャー監督らしさがしっかり出ている。「映画ファンにとっても、海外ドラマデビューに適した作品です」と冨丘氏も太鼓判を押す。

『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』は、これまでもハリウッドで幾度も描かれてきたクローンをめぐるSFだが、サスペンスの中に恋愛、コメディ、アクションが入り混じった独創的な内容に全米が熱狂。「限られた映画の時間では難しかった、例えば近所づきあいに疲れるクローン、化学好きのクローンといった日常生活までじっくり描かれているため、より感情移入しやすい。主人公が女性で、主演のタチアナ・マズラニーが一人七役を見事に演じているのもポイント」と冨丘氏。

正月三が日で観終わる気楽さ

最後の『ハンニバル』は、皆さんご存じ、『羊たちの沈黙』『レッド・ドラゴン』に描かれる前のハンニバル・レクターを描いたオリジナル作品。ハンニバルと元FBI特別調査官、2人の天才同士の攻防戦を軸に衝撃のストーリーが展開する。戦慄の内容もさることながら、さらにゾクッとさせてくれるのはサブタイトル。シーズン1では各話ごとに「アペリティフ(食前酒)」、「アントレ」、「フロマージュ」といったフランス料理のフルコースの名前が付けられており、劇中でもハンニバルが毎回料理を作る。「その裏にある怖さを観る人だけが知っている仕掛けは秀逸です」と冨丘氏も語る。しかも、シーズン2のサブタイトルは日本の会席料理がモチーフだそう。

1シリーズあたりの収録時間はいずれも7~11時間で、1日1シリーズずつ攻略していけば、3日間で観終わるはず。今年のお正月は、寝転んでリラックスしながらエキサイティングな海外ドラマを楽しむのがオススメだ。

『ハウス・オブ・カード 野望の階段』

『ハウス・オブ・カード 野望の階段』

『ハウス・オブ・カード 野望の階段 SEASON1』収録時間:674分 13話

『ハウス・オブ・カード 野望の階段 SEASON2』収録時間:約650分 13話

新政権で国務長官のポストを約束されていたフランシスは裏切りにあうが、失意と屈辱が彼を新たな政治のパワーゲームへと駆り立てる。美しく賢い妻クレアに励まされながら、フランシスは野望の階段をふたたび昇り始め……。


『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』

『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』

『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』収録時間本編約430分+特典約16分 10話

『オーファン・ブラック 暴走遺伝子2』収録時間本編約440分 10話(2015年02月03日リリース予定)

前科者のサラが娘を連れて人生をやり直そうと考えていた時、自分とソックリな女性ベスが自殺する現場を目撃。サラはベスになりすまそうとするが、またしても自分と瓜二つの別人が現れ、しかも、何者かがクローンを次々と抹殺している事実を知り……。


『ハンニバル』

『ハンニバル』

『ハンニバル』収録時間約560分 13話

『羊たちの沈黙』『レッド・ドラゴン』に描かれる前のハンニバル・レクターは、FBIで働く優秀な精神科医だった。彼の仕事は、連続殺人犯の精神を見ることができるために悩む特別調査官ウィル・グレアムを助けること。善と悪の狭間を彼は歩いていく……。


(文:野間麻衣子)

【代官山 蔦屋書店】
シネマコンシェルジュ 冨丘紗里 氏

2011年10月から同店のコンシェルジュに。大学では映画について研究。年間150~350本の映画を観ている。国を問わず海外ものが得意分野で、単館系からヒット作まで幅広く網羅している。今気になっている作品は、海外ドラマ『ウォーキング・デッド』(DVD、Blu-ray 12月リリース)。

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