「実際に私達の人生でも起こりえること」―映画『ルーム』ブリー・ラーソン&ジェイコブ・トレンブレイ来日記者会見

ジェイコブ・トレンブレイとブリー・ラーソン

ジェイコブ・トレンブレイとブリー・ラーソン

(写真:杉野正和)

閉じ込められた[部屋]で暮らす母と息子。2人は懸命の脱出の末、本当の[世界]へと飛び出す。しかしそこで待ち受けていたものは――。映画『ルーム』で本年度アカデミー賞(R)にて見事主演女優賞を受賞し、名実ともにTOP女優の仲間入りを果たしたブリー・ラーソン。そして息子役を演じたジェイコブ・トレンブレイも、彼女に負けるとも劣らない演技で観客の心を揺さぶった。

そんな2人が先日揃って来日。21日には都内で開催されたジャパンプレミアへ登壇。彼女たちと作品を待ちわびたファンと触れ合った2人。プレミアから一夜明けた22日、今度は記者会見に登壇した。日本に来ることを楽しみにしていたブリーは「桜に関連したものは全部チェックしているわ」というくらい、実は桜の季節に来日することを楽しみにしていたんだとか。

ブリー・ラーソン

ブリー・ラーソン

ブリーは、この作品が世界中で評価されたことについて「人は、いかに成長していくか。リスクを負っても大きな世界へ飛び出すことで、余すこと無く人生を生きることを覚え、成長していくことを描いているからだと思う。実際に私達の人生でも起こりえることなので共感されるのだと思う。もう一つは、感動する愛が描かれている」とコメント。

一方のジェイコブくんも「すごく良かった。(演技しているときは)自分からすると、カメラが何を見ているかわからなかった。色んなシーンを撮ったけど、そこから監督がベストなものを選んでいる。完成した作品では、いろいろな角度で観られたのがとてもクールだったね」とのっけから取材陣が驚くほどのしっかりした発言で印象を語った。

ふたりとも役者としてのキャリアをかなり若くしてスタートしているが、それについてブリーは「自分の選択。情熱があったからこそやって来たし、小さい頃から演技が人の持つ感情の色彩を表現できる術であると思っていた」と話し、さらにジェイコブくんについても「彼もクリエイティブな力を持っている役者だと思った。その表現力を皆で支えなければと思ったし、彼を“子役”として仕立てあげるのではなく、彼自身の役者として声、色が発揮できるようにサポートことに努めました」と振り返った。

ジェイコブ・トレンブレイ

ジェイコブ・トレンブレイ

「僕はまだ8歳で3作目」と話しだしたジェイコブくん。「ブリーのように6歳で始めて…ではないけど、(キャリアを早くスタートしたことは)助けになったといえばなったと言える。ハッピーな映画、シリアスな映画、ホラーな映画、スーパーハッピーな映画、それらを足したのがジャックの演技かな」と自身が演じた役についても語ってくれた。

また、役作りについては「5歳にならないといけなかったこと。もっとアクティブじゃないといけなかったし、ハッピーな男の子。それが一番大変だった」というジェイコブくんに対し、ブリーは「キャラクターの側面は、自分の経験となぞらえない部分が多かった。特に大きかったのは、親であることと、性的虐待を受けていること。どちらもとても複雑な事柄でもあるので、真実に迫る表現をしないといけないと思い、準備に8ヵ月も要しました」とお互いの苦労した点を披露。

そして改めてオスカーを受賞した時のことを聞かれたブリーだったが、本人は「どんなスピーチをしたかも覚えていない」程「受賞の瞬間は、シュールな経験だったわ」と振り返った。さらに、この翌日からは次回作『キングコング』の撮影でベトナムに飛び、そのまま日本に来日したのだという。

このような経験をしたブリーとは対照的に「オスカーに行ったことは、Xboxで遊ぶよりも楽しかった」と言って報道陣を笑わせたジェイコブくん。「特に、ブリーが受賞した時はお気に入りの瞬間の一つだし、僕がプレゼンターをしたのも面白かったよ」とこちらも印象深い場面を語ってくれた。

ジェイコブ・トレンブレイ&ブリー・ラーソン

ジェイコブ・トレンブレイ&ブリー・ラーソン


映画『ルーム』
4月8日(金) TOHO シネマズ 新宿、TOHO シネマズ シャンテ他全国順次公開

監督:レニー・アブラハムソン 『フランク』(14)
出演:ブリー・ラーソン 『ショート・ターム』(13)、ジェイコブ・トレンブレイ、ジョーン・アレン『きみに読む物語』(04)
提供:カルチュア・パブリッシャーズ、ギャガ
配給:ギャガ

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