ディズニー『ファインディング・ドリー』と併せて観たい! 家族の思い出を描く映画3選

映画『ファインディング・ドリー』より (C)2016 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

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かつて世界中で大ヒットを飛ばした映画『ファインディング・ニモ』の続編で、忘れん坊のドリーが家族の思い出を求めて繰り広げる大冒険を描く映画『ファインディング・ドリー』が7月16日から全国公開を迎えた。今回は、『ファインディング・ドリー』と併せて観たい、家族との思い出を描く映画を3本紹介する。

家族との思い出を愛する老医師の追想。

『野いちご』/監督:イングマール・ベルイマン

<あらすじ>老医師のイサク( ヴィクトル・シェストレム)は、その業績を讃えられ、名誉博士号を受賞することになる。義理の娘マリアンヌ(イングリッド・チューリン)が運転する車に揺られて会場に向かうイサクだったが、彼は途中で自身が育った家に立ち寄る。そこで彼は、それまで思い出すことがなかった家族との日々、そしてかつての婚約者のサラ(ビビ・アンデショーン)に思いを馳せ…。

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結ばれることがなかったかつての恋人、何気ない昼食の風景、母親との会話…。イサクが追想する家族との思い出は、世代や性別を問わず、鑑賞者に共感と郷愁を誘う。中盤で登場する天真爛漫なヒッチハイカーのサラ(アンデショーンの一人二役)、そして彼女の仲間たちと交わす人生や神についての議論も得るものが多く、晴れやかなイサクの笑顔が印象的なラストも素晴らしい。ベルイマンの映画は難解だと思われがちだが、本作は見るものを選ばない、実にシンプルな物語を描く作品なので、未見ならぜひチェックしてみよう。

ヒロシの涙にもらい泣きすること必至!

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』/監督:原恵一

<あらすじ>春日部に昭和を体験できるレジャー施設「20世紀博」が完成する。ヒロシやみさえは、他の大人たちと同じように過去の思い出に浸っていたが、ある日を境に様子がおかしくなり、ついには20世紀博へ移り住んでしまう。残されたしんのすけたちは、大人たちを取り戻すため、20世紀博を運営する秘密結社「イエスタデイ・ワンスモア」に戦いを挑むのだが…。

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なんといっても、ディテールに富んだ描写が素晴らしい。母と一緒に歩いた夕暮れの商店街、自転車に乗って父と行った魚釣り…。映し出される風景の数々は、見る者すべてに憧憬とノスタルジーを抱かせる。その背景にあるのは、メガホンを取った原恵一の、昭和という時代に対する愛情に他ならない。また、セル画とフィルムを用いて製作されたシリーズ最後の作品でもあるので、デジタルでは生じえない独特の色合いや風味も楽しみたいところ。

マッドハッターを救えるか!? アリスが繰り広げる時間との戦い

『アリス・イン・ワンダーランド/時間の扉』/監督:ジェームズ・ボビン

公開中

(C)2016 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

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<あらすじ>父親の事業を受け継ぎ、大海原で活躍していたアリス(ミア・ワシコウスカ)は、とある障害の出現によって、再びワンダーランドへ足を踏み入れることに。そこで彼女を待っていたのは、家族の思い出に心を奪われたマッドハッター(ジョニー・デップ)だった。白の女王(アン・ハサウェイ)から、マッドハッターを救うことができるのは、時の番人・タイム(サシャ・バロン・コーエン)が持つ、時を遡る力を持つ黄金の球体・クロノスフィアだけだと教えられたアリスは、タイムからクロノスフィアを「失敬」し、時を遡るのだが…。

誰もが気になるマッドハッターの過去を描く本作。見どころは、幼き日のマッドハッター、チェシャ猫、白の女王、赤の女王など、おなじみのキャラクターたちの過去での可愛いらしい姿、そしてこれを実現した鮮やかな映像表現だ。また、悪役に見えて、実はそうではないというタイムのキャラクター性、彼を演じたサシャ・バロン・コーエンの好演も素晴らしいので、「どうせ大した作品じゃないでしょ」と高をくくっている人は、良い意味で裏切られることになるだろう。

(文:岸豊)


映画『ファインディング・ドリー』
大ヒット上映中

監督:アンドリュー・スタントン
共同監督:アンガス・マクレーン
製作総指揮:ジョン・ラセター
原題:Finding Dory
日本語版声優:木梨憲武(心配性なニモのお父さん・マーリン役)、室井滋(ニモとマーリンの親友で忘れんぼう・ドリー役)
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン

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