「良いロードムービーの条件」を満たす面白い洋画4選―TSUTAYA映画通スタッフおすすめ

旅をする中で、色々な人、景色、価値観に触れながら定めた目的に向って行く中で、主人公が成長していく。それがロードムービーという映画のジャンルですが、面白いロードムービーはこれらの条件がしっかり整っているものです。新年のはじまりに自分探しをする映画を見てみませんか?

一度でも失敗したことがある人へ贈ります。

  シェフ 三ツ星フードトラック始めました

「アイアンマン」のジョン・ファヴローが製作・脚本・監督・主演で贈るハートウォーミング・コメディ。オーナーや評論家と衝突してレストランをクビになったシェフの主人公が、フードトラックの移動販売を始めることで自らの誇りと家族との絆を取り戻していく姿を描く。

【面白いロードムービーのPoint】
ロスの一流レストランで総料理長を務める主人公ですが、 かつて自分を見出してくれた人気料理評論家が来店するというので、新しい斬新なメニューを食べてもらおうとするのですが、オーナーは「余計なことをするな」と却下。

結局いつも通りの料理を出した挙げ句、評論家には酷評され、「ふざけるな!」とついに怒り爆発。それがネットで拡散してしまい、店をクビに。

という、いわゆる「炎上」というやつですが、見事に転落していく主人公。そんな中でも、元妻や友人や息子の助けを借り、キューバサンドを中心として移動販売のフードトラックで再起を目指してくのですが、この映画はそもそもジョン・ファブローという本作の監督が以前作った「アイアンマン」で成功を収めながらも、続編の「アイアンマン2」で批評家達に酷評されて傷ついてしまったという、自身の人生から作られていると言われています。なので、リアリティがあり心に響くんですね。

人生で一度でも失敗したことのある人は絶対に元気をもらえる映画ですし、失敗したことのない人なんて居ないと思うので、そういう意味ではどんな人も元気をもらうことができる映画。もちろん、フードトラックを通じて再起を図る主人公や旅する道中で出会うキレイな景色。そして色んな価値観と触れ合い人間として大きく成長もしていきます。

まさにロードムービーのお手本のような素晴らしい作品ですので、おすすめです。

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困難を乗り越えた先にあるものとは?

  天才スピヴェット

天才スピヴェット

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「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネ監督がライフ・ラーセンの異色冒険小説『T・S・スピヴェット君 傑作集』を原作に、自身初の3D映画に挑戦したアドベンチャー・ドラマ。

【面白いロードムービーPoint】
天才だが、それゆえに周囲との溝を感じる10歳の少年T・S・スピヴェットが主役ですが、そんな彼の元に、スミソニアン学術協会から、ある一本の電話がかかってきます。スピヴェットが発明した作品が最も優れた発明家に授けられるベアード賞を受賞したというのです。彼は授賞式に出席するため、たった1人で家のあるモンタナの田舎からワシントンへ旅立つことになる。というのが「目的」の作品です。良いロードムービーの条件の1つである、「目的」が明確ですね。

たった1人でお家を飛び出した天才少年によって引き起こされる、周囲との様々な関わりはこの映画の面白いポイントなのですが、実は、スピヴェットの家族は弟の不慮の事故死により、心にぽっかりと穴があいた状態になっています。母親は現実逃避をしているし、父親は自分に良く似ていた弟を気に入っていたし、スピヴェット自身もそんな弟の代わりになれないことを嘆いている。天才的な頭脳もカウボーイのような生き方をしている田舎では何も活かしようがなく、家でも学校でも孤独な存在となってしまうのです。

「スミソニアン学術協会なら僕を求めてくれるはずだ」と貨物列車に乗って飛び出すスピヴェット。

道中はちいさな子供が1人で旅しているので、当然、警察よろしく様々なトラブルに見舞われますが、ロードムービーの醍醐味「色々な人との出会いや別れ」を繰り返しながら困難を乗り越えていきます。貨物列車からの景色も綺麗ですし、劇中の音楽も良く、ストーリーを彩っていきますので、その点にも注目ですし、何よりも、紆余曲折を経て会場に辿り着くまでに主人公が大きく成長していくのが面白いです。

受賞式会場に辿り着いた「天才スピヴェット」が語る言葉とは一体何なのか? ぜひ、レンタルして彼の旅の集大成を確かめてみてください。

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幸せとは何か?

