【ネタバレ】『ローグ・ワン』―古き良き『スター・ウォーズ』が帰って来たぞ!温故知新の名作誕生

ローグ・ワン

(C)2016 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

「スター・ウォーズ」シリーズの最新作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が12月16日(金)より、いよいよ全世界同時公開。伝説的大ヒットシリーズの初作『エピソード4/新たなる希望』のオープニング・クロールで紹介される「反乱軍のスパイが究極兵器に関する秘密の設計図を盗み出すことに成功した」という一文に隠された、決死作戦の全貌を描く。

そんなシリーズ初の「アナザー・スト―リー」として描かれる『ローグ・ワン』は、古き良き『スター・ウォーズ』を見事に表現すると同時に、誰も見たことのない新しさを放つ仕上がりをみせた。まさに「古きを訪ねて新しきを知る」温故知新の傑作誕生だ!

まるで戦争映画…シリーズ史上類を見ない戦闘シーン

『ローグ・ワン』

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本作でメガホンをとったのは、ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ[2014]』の監督を務めたギャレス・エドワーズ。自身『スター・ウォーズ』の大ファンというギャレス監督は溢れんばかりの愛を持って『ローグ・ワン』を生み出してくれた。スター・デストロイヤー、X-ウイングとタイ・ファイターの空中戦、ストームトルーパーのおなじみの装甲など、懐かしの『スター・ウォーズ』が最新VFXで蘇る。さらに、ローグ・ワンのメンバーをはじめ、ショアトルーパー(ビーチやバンカー専門のトルーパー)やAT-ACTカーゴ・ウォーカー(AT-ATの前身)などの新キャラクターも、その世界観を崩すことなく登場! これまでにないアングルと迫力で描かれる『エピソード4~6』の世界観には、ギャレス監督に「You!このまま4~6をリブートしちゃいなよ!」と言いたくなるほど。アドレナリンが上がりまくることは間違いなしだ!

『ローグ・ワン』

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また戦闘シーンには、シリーズ史上類を見ない“生々しさ”があるのもポイントだ。まるで戦争映画を見ているかのような、緊迫感、シリアスな展開、臨場感あふれる描写。往年のファンにとっても新鮮で見ごたえのある仕上がりとなっている。中でも、本作のクライマックス、惑星スカリフのビーチで繰り広げられる戦闘はこれまでの『スター・ウォーズ』戦史に新たな1ページを刻んだ。美しい砂浜で繰り広げられる帝国軍と反乱軍の壮絶な戦い。これまでにないシチュエーションは、銀河世界のあらたな一面を提示すると同時に、戦争の儚さを感じさせる。

さらに筆者が注目してほしいのは、デス・スターのレーザー描写。『エピソード4』での描写は「はい、ドーン!」というように、一瞬のうちにひとつの惑星を破壊する。本作でも、発射までの手順、シーンの構図、スイッチやモニターの細部(レトロフューチャーな雰囲気そのまま)にいたるまで、ファンにとっては目頭が熱くなるほどの忠実な再現ぶりを見せてくれた。しかし、その破壊力は過去作とは一味違う描かれ方となっている。よりリアリティのある、鬼気迫る描かれ方。さらに、その表現は本作をよりドラマティックに演出する効果も与えている。

やっぱり家族愛…デス・スターの脆弱性に隠された真実とは?

『ローグ・ワン』

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『エピソード4』を鑑賞したことのある方は、デス・スターにこんな疑問を抱いたことはないだろうか? 「圧倒的な破壊力を持つ究極兵器:デス・スター。けれど、ルークが放った一回の爆撃(相当困難な内容だが…)で木端微塵に吹き飛んでしまうなんて…。どうしてそんな致命的な欠点に気づかなかったのか?」。しかしその疑問点は、本作のストーリーで一つの“答え”となって現れる。

ヒントは主人公、ジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)の父親、ゲイレン・アーソ(マッツ・ミケルセン)がデス・スターの設計者であるという点だ。過去作、そして『フォースの覚醒』でも描かれた、“親と子”という魅力的なテーマは本作でもしっかりと受け継がれている。また、父親は帝国軍の科学者、娘は反乱軍のスパイという関係性も、ダース・ベイダーとルークの対立構図を想起せずにはいられない。そんな親子の間に何があったのか? そしてデス・スターの脆弱性に隠されたドラマとは?『スター・ウォーズ』シリーズのエッセンスを取り入れた、『エピソード4』へと続く美しい伏線の張り方には鳥肌必至だ。

