映画『ピンクとグレー』行定勲監督「モノクロは生々しい」

(左から)安藤氏と行定監督

(左から)安藤氏と行定監督

芸能界の嘘とリアルを、現役アイドル加藤シゲアキ(NEWS)が描いた問題作を、初主演・中島裕翔を迎え、『GO』『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督が映画化した『ピンクとグレー』(2016年1月9日)公開。

第28回東京国際映画祭の「Japan Now部門」作品の一つである本作がお披露目となり、同部門のプログラミング・アドバイザーの安藤紘平をMCに、監督の行定勲を迎えた舞台挨拶が行われた。

原作を読んだ行定監督は「読んでいて強く感じるのはエロスと言うか、そういうものが浮かび上がるところ。映画を作るにあたっても、これがテーマになるとは思いましたし、現代にはどう昇華させるべきかを考えました」とコメント。原作ありきの作品ではあるが、安藤は「前半はそう(忠実)かもしれないけど、全体を通し漂う香りのようなものは、行定さんらしさを感じますね」と評した。

本作で描かれる“死”について行定は「自分のオリジナルで死を考えると不可解で曖昧になるけど、他人が書いているものは意外と明快」と語り、さらに劇中シーンを例に取り、「原作にもあるけど、お姉さんが他界する。その圧倒的なものとしての象徴を追い求めている、追随している人間のあり方を描いてみたかったし、僕自身もそういうところはある」と続けた。

トーク中

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また、安藤から「『ピンクとグレー』っていう言葉の意味合いはどう理解すれば?」と聞かれると「これもまた…ね、トラップで。原作小説やるときには常にあって。今回は『鮮やかなものと色のない世界』…そういう掴み方で良かったと思っています。『グレー』だからモノクロにしたわけじゃないですよ(笑)」と映画の演出方法についても誤解のないように解説していた。

また、このモノクロの演出については「初めてやったけど、生々しい」としながらも、「不思議な事に、余計なことが気にならない。被写体に目が行く。一つ一つの表情を明確に捉えられる」とより役者を活かす手段として手応えを感じていたようだ。

この日は上映後のイベントということもあり、観客から「どうして『ごっち』を主人公にしたのか?」と聞かれた行定監督は「これはですね…中島裕翔君が似合うのが、『ごっち』だと思ったからです」とその起用理由を説明。さらに中島の“本番力”を絶賛し、「本当にアイドルはすごい」と脱帽したそう。

中島裕翔のアイドル力(本番力)に脱帽の行定監督

中島裕翔のアイドル力(本番力)に脱帽の行定監督

続けて、「加藤くんの反応は?」と聞かれると「実はまだ聞けてないんですよ」と答えつつ、自分なりの解釈で映画を描くことを加藤が理解してくれるだろうと考える行定監督は「加藤君は本当に映画が好き。多分理解してくれるだろうと思う」とコメントしていた。


映画『ピンクとグレー』
2016年1月9日(土)全国ロードショー

出演:中島裕翔、菅田将暉、夏帆、岸井ゆきの、宮崎美子/柳楽優弥
監督:行定勲
脚本:蓬莱竜太・行定勲
原作:加藤シゲアキ「ピンクとグレー」(角川文庫)
音楽:半野善弘
主題歌:ASIAN KUNG-FU GENERATION
製作:「ピンクとグレー」製作委員会
配給:アスミック・エース

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