全篇が手話のみによって構成された前代未聞の映画『ザ・トライブ』(R18)

映画『ザ・トライブ』

台詞や音楽は一切なし

昨年のカンヌ国際映画祭で批評家達を震撼させ、批評家週間グランプリを受賞、「サイト&サウンド」誌のベストテンにも選ばれた驚異の問題作『ザ・トライブ』。ウクライナの新鋭監督ミロスラヴ・スラボシュピツキーの長篇デビューとなる本作。台詞や音楽は一切なく、字幕も吹き替えすらも存在しない。登場人物すべてがろうあ者であり、全篇が手話のみによって構成されている。

ろうあ者の寄宿学校に入学したセルゲイ。そこでは犯罪や売春などを行う悪の組織=族(トライブ)によるヒエラルキーが形成されており、入学早々彼らの洗礼を受ける。何回かの犯罪に加担していくうちに、組織の中で徐々に頭角を現していったセルゲイは、リーダーの愛人のアナと関係を持ち、組織のタブーを破り、自らも制御しがたいエモーションの奔流に押し流されていく…。

キャラクターの背景や心理的な説明を全て排し、純粋な身振り、表情、眼差しによって観客の想像力を刺激し、感情を喚起する画期的な作品だ。


映画『ザ・トライブ』
2015年4月18日 渋谷ユーロスペース、新宿シネマカリテ他 全国順次ロードショー

監督・脚本:ミロスラヴ・スラポシュピツキー
主演:グレゴリー・フェセンコ、ヤナ・ノヴィコヴァ
2014年/ウクライナ/カラー/132分/字幕なし/手話のみ

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