【レビュー】本作を「シリーズ最高傑作」と推すファンも―『スター・ウォーズ/エピソードV 帝国の逆襲』

(C)&TM 2015 Lucasfilm Ltd.All Rights Reserved.

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ストーリー

前作でデス・スターを破壊し勝利を収めた反乱軍だったが、帝国軍の逆襲は熾烈を極めることに。秘密基地からの撤退を余儀なくされた反乱軍は、氷の惑星ホスに基地を設立する。

そんな中、ルーク・スカイウォーカーは戦列を一旦離れ、ジェダイの騎士としての修業を積むべくジェダイ・マスター、ヨーダに会うため惑星ダゴバに向かう。

一方、惑星ホスからなんとか脱出したハン・ソロとレイアたちは、ハン・ソロの昔の仲間を頼って雲の惑星ベスピンに逃れるが、そこにもダース・ベイダーの罠が待ち受けていた。

サーガの中継点のような役割

エピソード5にあたる本作は、“スター・ウォーズ・サーガ第2部”の中編に当たるため、前作を引き継ぎいだストーリーが完結しないまま次のエピソードに続く、いわば中継点のような役割。一本の映画としてはあまりに“投げっぱなし”で終わってしまうので、なんのカタルシスもなく評価はし辛いという向きが多い。そんな中、本作をシリーズ最高傑作と推すファンも存在するようだ。

ドラマのクライマックスを終盤に置く一方で、特撮のハイライトは前半に置かれている。氷の惑星ホスでの帝国軍の戦車スノーウォーカーのシーン、ランド・カルリシアンの統治する雲の惑星ベスピンの光景や、ヨーダの住む惑星ダゴバの霊的でダークな雰囲気の表現方法は芸術的と言っても過言ではない。どうやら前作からの短期間にILMの特殊効果がかなり進歩していたのだろう。空中戦のイメージの強かった「スター・ウォーズ」で、雪上の戦闘シーンを冒頭に持ってきたことは、世界観を広げるために効果的だったと言える。

一方ストーリー面では、戦争の過酷な面が強調され、またガンコな師匠の登場や悲劇的な恋愛要素の追加でドラマもアダルトなものに。もちろん、ヨーダが登場したり、ダース・ベイダーがルークの父親であることが判明したりと、重要なポイントがいくつかあって息をつく暇を与えない展開は、単純に面白いと言えるもの。このあたりは、当時まだ新人だった脚本家ローレンス・カスダン(翌81年には『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の脚本を担当。同年『白いドレスの女』で監督としてもデビュー)の手腕だろうか。

余談だが、ルーク役のマーク・ハミルは前作の撮影後に自動車事故に遭って顔面を骨折したため、本作ではかなり顔つきが変わってしまっている。本作の冒頭で雪男に顔を殴られるシーンがあるのは、その説明付けのためという話だ。

(文:川井英司)

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