あまりのリアルさに被害者がショック!? アルゼンチンの衝撃事件を映画化した『エル・クラン』が9月17日より全国公開!

スペインの鬼才ペドロ・アルモドバルが製作の映画『エル・クラン』が9月17日(土)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国公開される。本作は、2015年に開催された第72回ヴェネチア国際映画祭にて最優秀監督賞となる<銀獅子賞>を受賞。アルゼンチンの俊英パブロ・トラペロ監督は本作の受賞で、北野武キム・ギドクポール・トーマス・アンダーソンなど各国の名だたる監督に仲間入りを果たした。

1983年に実際に起こった、アルゼンチン国内認知度100%の事件を完全映画化した本作。軍事独裁政権崩壊後のアルゼンチン。善悪の基準が変わりゆく時代の中、エリート一家のプッチオ家は突如無職になってしまう。ピンチの果てにたどり着いたのは「身代金で生計を立てる」こと。そうして一家総出の犯罪稼業に手を染めていく…。

被害者遺族「似すぎててショックだった…」

事件の首謀者アルキメデスと彼を演じた俳優ギレルモ・フランセーヤ

事件の首謀者アルキメデス(写真:左)と彼を演じた俳優ギレルモ・フランセーヤ(写真:右)/(C)2014 Capital Intelectual S.A. / MATANZA CINE / EL DESEO

犯罪一家プッチオ家の父親であり、首謀者アルキメデスを演じたのは、『瞳の奥の秘密』(09)で知られるギレルモ・フランセーヤ。ご近所さんには笑顔を振りまく一方で、目を見開いて凶悪な犯罪に手を染めるという二面性を見事に演じた。実は、本国アルゼンチンではコメディアンとして人気のフランセーヤ。マスコミ試写にて本作を観賞したアルゼンチン人は「あのヤバい人は誰なんだ!?」と、彼のイメージと本作でのギャップに驚きを隠せない様子だ。

またパブロ・トラペロ監督も「(フランセーヤは)誰からも共感を得られない役を演じなければなりませんでした。コメディアンでの彼とは真逆。本人に似せるためにトレードマークのヒゲを剃り、体重を増やしました」と役作りの舞台裏を明かす。さらに、資料映像を研究し、本人の歩き方を真似るなど並々ならぬ努力でアルキメデスを演じ上げたフランセーヤに、プレミア上映会に訪れた被害者遺族は「映画の中に本物のアルキメデスを見た気がしてショックだった」とコメント。その激似っぷりに衝撃を受けている。

映画化について「改変はなし!」とプロデューサーが断言する本作は、アルゼンチンで国内映画史上最高となる4日間でのべ50万人、公開後8週間で300万人という驚異的な動員数を叩き出し、社会現象を巻き起こした。さらに米・辛口批評家サイトRotten Tomatoesでも90%の満足度という高評価を記録している、今大注目の衝撃作だ。


『エル・クラン』
9月17日(土)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国公開

【STORY】
1983年、アルゼンチンの平和な街。裕福でご近所からも慕われるプッチオ家は父アルキメデス(ギレルモ・フランセラ)を筆頭に妻、息子3人、娘2人で幸せに暮らしていた。しかし、二男アレハンドロが通う学校の友達の一人が誘拐され、姿を消してしまう。以降、彼らのまわりで金持ちだけを狙った身代金事件が多発。犯人が捕まらず近所には不安な空気が流れる中、プッチオ家はいつもと変わらない生活をしていた。ある夕飯の時間、アルキメデスは、妻の作った料理をキッチンから食卓ではなく、なぜか2Fの奥にある鍵のかかった部屋へと運んでいく。この家族には誰にも言えない秘密がある―。

監督:パブロ・トラペロ
脚本:パブロ・トラペロ、ジュリアン・ロヨラほか
製作:ペドロ・アルモドバル、パブロ・トラペロほか
出演:ギレルモ・フランセーヤ、ピーター・ランザーニ、リリー・ポポヴィッチほか
2015/アルゼンチン/110分/シネスコ/
原題:El Clan/PG-12
配給:シンカ、ブロードメディア・スタジオ

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