『バケモノの子』『グラン・トリノ』…。“頑固オヤジと少年”映画にハズレなし! のオススメ3本

細田守監督最新作『バケモノの子』が、いよいよ7月11日(土)から公開中。めっぽう強いけれど身勝手なバケモノとひとりぼっちの少年の育む絆に、胸熱くする感動の物語となっています。映画史を見渡してみても、この“頑固オヤジと少年”の交流を描いたものに名作の多いこと! そこで、“頑固オヤジと少年”映画、オススメの3本をご紹介!

(C)2009 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

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まず1本目に挙げたいのが、クリント・イーストウッドが監督・主演を務め、世間にキレまくる頑固オヤジを演じた『グラン・トリノ』(08)。子どもや孫にすら疎まれる偏狭な老人・ウォルトが、隣に住むアジア系移民の少年・タオと奇妙な友情を育む姿が感動的に映し出されます。

タオ一家がうっとおしくて仕方がなかったものの、気弱ながら働き者のタオに徐々に心を開いていくウォルト。「男らしさとは何なのか」をタオに教えることが、生きがいとなっていくのです。未来あるタオに、男の生き様を見せるクライマックスは、心揺さぶられること間違いなしの名シーンとなりました。

グラン・トリノ

グラン・トリノ

「ミスティック・リバー」のクリント・イーストウッド監督が、自ら主演して世の中に怒れるガンコ老人を演じた感動の人間ドラマ。急速に様変わりしていく世間を嘆き、孤独に生きる人種差別主義者の偏屈老人が、ひょんなことから隣人のアジア系移民家族と思いがけず交流を深めていくさまをユーモアを織り交ぜつつ綴る。

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『ウォルター少年と、夏の休日』(03)も、夏の光のようなきらめきが詰まった名作。主人公はハーレイ・ジョエル・オスメントくん演じる、父親のいない少年ウォルター。母親の都合で、片田舎に預けられることになったウォルターは、そこで無愛想な二人の老人と出会います。

ロバート・デュバルとマイケル・ケイン演じるこの頑固オヤジが、なんともチャーミング!ひとりぼっちの少年に愛情を感じていく老人。そして、冒険心にあふれた老人に心を寄せていく少年。戸惑いを感じながらも、距離を近づけていく三人の姿が微笑ましく描かれます。「男には良い地図が必要だ」など、自由人の老人から発せられる何気ない一言も深みがあり、ハーレイくんのトレードマークでもある困り顔が、次第にキラキラと輝き出すのが印象的です。

ウォルター少年と、夏の休日

ウォルター少年と、夏の休日

父親のいない14歳のウォルターは、夏休みの間だけ母親から離れ、テキサスにある田舎の大叔父のもとに預けられた。テレビも無ければ近所との付き合いもあまり無い、そこはただただ広い広大な大地。無愛想で面倒見の悪い二人の大叔父・ハブとガースにウォルターは戸惑い、田舎の生活にもなかなか馴染めないでいた。そんなある夜、ウォルターは屋根裏部屋で古いトランクの奥にしまわれた美しい女性の写真を見つける。

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3本目は、ジュゼッペ・トルナトーレ監督が紡いだ傑作『ニュー・シネマ・パラダイス』。映写技師のアルフレードを慕うトト少年を主人公に、映写室に入り浸る少年時代、淡い初恋を経験する青春期が、ノスタルジックな味わいたっぷりに描き出されます。

狭い映写室で映写機の回し方を習い、映画を観る人々の笑顔を喜びにするアルフレードに、父親のような温かさを見出すトト。そしてトトの将来を思い、彼の旅立ちを後押しするアルフレードの姿が胸に迫ります。実の母、映画館で日々を共にした人々、初恋の女性…。あらゆるピースがトトの青春を形作りますが、最も大きなピースがアルフレードとの出会い。アルフレードの「自分のすることを愛せ」というメッセージがトトの生涯を支えていくのです。

ニュー・シネマ・パラダイス

ニュー・シネマ・パラダイス

弱冠29歳のトルナトーレ監督が、映画を愛する全ての人に贈る感動編。シチリアの小さな村にある映画館パラダイス座。そこで青春時代を過ごした映画監督サルヴァトーレが、当時、慕っていた映写技師アルフレードの訃報を聞き、故郷に帰ってくる。そして、少年時代、青年時代の思い出に浸っていたサルヴァトーレが受け取ったアルフレードの形見には、映画への愛とアルフレードの想いがぎっしり詰まっていた……。

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『バケモノの子』も含め、どの作品にも通じるのが、頑固オヤジと少年が、師匠と弟子のようであること。人生とは自分の居場所を見つける旅であり、オヤジたちはその居場所の見つけ方を身を呈して教えてくれるのです。人生の終盤に差し掛かったオヤジが、少年に託す思いとは。そこにはきっと、無限に広がる未来が見えてくるはずです。

(文・成田おり枝)


映画『バケモノの子』
7月11日(土)より全国大ヒット上映中

『バケモノの子』がTカードになります!
⇒発行受付中! 詳細等は公式サイトにて

監督・脚本・原作:細田守
出演:役所広司/宮﨑あおい 染谷将太 広瀬すず/山路和弘 宮野真守 山口勝平
長塚圭史 麻生久美子 黒木華 諸星すみれ 大野百花/津川雅彦
リリー・フランキー 大泉洋

作画監督:山下高明 西田達三
美術監督:大森崇 髙松洋平 西川洋一
音楽:高木正勝
主題歌:Mr. Children 「Starting Over」(TOY'S FACTORY)

日本テレビ放送網・スタジオ地図 共同幹事作品
製作/日本テレビ放送網 スタジオ地図 KADOKAWA 東宝 ほか

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アーティスト情報

クリント・イーストウッド

生年月日1930年5月31日(88歳)
星座ふたご座
出生地米・カリフォルニア・サンフランシスコ

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マイケル・ケイン

生年月日1933年3月14日(85歳)
星座うお座
出生地英・ロンドン

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