声優・神木隆之介の“黒歴史”!? 映画『とある飛空士への追憶』を鑑賞してみた

『君の名は。』で話題騒然の神木隆之介の黒歴史とは…?

『君の名は。』で話題騒然の神木隆之介の黒歴史とは…?/(C)2016「君の名は。」製作委員会

興行収入150億円越えを記録した映画『君の名は。』。公開から2ヵ月経つ現在でもその人気はとどまるところを知らない。そんな本作で主人公・瀧の声を演じ、その高い演技力から声優としての実力にも注目が集まる神木隆之介。SNS上でも「俳優のイメージが強かったけど演技力がすごい」「女声がかわいすぎた」と話題騒然だ。しかし、そんな神木の過去の声優出演作の中にはネット上で“黒歴史”と噂される作品が存在するのをご存じだろうか…?

『千と千尋』『サマーウォーズ』など話題作に起用されているが…

今回、注目を集めた神木の声優歴だが、実は『千と千尋の神隠し』(坊役)、『サマーウォーズ』(小磯健二役)、『借りぐらしのアリエッティ』(翔役)など多くのアニメ作品に出演。声優としてのキャリアも長いのだ。

しかしそんな数多くの出演作の中には、一部ネット上で「神木隆之介の黒歴史」と噂される作品が存在する。それが…

『とある飛空士への追憶』

『とある飛空士への追憶』

『とある飛空士への追憶』

【あらすじ】
中央海を挟んだ2つの大陸。それぞれを支配する2つの国は対立し、戦争状態が続いていた。そんな中、神聖レヴァーム皇国では、敵国領内に残された次期皇妃ファナを救出すべく、彼女を水上偵察機に乗せ、護衛なしで敵中を突破し、12,000km隔てた本国に送り届けるという極秘作戦が計画され、最下層の民ながら卓越した操縦技術を持つ飛空士シャルルに、ファナの運命が託されるのだったが…。

主人公のシャルルを演じた神木に対して、SNS上では下記のようなレビューが存在している。

「すごい棒読みだったな~」
「神木ファンに『とある飛空士への追憶』とかいう黒歴史をなげつけたい」
「神木隆之介の声優活動は好きじゃないな…」

今の人気からは想像もつかないような評価だが…。そこで、筆者自ら本作を鑑賞して、その噂の真相を確かめてみた。

なぜ酷評…原作と映画のキャラ設定のギャップ?

映画と原作の両方を鑑賞した結果、黒歴史の一番の要因は、原作と映画で描かれる主人公シャルルのキャラクター設定の違いが大きいと感じられた。

本作で、神木が演じた主人公の傭兵パイロット・狩乃シャルルは、レヴァーム人の父親と、敵対する国の天ツ人の母親の間に生まれた混血人種(ベスタド)だ。そのためシャルルは、幼少期から貧民街で育ち差別的な扱いを受けてきた。

映画オリジナルの冒頭シーンでは、食事中のシャルルに正規兵達が「洗え!」と洗濯物を投げつける。それを見かねて激昂する友人を後目に、「いいよ…」となだめるシャルル。映画の中では、理不尽な仕打ちを「仕方ないもの」として受け入れる、おとなしく、どこか悲観的なキャラクターという設定だ。一方原作では、シャルルが次期皇妃のファナにゲスなジョークをかましたり、ファナの胸に顔をうずめて“いきり立つ”シーンなど男臭い面やコミカルな面も描かれているのだ。

またストーリーの構成や演出にも見逃せない違いがある。原作にはシャルルとファナの機微な心理描写があり、1万2千キロの飛行を通して、徐々に心を通わせ、惹かれあっていく様子が魅力的だ。しかし映画化にあってシーンが割愛されたり、モノローグ(心の声)を使わなかったことなどから、原作ファンにとっては物足りなさを感じるだろう。

原作となった犬村小六の2008年刊行のライトノベル「とある飛空士への追憶」は、2008年にAmazonエディターランキング1位、Amazon売り上げランキング6位と高評価を得ており、この作品を機にシリーズ化されるなど大反響を呼んだ。そんな大ヒット作だからこそ、原作への思い入れが強いファンは多い。そのためか、原作ファンの映画レビューには「思い描いていたシャルルのイメージと神木の声が合わない」とのコメントも見受けられた。原作とのイメージギャップは、ファンの多い作品にはつきもの。前述のレビューも原作ファンから発せられたものかも知れない。

映画単体でみれば、むしろマッチしている

しかし、映画単体で見るならば、割愛されたシャルルのキャラクターの中で神木の声に違和感を感じることはなく、むしろマッチしていたと感じた

当時17歳の神木の声は、同年公開『借りぐらしのアリエッティ』の翔のような、自然体で優しくどこか儚げな印象が強い。映画で描かれる主人公・シャルルも、天才的な才能を持ち合わせながらどこか脆さを持っており、劇中でのキャラクター像に十分に合致していたように思う。

また近年、アニメ声優の技術、地位が確立している中、俳優やタレントの声優起用に対しては賛否両論ある。声優は「声」だけで喜怒哀楽の感情を表現できるため、声優の演技を聞きなれた人にとって、神木の演技に物足りなさを感じる人もいるだろう。同作に出演するプロの声優(小野大輔など)と比較すると、本作での神木は淡々とセリフをこなすため「棒読み」のように受け取られるかもしれない。しかし、神木の持つ声質や落ち着きのある表現は、映画の中で描かれる「虐げられて育った悲観的なシャルル」のキャラクター像には、むしろよく当てはまっていたと感じられた。

“黒歴史”の真相は…あなたの目と耳で確かめて!

まとめると、神木の声は映画版の主人公・シャルルのイメージと合致している印象を受けた。一方で、原作も読んだ結果、映画化にあたり割愛されたシーンや演出方法などにファンではない筆者でさえ物足りなさを感じたのも事実。そのギャップが“黒歴史”と呼ばれる所以ではないだろうか?

『とある飛空士への追憶』での声優・神木隆之介についてどう評価するかはあなた次第!ぜひ、チェックして頂きたい!

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アーティスト情報

神木隆之介

生年月日1993年5月19日(25歳)
星座おうし座
出生地埼玉県

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小野大輔

生年月日1978年5月4日(40歳)
星座おうし座
出生地高知県

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