今まで描かれることがなかった身近な恐怖―ハカタナカ ユウスケ監督最新作、映画『呪いのTカード』

まさかこのカードが映画の題材になる日が来るとは…

まさかこのカードが映画の題材になる日が来るとは…

ハカタナカ監督が手がける“カード三部作”の最終章はなんとホラー!

今や国民の二人に一人は持っているという、Tカード。この、身近すぎるが故に起こり得る恐怖に着目したハカタナカ ユウスケが、『青と黄色のシンフォニー』『そのカード、悪につき』に続いて送り出す“カード三部作”の集大成ともいうべきホラー作品、それが『呪いのTカード』だ。

主演は、本作がデビューとなるサバトフミカ。彼女は、ハカタナカ監督が「デビュー前から目を見張るものがあった」と養成所時代から目をつけていたという秘蔵っ子。今回の起用については「この映画を作るのに、彼女なしでは考えられなかった」と某映画誌のインタビューでも答えている。そして、指名を受けたサバトは、なんとTカードのヘビーユーザー。身近なカードの恐怖を描くのにはまさにこの上ない人選だろう。サバトも「Tカードの映画なら主演は自分しかいないと思った」と強い決意を述べている。そして、映画公式サイトに掲載された予告編では、666分ある物語の一部が公開に。

翔子は、呪いのTカードと決別できるのか?

ある日、道に落ちていたTカードを拾った鳥元翔子(サバト)。カードにはTポイント6,666,666ptが入ってはいるが、どうやら誰のものでもない。不思議に思いつつもポイント生活を満喫していく翔子。そんなある日、学校の友人・タケ(紀澄駝鳥)から、元カレのユースケ(鵜渡河数英)が変死したと伝えられる。ショックを隠し切れない翔子は、さらに学校で呪いのTカードの存在を耳にする。もしや自分のカードが…と疑う翔子にはすでに呪いのTカードの魔の手が。自分から捨てても捨てられないTカード、そしてポイントへの強烈な執着。呪いを解くためのルールを知った翔子は日々カードのために自分を失いつつあった。そして、追い詰められた翔子が取った選択が、最悪の展開へ発展していき…。

この予告ではキーとなる“謎の男”らしき人物の姿も幾度と無く確認できる。ハカタナカはあえて詳細には触れず「彼が翔子を救う鍵となるのか、それとも逆になるのかに注目して欲しいですね。実は、皆さんをアッと言わせる人物をキャスティングしていますよ」と鼻息も荒く語ってくれた。キャスト関連については、第二弾の発表で明らかになるかも!?

“T会員5,200万人が震撼”に偽りなし!

予告を観たユーザーなら、まさにこの言葉に偽りなしと思ったはず。それは、6百万以上のポイントの入ったTカードを主人公の翔子がしれっと自分のものにする場面。「カードは取得した人間がどうしようと構わない」というハカタナカ監督からの強烈なメッセージ。この映画では、結果呪われたTカードなので「翔子ざまぁwww」「完全にアウト」程度で済むが、翔子に拾われたTカードが自分のものだと考えれば、この映画に感情移入するのは容易なはずだ。

また、「6,666,666pt」というのは、ポイント数であるようで、実はポイント数ではない。この呪いのTカードの連鎖で命を落とした人間の数がポイントとして表示されているのだ。ここにも「1ptの重みを知ってもらうため」というハカタナカならではのこだわりが。ルール2にある「呪いのTカードのポイントを使った人は使ったポイント分を一年以内に戻さなければならない」と言うのはそう考えるとまた深いものがある。

しかも今回の予告で明かされたルールはまだ3つ。実はあと3つ残っているという。ハカタナカ曰く、何故か「ごく身近な人間にしか打ち明けていない」というそのルール、一体どんなものか取材で粘ってみたが、最後まで彼が口を開くことはなかった。どうやら「時が来るのを待て」ということらしい。

個人的に一番気になったのは、予告でみせる翔子のこの服。いったい何がなんなんだ…!

個人的に一番気になったのは、予告でみせる翔子のこの服。いったい何がなんなんだ…!

前売特典がカードホルダー?

ハカタナカのこだわりは、この特典を見ても明らか。先にも書いたように、翔子はTカードを拾うことで恐怖の連鎖に巻き込まれてしまう。つまり「落とさなきゃいいじゃん」というハカタナカのメッセージがここにも。「溢れすぎたカードも、Tカード一枚でなんとかなるよ」という強い意志を感じざるを得ない。

(取材&文:ルーフ・ルリプイエ)


映画『呪いのTカード』
2666年6月6日公開

出演:サバトフミカ、鄭唯彩兎、鵜渡河数英、紀澄駝鳥、Torika Moma、松崎仁美、木村竜斉、栗崎洋、原健太朗
監督:ハカタナカ ユウスケ
脚本:ハカタナカ ユウスケ/さかいやすし a.k.a. 康納言ドミニク
撮影:さかいやすし a.k.a. 康納言ドミニク
AD:栗崎洋/原健太朗

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