懐かしの顔ぶれ…なんと言っても圧巻はベイダー卿

『ローグ・ワン』

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また、本作で登場するキャラクターも細部に至るまで注目して頂きたい。ファンならば、そのビジュアルに目を見張ることは間違いなしだ。帝国軍のターキン司令官や、反乱同盟軍の最高指導者モン・モスマら、見覚えのある顔が過去作と“激似”ビジュアルで登場する。ノスタルジックな気持ちを呼び起こすキャラは見逃せない!

そして、なんといっても注目はダース・ベイダー! 予告映像の出し惜しみ具合から「どうせエピソード3の最後みたいにワンカットしか出ないんでしょ…」と思っていた筆者にとって、良い意味で予想を裏切ってくれた。ギャレス監督の『スター・ウォーズ』愛で描かれる、ベイダー卿。こんなにも迫力、恐ろしさ、畏敬の念を覚えるベイダーを見たことがあっただろうか…必見だ。

さらに、来日した記者会見でギャレス監督が発表したもうひとりのサプライズゲストの登場も見逃せない! ぜひ、大いにハードルを上げてそのゲストの登場を楽しみにしていただきたい。その期待さえも、悠々と越えてくるであろう名シーンをお見逃しなく。

初見でもいいんだけど…!

『ローグ・ワン』

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臨場感あふれるアクション、人間ドラマ、そして魅力的な世界観に満ちた本作。ギャレス監督も話すように、“「スター・ウォーズ」シリーズの新たな導入”として、全くシリーズを知らない方にも楽しめる内容ではあるが、あえて声を大にして言いたいのは、「是非過去作も観てほしい!」ということだ。 『エピソード4~6』、いっそ『エピソード4』だけでもいい! 一度ご覧になっていただければ、本作の胸アツなポイントにより共感できることは間違いなし! その衝撃をぜひあなたにも体感して頂きたい…。

(文・nony)


映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
絶賛、販売レンタル中!

監督:ギャレス・エドワーズ
製作:キャスリーン・ケネディ
出演:フェリシティ・ジョーンズ/ディエゴ・ルナ/ベン・メンデルソーン/ドニー・イェン/チアン・ウェン/フォレスト・ウィテカー/マッツ・ミケルセン/アラン・テュディック/リズ・アーメッド
原題:ROGUE ONE A STAR WARS STORY
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン

GODZILLA ゴジラ[2014]

GODZILLA ゴジラ[2014]

出演者 アーロン・テイラー=ジョンソン  渡辺謙  エリザベス・オルセン  ジュリエット・ビノシュ  サリー・ホーキンス  CJ・アダムズ  カーソン・ボルデ  デビッド・ストラザーン  ブライアン・クランストン  リチャード・T.ジョーンズ
監督 ギャレス・エドワーズ
製作総指揮 パトリシア・ウィッチャー  アレックス・ガルシア  坂野義光  奥平謙二
脚本 マックス・ボレンスタイン
音楽 アレクサンドル・デスプラ
概要 日本が世界に誇る怪獣キャラクター“ゴジラ”を、ハリウッドがワールドワイドな実力派キャスト陣の豪華共演で映画化するアクション大作。出演はアーロン・テイラー=ジョンソン、エリザベス・オルセン、渡辺謙。監督は「モンスターズ/地球外生命体」のギャレス・エドワーズ。1999年、フィリピン。採掘現場の調査にやって来た芹沢博士が謎の巨大生物の痕跡を発見する。同じ頃、科学者のジョーとその妻サンドラが働く日本の原子力発電所が謎の大振動に見舞われ、深刻な放射能事故が引き起こされてしまう。15年後。ジョーの息子フォードは米海軍に所属し、妻と息子とサンフランシスコで幸せに暮らしていた。そんなある日、ジョーが立入禁止区域に侵入して逮捕されたとの知らせを受け、急ぎ日本へと向かうフォードだったが…。

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