第88回アカデミー賞(R)作品賞受賞『スポットライト 世紀のスクープ』が記者の心を打つワケ。文春編集長の生の声も到着

(C) 2015 SPOTLIGHT FILM, LLC

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第88回アカデミー賞で作品賞&脚本賞のダブル受賞を果たした『スポットライト 世紀のスクープ』。アメリカ東部の新聞社ボストン・グローブ紙の記者たちが、カトリック教会が組織ぐるみで隠蔽してきた「神父による児童への性的虐待」という大スキャンダルを暴こうとした実話を映画化した社会派ドラマだ。

わずか数名の記者たちが、巨大権力に挑む――。幾多の困難が待ち受けようとも、正義を貫くため、真実を明らかにするために奔走する彼らの姿が胸に迫ること必至! スリリングかつ感動の物語に仕上がっている。

ジャーナリスト生命をかけて戦う姿は、日本の記者たちの心も震わせた様子。試写を観たジャーナリストたちから届いた、生の声をお届けしよう。

田原総一朗氏は「自分の中に生じた“疑問”に忠実であること。どんな権力に対しても萎縮せずに頑張れよと、励ましてくれる映画だ」と大いに刺激を受けたそう。スクープ連発で世間を驚かせている週刊文春編集長の新谷学氏は「『王様は裸だ!』─そう叫ぶ勇気を持て、と現場にはいつも伝えています。タブーに斬り込む記者たちの背中を押すのは、皆さんの“知りたい気持ち”です」と、記者魂に火をつけてくれるものを改めて実感したという。

トム・マッカシー監督は、実際の記者や被害者たちにインタビューを敢行して、映画作りに挑んだ。それだけに、特ダネを手にしていく取材過程や記者たちの感情のリアルさに、“記者あるある”を感じた人も多い。

・なかなかニュースの核心に迫れない焦燥感やもどかしさ、自分たちがこれまでしっかりと報道してこなかった罪悪感など、同じ記者として共感できる場面が多くありました。最後まで丁寧な裏取り取材を続ける作品中の記者に拍手を送りたくなりました。胸を打たれる、本当に良い映画でした。

・「記事にした場合、責任は誰が取るのか?」「記事にしなかった場合の責任は?」というセリフに胸が熱くなりました。

・家庭を犠牲にしてでも仕事に向き合うというところは、苦い顔をしながら共感した。

・他社に感づかれないように、だけど仕事を進めなければならないところにハラハラする感じがすごく共感できた。

・特ダネが次の日にでるという前の夜は僕も寝れなかった。

・取材先の感じは“あるある”。ああいう地道な感じです。

・正義感とか正しいことをする力だよね。それが一番重要なこと。

大スクープの裏にあるのは、粘り強い、地道な取材の積み重ねと、「間違っていることは間違っている」と報じたいという正義感。記者ならばもちろん、真摯に仕事に取り組もうとするすべての人々にとっても、励みとなるような作品だ。

(文:成田おり枝)


映画『スポットライト 世紀のスクープ』
4月15日(金)公開

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アーティスト情報

田原総一朗

生年月日1934年4月15日(84歳)
星座おひつじ座
出生地滋賀県彦根市

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