ポーランドの名匠、クシシュトフ・クラウゼ監督の遺作『パプーシャの黒い瞳』のイベントで気鋭の詩人が登場

(C)ARGOMEDIA Sp. z o.o. TVP S.A. CANAL+ Studio Filmowe KADR 2013

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歴史上初めてのジプシー女性詩人パプーシャを描いたポーランド映画『パプーシャの黒い瞳』。そして配給会社から刊行された、歴史上初めてのジプシー女性詩人パプーシャの詩集『パプーシャ その詩の世界』が、映画の上映館や一部書店での販売に限られているにも関わらず、異例のヒットを記録している。映画の公開を記念し、上映後に気鋭の詩人・暁方ミセイさんが実際にパプーシャの詩を朗読する「ポエトリー・リーディング」イベントが開催された。

暁方ミセイさん

暁方ミセイさん

暁方は「パプーシャは“歴史上初のジプシー女性詩人”と言われているようですが、私には、彼女はまず“詩人”であって、でも彼女がジプシーのコミュニティの中にいたために、コミュニティの境界を出てしまうことになったのだと感じた。詩を書く事で、彼女のジプシーとしての人生は犠牲になってしまったかもしれないが、その詩は私たちの胸を打つ、まさに人々に読まれるべき詩を書いていると思う」とその魅力を語る。

ポエトリー・リーディング初体験の観客も多く「目で読むのではなく、耳で聞く詩とまた違う魅力がある」「暁方さんの声がとても艶やかで、心に残る素晴らしい朗読」と大好評。映画は、“詩”という言葉の力に加え、音楽、そして圧倒的なモノクロームの映像と、まさに三位一体。本作はポーランドの名匠、クシシュトフ・クラウゼ監督の遺作となった作品だけに、映画ファンにも見逃せない作品となっている。


映画『パプーシャの黒い瞳』
岩波ホール、第七藝術劇場他全国順次公開中

書き文字を持たないジプシーの一族に生まれながら、幼い頃から、言葉に惹かれ、文字に惹かれ、こころの翼を広げ、詩を詠んだ少女がいた。ブロニスワヴァ・ヴァイス(1910-1987)。愛称は“パプーシャ”。ジプシーの言葉で“人形”という意味だ。彼女は成長し、やがてジプシー女性として初めての「詩人」となる。しかし、その天賦の才能は、外部者に秘密を漏らさないことを掟とする社会において様々な波紋を呼び、彼女の人生を大きく変えることになった……。

監督・脚本:ヨアンナ・コス=クラウゼ、クシシュトフ・クラウゼ(『ニキフォル 知られざる天才画家の肖像』)
撮影:クシシュトフ・プ
タク、ヴォイチェフ・スタロン
音楽:ヤン・カンティ・パヴルシキェヴィチ
キャスト:ヨヴィタ・ブドニク(パプーシャ)、ズビグニェフ・ヴァレリシ(ディオニズィ)、アントニ・パヴリツキ(イェジ・フィツォフスキ)
ポーランド映画|2013年|ロマニ語&ポーランド語|モノクロ|1:1.85|5.1ch|131分|DCP
字幕翻訳:松岡葉子 字幕
協力:水谷驍、武井摩利
配給:ムヴィオラ

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