【ファン待望】 庵野秀明は「ゴジラ2016」をどう描くか

今春、TOHOシネマズ新宿のオープンと共に実物大模型が歌舞伎町に出現し、早くも新たなランドマークとして定着しているゴジラ。

ギャレス・エドワーズ監督による昨年のハリウッド版公開に続き、来年には『新世紀エヴァンゲリオン』で著名な庵野秀明氏を総監督に迎え実に12年ぶりの日本版ゴジラ公開が予定されている。早くも高まるゴジラファンの期待――。

しかし、1954年以来、長い歴史を持つゴジラだけに、この新作で旧来のゴジラ像をどこまで守り、どれだけ新しくするかは製作チームにとって難しい課題となるだろう。中でも以下のポイントがどう描かれるかは、ファンにとって特に気になるところだ。

『GODZILLA ゴジラ[2014]』

『GODZILLA ゴジラ[2014]』

一体どこまで巨大化するのか

初出時の50メートルから直近のハリウッド版の108メートルまで、作品ごとに体長の設定も変わってきたゴジラ。

冒頭で触れた歌舞伎町ゴジラは初出時の設定に近いサイズだが、現物を見た人はお分かりの通り、この大きさだと現代の高層ビル群の中に埋もれてしまう可能性が高いのだ。

新名所の破壊がシリーズの定番となっているだけに、スカイツリー(高さ634メートル)やあべのハルカス(300メートル)との対峙も考えると、500メートル級の超巨大化の可能性も充分にあり得る。


1954年の『ゴジラ』

ゴジラは「ヒーロー」か「人類の敵」か

当初こそ人類にとっての恐怖の対象として描かれたものの、作品によっては人と心を通わせたり、キングギドラなどの宇宙怪獣から地球を守るヒーローとして描かれるなど、様々な役割を演じてきたゴジラ。

ファンの中でもどちらのキャラクターが好きかは支持が分かれるところだが、新ゴジラは果たしてどう描かれるだろうか。

これまでの作品を分析すると、ブランク明けの作品では原点に回帰して「人間の手に負えない恐怖」が強調して描かれることが多いので、おそらくは『ゴジラ』(1954年)や『ゴジラ』(1984年)、『ゴジラVSビオランテ』(1989年)のように、ゴジラ対人類の戦いが中心になるのではないだろうか。

「アクション路線」か「リアル路線」か

これはファンの世代によっても好みが分かれるところだが、ゴジラの「動き」にも大きく2つのタイプが存在する。

1954年の初代ゴジラや、「平成ゴジラシリーズ」とも呼ばれる1989年~1995年のゴジラでは、その巨体に見合った鈍重な動きが、架空の怪獣でありながら実際の生物として存在してもおかしくないリアルさと、「怪獣王」としての威厳を演出していた。


1989年『ゴジラVSビオランテ』

一方、2代目ゴジラと呼ばれる1955年~1975年に描かれたゴジラ、および「ミレニアムシリーズ」と呼ばれる1999年以降のゴジラの一部は、軽快な動きで敵怪獣に突進したり格闘をしたり、ときにはジャンプもする「アクションで魅せる」活躍をしてきた。


2000年『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』

昨年のギャレス版ゴジラは基本的にリアル路線を踏襲していたものの、最後の敵怪獣への止めの刺し方などはアメコミ的でアクション要素も強かった。日本の新ゴジラはどちらの路線で戻ってくるのだろうか。

「水爆怪獣」のモチーフは踏襲されるのか

「水爆怪獣」として現れ、反原水爆のメッセージと共に歩んできたゴジラだが、エンタメ色の強い作品では「核の恐怖」としての象徴性が描かれないことも少なくなかった。

昨年発売されたPlayStation 3用のゲーム『ゴジラ-GODZILLA-』でも、原子力ではなく「Gエナジー」という架空のエネルギーを源に活動するという設定に変更されており、ゴジラの出自に纏わる「水爆怪獣」という設定が新ゴジラで踏襲されるかどうかも注目される。

全ての答えは2016年夏に明らかになる――。

(文:小林三笠)

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Godzilla (c) 2014 Warner Bros. Entertainment Inc., Legendary and Ratpac-Dune Entertainment LLC. All Rights Reserved.

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GODZILLA ゴジラ[2014]

GODZILLA ゴジラ[2014]

出演者 アーロン・テイラー=ジョンソン  渡辺謙  エリザベス・オルセン  ジュリエット・ビノシュ  サリー・ホーキンス  CJ・アダムズ  カーソン・ボルデ  デビッド・ストラザーン  ブライアン・クランストン  リチャード・T.ジョーンズ
監督 ギャレス・エドワーズ
製作総指揮 パトリシア・ウィッチャー  アレックス・ガルシア  坂野義光  奥平謙二
脚本 マックス・ボレンスタイン
音楽 アレクサンドル・デスプラ
概要 日本が世界に誇る怪獣キャラクター“ゴジラ”を、ハリウッドがワールドワイドな実力派キャスト陣の豪華共演で映画化するアクション大作。出演はアーロン・テイラー=ジョンソン、エリザベス・オルセン、渡辺謙。監督は「モンスターズ/地球外生命体」のギャレス・エドワーズ。1999年、フィリピン。採掘現場の調査にやって来た芹沢博士が謎の巨大生物の痕跡を発見する。同じ頃、科学者のジョーとその妻サンドラが働く日本の原子力発電所が謎の大振動に見舞われ、深刻な放射能事故が引き起こされてしまう。15年後。ジョーの息子フォードは米海軍に所属し、妻と息子とサンフランシスコで幸せに暮らしていた。そんなある日、ジョーが立入禁止区域に侵入して逮捕されたとの知らせを受け、急ぎ日本へと向かうフォードだったが…。

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アーティスト情報

庵野秀明

生年月日1960年5月22日(58歳)
星座ふたご座
出生地山口県宇部市

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