  しあわせはどこにある

しあわせはどこにある

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フランスの精神科医フランソワ・ルロールが迷える現代人に向けて綴った世界的ベストセラー『幸福はどこにある 精神科医へクトールの旅』を、「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」のサイモン・ペッグ主演で映画化したコメディ・ドラマ。

【面白いロードムービーのPoint】
ロンドンに暮らす精神科医のヘクターは、完璧な恋人にも恵まれ、何不自由ない生活を送っているのですが、患者たちの不満や悩みを聞き続けているうちに、自分が何が幸せか分からなくなってしまいます。

そこで、幸せって何だっけ?という「目的」を元に、世界中で調査しようと思い立ち、イギリスを飛び出して幸せ探しの旅を始めます。

例えば、飛行機で、ファーストクラスと比べている人を見ながら「人と比較すると幸せは台なしになるよね」とか、旅先の大金持ちと仲良くなって豪遊して、「金持ちになったり偉くなることも幸せかもな」とか色んな出会いや価値観に触れながら自分の幸せのノートにメモしつつ、ストーリーが展開していきます。

幸せは日常の色んなところに隠れていて、しかも喜びだけでなく、怖さや悲しみも入り混じって私達の元へ現れます。この映画を観ると、そんなふとした変化や何気ない日常から幸せを見出すヒントのようなものを沢山教わることができるんですね。

もちろん旅行しているので、世界中の色んな景色が出てきたりもして、見た目にも楽しい。
「目的」「形式」「成長」という要素をしっかり満たしてくれる素晴らしいロードムービーです。

ちなみに主人公はいつもペンがなくて、それが新たな出会いのキッカケにもなっているので、そこにもぜひ注目して観てみてください。

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美しいシーンの数々に新しい世界へ飛び出す心を刺激される

  LIFE!/ライフ

LIFE!/ライフ

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ベン・スティラー監督・主演のヒューマン・コメディ。平凡で退屈な毎日を送り、白昼夢を見ることが唯一の趣味という主人公ウォルターが、ある危機に直面したことから現実世界で大冒険の旅に飛び込んでいく姿を綴る。

【面白いロードムービーのPoint】
ニューヨークの伝統ある雑誌『LIFE』で写真管理部に勤める空想好きの平凡な男ウォルターが本作の主人公。彼はある日、『LIFE』の最終号を飾るはずだった写真のネガが行方不明になっていることが判明したことで、追い詰められてしまいます。

仕方なしにネガを探すために、その写真を撮った本人であり、世界中を冒険している写真家ショーンに話を聞こうと、彼を追って自らも冒険の旅に出る。というのがこの映画のはじまり。

元々、空想好きで引っ込み思案である為、無理やり旅をすることになってしまうという彼の目的は、旅に出ること自体がもはやチャレンジ。そこから彼が出会う様々な出来事は彼を飛躍的に成長させるのですが、それが観ていてとても元気をもらえます。もちろん、アイスランドの絶景の中でスケボーに乗り疾走するシーンも美しく最高ですし、音楽のチョイスも良いです。先日訃報がありましたが、途中で流れるデヴィッド・ボウイも心に染みますね。

このように本作もまた「目的」「景色」「音楽」「成長」という要素がとても高水準なロードムービーであり、もはやロードムービーの枠を越えて、何年も語り継がれるべき、傑作映画の一つであると思います。

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【オススメ人】
TSUTAYAスタッフ:村上 光

初代TSUTAYA発掘良品の中の人。発掘良品の立ち上げに携わり『バトル・オブ・シリコンバレー』や『L.A.コンフィデンシャル』などの発掘(レンタル化)をしていました。
好きなジャンルはSF・サスペンス・ヒューマン・野球・ドラえもん。

>様々なジャンルやテーマで映画をおすすめ中! TSUTAYA映画通スタッフが教えるとっておきの映画はコチラ

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アーティスト情報

デビッド・ボウイ

生年月日1947年1月8日(71歳)
星座やぎ座
出生地英ロンドン、ブリクストン

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