【30年の歴史に幕】ありがとうシネマライズ。また逢う日まで。印象的作品4選―TSUTAYA映画通スタッフおすすめ

1986年に開館した東京渋谷のシネマライズが2016年1月に閉館します。30年もの間、ロードショー館では上映されないような世界各国の映画作品を常に上映し続け、多くの映画ファンがこの劇場を訪れました。過去の上映作品から印象的な4本を取り上げます。

予告編観て、「これは観なければ」と!

トレインスポッティング

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ヘロイン中毒のレントンは、仲間たちと愉快ででたらめな日々を過ごしていた。ロンドンで仕事を見つけたものの、仲間たちのせいで結局クビに。そんなところへ、売人から大量のドラッグを売りさばく仕事を持ちかけられて……。

【印象的作品のPoint】
疾走感、疾走感、疾走感。しゃべる、しゃべる、しゃべる。本作の予告編がとにかく秀逸でした。公開当時は、まず本作の予告編を観て「あ、これは観なければ!」と思ったくらい引き付ける力がありました。

映画のポスター等のキーカラーはモノクロにオレンジ。これがたまらなくかっこよかった。

そしてサウンドトラック。ブリット・ポップに興味がある人もない人も、みんな当時は1枚持っていたと思います。

そういう時代だったのかもしれませんが、映画それ自体ではなく、予告編やビジュアル、サントラという映画を取り巻くものの引力がとにかく強かった。

それじゃいざ映画を観てみるとこれが面白い。予告編の疾走感そのままに物語は進行します。

この記事を書いている時点では未確定な要素は多いものの、本作の続編が作られます。ダニー・ボイル監督、脚本家ジョン・ホッジ、演者はユアン・マクレガー、ユエン・ブレムナー、ジョニー・リー・ミラー、ロバート・カーライルとオリジナルメンバーが約20年ぶりに再集結します。期待大!

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珍妙なコーエン節が炸裂する

ビッグ・リボウスキ

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鬼才コーエン兄弟が放つ、奇妙で可笑しい人間ドラマ。同姓同名の人物と間違われた男が巻き込まれる事件の顛末を、多彩なキャラクターを交えながらユーモラスに描く。

【 印象的作品の Point】
今回のテーマの中ではウォン・カーウァイやクエンティン・タランティーノ同様、コーエン兄弟も決まった俳優を使って映画を作るスタイルの監督です。

本作もそんなコーエン兄弟組であるジョン・グッドマン、ジョン・タトゥーロ、スティーブ・ブシェミがしっかり脇を固め、主演の「間違えられた男」デュードをジェフ・ブリッジズが演じます。

コーエン兄弟独特の笑いが随所に散りばめられ、この監督のファンは「本作がNo.1だ!」と言ってはばからない人も多いと聞きます(私もそのひとりです)。

そして本作を観てジプシー・キングス(曲はHotel California)が好きになりました。サウンドトラックもめちゃくちゃカッコイイです。

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ウォン・カーウァイが描く地球の裏側

ブエノスアイレス

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日本でも人気の高い『天使の涙』に続き発表されたウォン・カーウァイの問題作。アルゼンチンを舞台に、惹かれ合いながらも傷つけ合う男同士の愛を描いた。情熱的なタンゴの調べも胸に迫る。

【印象的作品のPoint】
基本は香港を舞台にした映画を作るウォン・カーウァイ監督が香港から地球の裏側に当たるアルゼンチンを舞台にしています。

主人公が何のツテもない外国にいる設定の映画では、映画を観ている側も同じ気持ちになれるのが良いです。

当初トニー・レオンはゲイ役を演じることに抵抗があり、本作の出演を断ったそうです。しかし監督から「設定を変える」ことを条件に出演を受諾したそうです(結局設定は変えられることなく…)。

身勝手なウィン(チャン)と甲斐甲斐しいファイ(レオン)。確かにふたりがゲイカップルを演じるというのは、これまでの各々の出演作を見続けているとかなりのレアケースですが、これが割りにしっくりくるのです。

『恋する惑星』や『天使の涙』などカーウァイ作品には欠かせない撮影監督であるクリストファー・ドイルの幻想的で美しい映像も映画の魅力のひとつですね。

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瑣末な話ほど面白いものは無い、タランティーノの出世作

レザボアドッグス

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宝石店襲撃に失敗した強盗たちの確執をタイトに描いた傑作バイオレンス・アクション。描きこまれたキャラクター、縦横無尽に時間軸を越えた構成、緩急自在の演出とどれもが素晴らしく、脚本・監督(おまけに出演も)の異才タランティーノの名を一躍世に知らしめた。

【印象的作品のPoint】
まずこの映画、オープニングが秀逸。瑣末なレストランでの会話が延々と続きます。会話自体は他愛も無いのに、それが純粋に面白く、また一方で会話の中から登場人物たちの人物像を探る楽しさがあります。

そしてスローモーションとクールな音楽で彩られるタイトルバック。後の『パルプ・フィクション』でも同じ形式を取りますが、タランティーノ監督のこのスタイル、たまらないです。

オープニングのみどころのお話していませんが、最初から心をガッチリ掴まれるので、後は映画に身を委ねればよいのです。

ようこそ、クエンティン・タランティーノ ワールドへ。

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【オススメ人】
勝江正隆

学生時代に映画に目覚め、年間200本以上劇場で観ていました。96年に出会った『ユージュアル・サスペクツ』にショックを受け、映画を将来の仕事にしたいと思うようになりました。大学3年の時に洋画配給会社で働き、カンヌ国際映画祭にバイヤーとして参加しました。その時に映画ビジネスの面白さを知り、現在に至ります。

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