新作映画『ザ・ブリザード』を観るべき3つの理由―極限状態から見出す身近さと奇跡、そして愛

(c) 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved

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『ザ・ブリザード』ってどんな映画?

1952年2月18日未明、マサチューセッツ州ケープゴッド沖で最大規模のブリザードが発生し、航行中の巨大タンカー「ペンドルトン号」を直撃。乗組員は真っ二つに割れた船体を何とか浅瀬に乗り上げようと懸命の作業と操舵を続けた。

一方、アメリカ沿岸警備隊のバーニーは、仲間とともに“自殺行為”ともいうべき救助活動に向かう。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で旋風を巻き起こすディズニーが、実話をもとに製作した海難スペクタクル巨編。

観るべき理由:1―数字が物語る「ありえない」救出劇

圧倒的なビジュアルの迫力と、ヒューマンドラマの厚みに息をのむ本作。実話に基づく「ありえない」救出劇のすさまじさは、劇中に登場する数字が物語っている。吹き荒れる雪交じりの強風は、風速40メートル超。高さ20メートル以上の大波が、全長150メートルを超える巨大タンカーさえ真っ二つに割ってしまう…。

片や救出に向かう4人を乗せた小型艇は11メートル弱で、荒海を突き進むのはあまりに危険。さらにタンカーに残された生存者32人に対し、小型救助艇の定員は12人…ってこれじゃ、仮にタンカーを発見できても、全然足りません!何より、GPSも存在しない64年前の救出劇は予想不可能! 実話だとわかっていても、手に汗握らずにはいられない。

観るべき理由:2―仕事とは? 組織とは? 極限状態が提示する身近なテーマ

この作品が心に響く理由は、命を投げ打っても危険な任務を全うしようとする登場人物たちのプロ根性にある。嵐の規模は、過去最大級。凍てつく寒さのなか、コンパスを失いながらも漆黒の荒波を進む主人公・バーニーの気高さには「簡単にマネできないけど、心意気は見習いたい」と誰もが感じるはず。過去に8人の命を救えなかったというトラウマも、彼らの勇気ある行動に説得力を与えている。

一方、沈没寸前のタンカーを冷静な判断力で運行させるもう一人の主人公・シーバートの姿には「言葉ではなく、行動で示す」という理想のリーダー像が見て取れる。仕事とは? 組織とは? 極限状態に置かれた二人の男の生き様を通して、身近なテーマを考えさせられる。

観るべき理由:3―旬のキャストが繰り広げるラブストーリー

もう1つ見逃せないのは、危険な任務に身を投じる男と、その帰りを待つヒロインが繰り広げるラブストーリー。今どき「女性が男を待つ」なんて古風かもしれないが、誰もが共感できる“鉄板”の展開として、やはりハズせない要素なのだ。バーニーを演じるのは、今年『スター・トレック ビヨンド』の公開も控える次世代スターのクリス・パイン。イギリス出身の新進女優ホリデー・グレンジャーが、ヒロインのミリアムを演じている。

ちなみにパインはディズニー映画『イントゥ・ザ・ウッズ』でシンデレラに恋する王子を、グレンジャーは同じくディズニーが製作した『シンデレラ』でシンデレラをいじめる意地悪な義妹のアナスタシアを演じたという奇妙な“縁”がある。

(文・内田涼)


映画『ザ・ブリザード』
2月27日(土) 全国ロードショー

監督:クレイグ・ギレスピー
脚本:スコット・シルヴァー、エリック・ジョンソン、ポール・タマシー
原作:ケイシー・シャーマン、マイケル・J.トーギアス
出演:クリス・パイン、エリック・バナ、ケイシー・アフレック、ベン・フォスター、ホリデー・グレンジャー
全米公開:2016年1月29日
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン

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