「脚本を読む前に、この作品に出たい! と決めていた」―映画『Mr.タスク』ハーレイ・ジョエル・オスメント インタビュー

ハーレイ・ジョエル・オスメント

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『シックス・センス』をはじめ『ペイ・フォワード 可能の王国』『A.I』など、天才子役として時代の寵児となったハーレイ・ジョエル・オスメント。だが、フィルモグラフィー上では『ウォルター少年と、夏の休日』の主演を機に姿を消した──。それから10年、2013年の映画『タイム・チェイサー』でカムバック! 最近は『SEXエド チェリー先生の白熱性教育』など「あの可愛かったハーレイ君がそんな役を!?」と驚くような新しい一面を披露している。なかでも個性的なのは『Mr.タスク』。人間がセイウチになってしまうトンデモ映画だ。自分のイマジネーションの限界を試される、奇妙で奇抜で奇怪なこの映画には、ハーレイ・ジョエル・オスメントを惹きつけるさまざまな“凄い”が詰まっていた。

──人間がセイウチになるというアイデアにただただ驚かされました。この映画に出演する決め手はやはり意外性に満ちた作品だからですか?

そうだね(笑)。僕も脚本を読んだときは驚いたよ。しかもすごく可笑しくて、真夜中のニューヨークのレストランで読んだんだけど大笑いしちゃったからね。出演の決め手はやっぱり脚本の面白さ。その面白いストーリーのなかでどんなキャラクターが登場するのか、そのキャラクターは僕に合っているのかが大事な要素だと思っている。ただ、今回は脚本を読む前に「この作品に出たい!」と決めていたんだ。それは、監督はケヴィン・スミスで主演はジャスティン・ロング、共演はジョニー・デップに伝説の俳優マイケル・パークスだったから。迷うことはなかったよ。

(C)2014 Big Oosik, LLC, and SmodCo Inc. All Rights Resereved.

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──とても魅力的なキャスティングです。演じたテディはポッドキャスター。そもそもこの映画はケヴィン・スミス監督がセイウチに関するポッドキャストを見つけたことからスタートしているとあって、テディはとても重要なキャラクターですね?

ケヴィン・スミス自身もポッドキャスターであるし、僕もやっているよ。この映画は人間がセイウチになる突飛な話だけど、今の時代、ポッドキャストはとても分かりやすいテーマ。そういう意味では誰でも作品に入りやすいというのはあると思う。テディの役作りとしては、とにかくいろんなポッドキャストをたくさんリサーチした。魚について分析している人のポッドキャストとかね(笑)。

──テディのしゃべりにも引き込まれました! また、ジョニー・デップがサプライズ的に出演しているのも見どころです。彼とは初共演になりますね?

いままで共演したことも会ったこともなかったから、信じられないくらい嬉しかった。しかも、彼との共演シーンはとても長いシーンで、台本で言うと10ページくらいかな。あのシーンは丸々3日間かけて撮影したんだけど、その3日間はとても素晴らしい経験になったよ。

──ジョニー・デップの娘、リリー・ローズも出演していますよね?

そうなんだ。リリー・ローズのシーンにはケヴィン・スミス監督の娘ハーレー・クインも出ていて、ケヴィンとジョニーは自分たちの娘がカメラに映るのを現場で楽しんでいたよ。ちなみにケヴィンは『Mr.タスク』のスピンオフとして『Yoga Hosers(原題)』という映画も撮っていて、それはリリーとハーレーが主演。ヨガに通う2人の女の子が探偵と一緒に悪と戦うストーリーで、僕も出ているんだ。

(C)2014 Big Oosik, LLC, and SmodCo Inc. All Rights Resereved.

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──その映画も面白そうです! 今回、ケヴィン・スミス監督は「CGには頼りたくなかった」と言っていますが、あのセイウチはどこまでがリアルなんですか?

あのセイウチのコスチュームはほんとにリアルなものだったよ。僕はワンシーンだけセイウチ姿のジャスティンとのシーンがあったんだけど、ただ単にセイウチを身につけるんじゃなく、あの中には子供が遊ぶようなボールが入っていて、ジャスティンはそれに乗っかった状態であのコスチュームをつけてセイウチを演じなくてはならなかった。僕はああいうグロテスクな感じは得意じゃないから、テディ役でラッキーだったね(笑)。あのセイウチの頭の特殊メイクだけでも3時間かかるんだ! ジャスティンはそれを毎日やっていたわけだから、本当にすごいよ!

──想像を絶するセイウチ姿でした(笑)。これまでにも『ザ・フライ』のハエ人間をはじめアメコミのヒーロー『X-メン』のキャラクターなどさまざまなハイブリッド人間が描かれてきましたが、もしもハイブリッド人間になれるとしたら何になりたいですか?

セイウチじゃなく、空を飛べるものがいいね(笑)。人間は誰しも空を飛びたいという願望を持っているけれど、この映画においては鳥とか馬とかそういう動物とのハイブリッドではダメで、やっぱりセイウチじゃないと成立しないんだってケヴィン・スミス監督は言っていたよ。というのは、監督が求めていたのはセイウチになるあの何とも言えない嫌な感じなんだ。さらに面白いのは、ジャンルもハイブリッドになっていること。可笑しいのにドラマティック、そして恐怖もあるわけだからね。

(C)2014 Big Oosik, LLC, and SmodCo Inc. All Rights Resereved.

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──新しいハイブリッド映画というわけですね。この映画への出演もハーレイ・ジョエル・オスメントさんにとっては新しい試みと言えます。子役から成長を遂げた今、これからの俳優としてのプランはどう考えていますか?

子役からの移行はたしかに難しかった。僕はニューヨーク大学で演技の勉強をしたんだけど、そこでは目の前の演技に集中すること、新しいキャラクターに集中することを学んだ。どんなことでもチャレンジすることが大事だとも思う。以前は大変だなと思っていたようなことでも、いざやってみると面白いことだったりすることってあるからね。この映画も含めて最近は昔と違うタイプの作品に出ることができてすごく楽しんでいるよ。今回の映画で少しだけ銃を手にするシーンがあるんだけど、いつかアクション映画をやってみたいと思っているんだ。

サービス精神溢れるハーレイ君。ありがとうございました!

サービス精神溢れるハーレイ君。ありがとうございました!

(取材・文/新谷里映)


映画『Mr.タスク』
7月18日(土)より新宿シネマカリテ、渋谷シネクイント(レイト)ほかにて公開

原題:Tusk
監督・脚本:ケヴィン・スミス
キャスト:ジャスティン・ロング、マイケル・パークス、ハーレイ・ジョエル・オスメント、ジェネシス・ロドリゲスほか
2014年/アメリカ/102分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/PG12/字幕監修:高橋ヨシキ
提供:パルコ、ハピネット
配給:武蔵野エンタテインメント

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アーティスト情報

ハーレイ・ジョエル・オスメント

生年月日1988年4月10日(30歳)
星座おひつじ座
出生地ロサンゼルス

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