新作映画『ヘイトフル・エイト』を観るべき3つの理由―真の“こだわり”を凝縮!すぐにもう一度観たくなる密室ミステリー

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『ヘイトフル・エイト』ってどんな映画?

猛吹雪の夜、山奥のロッジは異様な緊張感に包まれていた。黒人の賞金稼ぎ、保安官を名乗る略奪団のリーダー、謎のメキシコ人、絞首刑執行人、謎多きカウボーイ、黒人嫌いの老将軍、そして“首つり人”を自称する賞金稼ぎと懸賞金1万ドルの女囚人…。「この中に裏切り者が…」そんな疑心暗鬼に陥った“ワケあり”な8人は、やがて逃げ場のない殺し合いを始める。偶然居合わせた彼らの意外な接点とは? 果たして、最後に生き残るのは?

観るべき理由:1―タランティーノ豪語!「俺の最高傑作」

監督・脚本を手がけたのはクエンティン・タランティーノ。90年代に『パルプ・フィクション』で旋風を巻き起こし、2度にわたりアカデミー賞脚本賞を受賞している世界的な人気監督だ。そんな彼が初めて密室ミステリーに挑んだ『ヘイトフル・エイト』は、「吹雪で外に出られない山奥のロッジ」という閉ざされた舞台設定によって、持ち味であるバイオレンス描写、スリリングな会話劇がより過激にレベルアップしており、本人も「俺の最高傑作」と豪語する出来ばえだ。

その言葉通り、登場人物たちのわずかな視線の動きや仕草、些細な一言が重要な伏線となり、最後にはアッと驚くタネ明かしが待つ極上の推理劇に仕上がった本作。上映時間168分があっという間に過ぎ去るのはもちろん、見終わった瞬間、すぐにもう一度観たくなる中毒性の高さも大きな魅力になっている。

観るべき理由:2―キャラ立ちまくり! 実力派キャストの豪華“饗宴”

脚本流出に激怒したタランティーノが、一度は製作中止を決定した『ヘイトフル・エイト』。その後、サミュエル・L・ジャクソン、ティム・ロス、カート・ラッセルといった実力派キャストが行った朗読会が絶賛され、映画化の企画は再始動した。誕生のいきさつからして“ワケあり”な本作には先述の3人に加えて、タランティーノ作品の常連&初参戦の名優がズラリ勢ぞろいし、たった一夜の“饗宴”を演じている。

いわゆる若手スターはいないが(8人のうち一番若くて、1971年生まれのウォルトン・ゴギンズ)、タランティーノが生み出す常軌を逸した世界観に、8人8様で確かな息づかいを与え、全員が主人公といえる存在感を放っている。なかでも紅一点(!?)女囚人役のジェニファー・ジェイソン・リーは強烈で、第88回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされている。

観るべき理由:3―ともにアカデミー賞候補に!こだわり抜いた撮影と敬愛する音楽

デジタル全盛の時代にあって、フィルムでの撮影にこだわり続けるタランティーノ。最新作『ヘイトフル・エイト』では50年以上使われなかった「ウルトラ・パナビジョン70」というレンズを使用し、「2.76:1」という横長の画角で、映画の冒頭を飾る雄大な自然、一転して閉ざされたロッジの壁面全体を捉えて、観客を圧倒している。

また、長年敬愛する名作曲家エンニオ・モリコーネとの初タッグ実現は、ファン以上にタランティーノ本人が喜んでいるはず。ちなみに第88回アカデミー賞では撮影賞、作曲賞候補になっており、特に作曲賞では『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のジョン・ウィリアムズとの対決に注目。モリコーネ87歳、ウィリアムズ84歳。ベテラン作曲家が火花を散らす!

(文・内田涼)


映画『ヘイトフルエイト』
2016年2月27日(土)新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー

監督:クエンティン・タランティーノ
キャスト:サミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル、ジェニファー・ジェイソン・リー、ウォルトン・ゴギンス、デミアン・ビチル、ティム・ロス、マイケル・マドセン、ブルース・ダーン

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アーティスト情報

クエンティン・タランティーノ

生年月日1963年5月27日(55歳)
星座おひつじ座
出生地米・テネシー・ノックスビル

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