「アブノーマル」「官能」だけじゃない? 『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』が引寄せる魅惑

(C)2014 Universal Studios

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話題沸騰している映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』が2月13日、日米で同時公開された。

どのくらい注目を集めているのかというと、原作本が世界50ヶ国で1億部を突破、早川書房が出す日本語版も40万部を超えるベストセラーとなっている。ネット上での予告編動画は1億回以上視聴されているのだ。

性描写が上映時間の2割を占めるこの映画、期待に胸を膨らませているのは、実は女性が多いといわれている。

そのストーリーはこうだ。

バージンの女子大生が、ひょんなことから大企業のイケメン社長と出会い、なんと「SM契約」を結んでしまう。Sである社長は、まだ幼さの残る女子大生を徐々に調教していき、やがて、自分好みのプレイをいくつも重ねていき――。

原作は、イギリス人の主婦が趣味で書いた作品。電子書籍となってイギリス国内評判を呼び、次第に全世界へ伝播していったのだ。

では、何が女性の心を掴んで離さないのか。それは、アブノーマルなSMの世界を描いていながら、その根底には純粋な恋愛の物語が流れているからではないか。

とはいえ、大人が楽しめるエロティックさやドキドキ感といったものを、女性が潜在的に求めているということも否定できないだろう。

たとえば、目隠しをされ視界が遮断された状態で、次に何をされるかわからない高揚感。体を縛られ身動きできないが、拘束されているのは体だけではなく、実は、相手に心まで縛られ奪われている――。

さまざまな愛情表現の一つ、それがSMなのかもしれない。そして、普段とは異なるプレイが快感を増幅させていく。実際、映画の中で女子大生はSM行為を続けるうち、社長にどんどん惹かれ心酔していく。

気付けば「縛る」「縛られる」の魅力に、知らずのうちにはまり込んでしまうかも知れない。

(文:青柳雄介)

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