【2016年アカデミー賞ノミネーション発表】この人の作品を観るべし!―TSUTAYA映画通スタッフおすすめ

今年もアカデミー賞のシーズンがやってきました。その前哨戦たるゴールデン・グローブ賞の受賞作は既に決まりましたが、毎年受賞作品が一致したり、しなかったりと予断を許しません。まだオスカーの行方はわかりませんが、ノミネート作品に関係する、事前にチェックしておくべき作品をまとめてみました。

【2016年:監督賞ノミネート】アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

  バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

『バベル』『BIUTIFUL ビューティフル』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、かつてバットマン役で一世を風靡したマイケル・キートンを主演に迎え、公私ともにどん底状態の中年俳優が繰り広げる切なくも滑稽な悪戦苦闘の日々を、全編1カットという驚異の撮影スタイルで描き出すシニカル・コメディ。

【事前チェックのPoint】
2016年の監督賞にノミネートされているアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥは昨年のアカデミー賞でこの『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で監督賞を受賞しています。

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』はハリウッドの内幕物ですが、落ち目のスター役を、『バットマン』でスターダムにのし上がったマイケル・キートンに演じさせています。そして主役を食ってしまう役で定評のある俳優役を、エドワード・ノートンが演じていますが、これは芸達者のエドワード・ノートンそのものです。絶妙のキャスティングからこの映画のすばらしさが始まっていると言っても過言ではありません。

配役だけではなく、脚本も音楽も、撮影も映画をとりまくすべてがうまく行ってると思いますが、決して無難にまとめられた映画じゃないですし、万人に勧められる作品でもありません。

しかし1カット撮影(風)の野心的な仕掛けや、ハリウッドをおちょくるようなセリフの数々が、映画好きにはたまらない作品です。

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【2016年:主演男優賞ノミネート】エディ・レッドメイン

  博士と彼女のセオリー

博士と彼女のセオリー

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“車椅子の天才物理学者”スティーヴン・ホーキング博士と彼を長年支え続けた妻ジェーンの感動の半生を映画化した伝記ドラマ。主演は本作の演技でみごとアカデミー主演男優賞に輝いた「レ・ミゼラブル」のエディ・レッドメイン、共演にフェリシティ・ジョーンズ。

【事前チェックのPoint】
2016年の主演男優賞にノミネートされているエディ・レッドメインは昨年のアカデミー賞でこの『博士と彼女のセオリー』で主演男優賞を受賞しています(彼は『レ・ミゼラブル』でも強烈な印象を残しています)。

さて映画の醍醐味の一つは役者の演技を堪能することだと思います。熟練の技術を持った名優はもちろん素晴らしいですが、若い才能に出会った時は「この先、どうなっていくんだろう」という期待感でいっぱいになります。

主演のエディ・レッドメインとフェリシティ・ジョーンズ。とにかく2人が素晴らしいです。レッドメインはこの難役に挑み、完全に自分のものにしています。ジョーンズはチャーミングな登場から晩年まで、貫禄すら感じる熱演。脇をデヴィッド・シューリスが固めているのも奏功しています。

いつまでもこの人たちの演技を観ていたい、そんな作品。

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【2016年:主演女優賞ノミネート】ジェニファー・ローレンス

  世界にひとつのプレイブック

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それぞれに最愛の人を失って心のバランスを崩したエキセントリックな男女が出会い、互いの目的のために協力し合う中で次第に希望を見出していくさまを、シリアスな状況の中にもユーモアを織り交ぜ感動的に描き出したヒューマン・ラブ・コメディ。

【事前チェックのPoint】
2016年の主演女優賞にノミネートされているジェニファー・ローレンスは2012年のアカデミー賞でこの『世界にひとつのプレイブック』で主演女優賞を受賞しています。

傷ついた男と、傷ついた女が、ダンスコンテストに出るという共通の目標に向かうのです。言葉にしてしまうと月並みなテーマの映画に思えてしまいますが、それを演じるのがブラッドリー・クーパーとジェニファー・ローレンスだというところが、この映画のみどころなのです。

どちらかというと『ハングオーバー』シリーズに代表される陽気な役柄が得意に思えるブラッドリー・クーパーは、明るいけど内面が繊細という役柄でむしろ本領を発揮します。

一方ジェニファー・ローレンスも『ハンガー・ゲーム』の印象が強い方もいらっしゃると思いますが、まだほぼ世の中に出たてのころの『ウィンターズ・ボーン』で既に演技派としての片鱗を見せています。

硬軟使い分ける芸達者ふたりの演技にご注目下さい。

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【2016年:助演男優賞ノミネート】トム・ハーディ

  ダークナイト ライジング

ダークナイト ライジング

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アクション映画の金字塔『ダークナイト』の続編にしてクリストファー・ノーラン監督版“バットマン”三部作の完結編。ジョーカー、そしてトゥーフェイスとの壮絶な死闘の果てに深い喪失と絶望に打ちのめされ、8年にわたり沈黙を守り続けたバットマンが、狂気のテロリスト“ベイン”によって蹂躙される故郷ゴッサム・シティを目の当たりにしてついに自らの封印を解き、最強の敵との最終決戦に臨む姿を描き出す。

【事前チェックのPoint】
『バットマン』自体の作が一新されたクリストファー・ノーラン版『バットマン』の最終章。トム・ハーディは本作ではベインを演じ、バットマンと死闘を繰り広げます。悪の権化に見えるその後ろに背負った悲しみも演じきる。このシリーズにおいての最強のヴィラン(悪役)はジョーカーということになると思いますが、このベインも私は忘れられません。

最近では『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のマックスでの演技が記憶に新しいところですが、次のジェームズ・ボンド候補にも入っていると噂されるハーディ。ますますハーディから目が離せません。

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【2016年:助演女優賞ノミネート】ルーニー・マーラ

  ドラゴン・タトゥーの女

ドラゴン・タトゥーの女

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スティーグ・ラーソンの世界的ベストセラーを、2009年のスウェーデン版に続き今度は『ソーシャル・ネットワーク』のデヴィッド・フィンチャー監督で再映画化した衝撃のミステリー・サスペンス。主演はダニエル・クレイグとハリウッド期待の新星ルーニー・マーラ。

【事前チェックのPoint】
オリジナルは原作も映画も熱狂的なファンを生みましたが、ハリウッド版のリメイクはデヴィッド・フィンチャーが手掛け、近年ボンド以外を演じる機会がほとんど無い中で、ダニエル・クレイグが出演していることでも話題になりました。

さて、この映画でのもっとも難役といえるリスベットを演じたのがルーニー・マーラ。フィンチャー監督は『ソーシャル・ネットワーク』で関わっていましたが、その翌年に本作に抜擢。数々の映画賞で受賞・ノミネートを受けています。

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【オススメ人】
勝江正隆

学生時代に映画に目覚め、年間200本以上劇場で観ていました。96年に出会った『ユージュアル・サスペクツ』にショックを受け、映画を将来の仕事にしたいと思うようになりました。大学3年の時に洋画配給会社で働き、カンヌ国際映画祭にバイヤーとして参加しました。その時に映画ビジネスの面白さを知り、現在に至ります。

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