山田洋次監督作品『家族はつらいよ』さぬき映画祭オープニング上映会レポート

山田洋次監督と本広克行監督

山田洋次監督と本広克行監督

『男はつらいよ』をはじめ、『たそがれ清兵衛』『おとうと』『母と暮せば』など、50年以上にわたりその時代に生きる“家族”を撮り続けてきた山田洋次監督による、ファン待望の喜劇作品『家族はつらいよ』が3月12日(土)より公開となる。

今回、『踊る大走査線』シリーズ、『幕が上がる』の本広克行監督がディレクターを務める香川県の「さぬき映画祭2016」が2月11日(木)開幕し、映画『家族はつらいよ』がイオンシネマ高松東にてオープニング作品として上映された。

山田洋次監督はオープニング上映のゲストとして参加。本木監督が山田監督の映画撮影にピッチの早さについて質問すると、山田監督は「つくりたいものがあって、それが上手くクランクインできたということでしょうね。何ていったって寅さんは48本も立て続けにつくっていますけど、そのテンポに慣れちゃったということもあるのでしょうね」と、意外にもさらっと回答。

今回公開を間近に控えた『家族はつらいよ』について、『東京家族』のキャストが再集結していることについて聞かれると、「『東京家族』8名の俳優さんたちとずっと長い間、一緒に仕事をしながら、なんだか皆仲良くなっていくというか、独特のアンサンブルが生まれて、このアンサンブルがもったいないな、もう一回できるんじゃないかなと、ちょっと角度を変えればこの家族はなかなか滑稽な家族でもあるし。僕たちは、みんな家族を持って悩んでいる、苦しんでいる、本当に家族なんて厄介なものなのだけど、家族がいなくちゃ生きていけないというところがある、角度を変えれば家族の問題で悩む人たちって滑稽でもあるなって。その8人をそのまま同じようなキャスティングで喜劇をもう一度作ってみようというのが『家族はつらいよ』なんですね。」と、今回のキャスティングについて言及。

福崎至佐子氏(中央)

福崎至佐子氏(中央)

またこの日、当時の『男はつらいよ』の劇中歌でバイオリンの演奏を10年間担当していた香川県文化功労者でコンサートマスターの福崎至佐子氏が登壇し生演奏を披露。香川県の粋な計らいに山田洋次監督も拍手を送った。
当時の音楽の作成の秘話についてもお話し、会場も大盛り上がりとなった。

そして、最後にこれから上映を観る観客の皆様に向けて特に注目のシーンを聞かれると山田監督は、「みんな集まって家族会議をする場面がありますね、その家族会議というのはとても難しかったです。かなり長いシーンですし。家族会議で大声出したり、泣いたりしているのだけど、家族がひとつの問題をみんなで集まって、わいわい話せることは幸福なんだと思って演出していました。なかなか今の日本の家族は、そうもいかないですしね」と、作品制作の想いを語ってくれた。

さぬき映画祭は2月21日まで。今年は10周年であり100名以上のゲストを迎える。

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映画『家族はつらいよ』
3月12日(土) 新宿ピカデリー他全国ロードショー

橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優
小林稔侍、風吹ジュン、中村鷹之資、丸山歩夢、笹野高史、笑福亭鶴瓶(特別出演)

監督:山田洋次
脚本:山田洋次・平松恵美子
音楽:久石譲
製作:「家族はつらいよ」製作委員会
制作・配給:松竹株式会社

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アーティスト情報

山田洋次

生年月日1931年9月13日(86歳)
星座おとめ座
出生地大阪府

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本広克行

生年月日1965年7月13日(53歳)
星座かに座
出生地香川県

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