韓国でも大ヒット中!『君の名は。』の新海誠監督、韓国でSHINeeジョンヒョンと深イイ話

アニメ映画『君の名は。』は昨夏に公開され、いまだ観客動員数を伸ばしている。アジアを中心に世界公開が進んでいるが、1月4日より韓国でも公開がスタート。

公開13日で観客動員数250万人を突破した(1/17)。この公開に際し、新海監督が韓国に訪れプロモーション活動を行ったが、その一環で日本でも活躍するグループ、SHINee(シャイニ―)のジョンヒョンがパーソナリティを務めるラジオ番組『青い夜、ジョンヒョンです』に1月9日(正確には10日)に出演し、ふたりで興味深いトークを繰り広げた。

新海誠監督と

新海誠監督とSHINee(シャイニ―)のジョンヒョン(新海誠公式Twitterより)

ラジオ番組『青い夜、ジョンヒョンです』は、2014年からスタートしたMBC局の深夜ラジオで、月曜から日曜の0時から2時まで、なんと、毎日放送されている。曜日ごとにテーマを設け、ゲストが入ることもあるが、海外活動も多い中、ジョンヒョンはメインDJとして毎日の進行役を務めている。

「エヴァンゲリオン」や「カウボーイビバップ」も好きなジョンヒョン

日本語の勉強のために「ONE PIECE」などのアニメを見るというSHINeeメンバーたちだが、その中でもジョンヒョンは、かねてより「エヴァンゲリオン」や「カウボーイビバップ」が好きだと公言し、ハロウィンには衣装やメイクもバッチリで日本のアニメキャラになりきるハイクオリティコスプレを披露するというマニアックな一面も。『君の名は。』も「見てからお話するべきだと思って初日に見に行って、3回泣きました」というだけあり、番組のトークでも自分の中できちんと作品を消化した的確な質問をしていた。

一方、「韓国には10回以上来ている」という新海監督。ロンドン在住時に、韓国からの留学生と仲良くなり、韓国に友だちも多いそう。なんと本作の音楽を担当したRADWIMPSも韓国人の友だちに教えてもらったのだとか。ジョンヒョンが「絵と音楽がピッタリだった」と絶賛したRADWIMPSの楽曲「前前前世」は、「1年半かけてRADWIMPSと一緒にストーリーと合わせて作りあげた」ものだそう。

『君の名は。』というタイトルに関してジョンヒョンから、「完結した文章ではないですよね? でも、夢も完結するものではないし、目覚めると忘れてしまう。ここには、夢の記憶を留めるという意味があるんじゃないかと思いました」と深い推測が。これには監督も、「実は、“夢と知りせば”という和歌をタイトルにしようと思っていたんだけど、しっくりこなくて、シナリオを読み返したら、登場人物たちは、“君の名前は?”って言葉を一番叫んでいたので、このタイトルにしたんです。ヒットドラマと同じタイトルだし、迷ったので、そういってもらえると嬉しいです」と感心した様子。

上記もそうだが、日本語堪能なジョンヒョンならではの感想も多かった。「主人公の女の子三葉と、男の子瀧が入れ替わったとき、友だちに向かって自分のことを“私、僕、あ、俺が”って一人称を変えて言い直したところが日本ぽいと思いました」というジョンヒョンに「韓国には男女によって言い方に違いは?」と逆に問う新海監督。「一人称には、ないんです。年上の異性の場合、女性をヌナ、男性をオッパという言い方をしますが」と答えると監督も、「どういう風に訳したのかな?」と興味津々の様子だった。

登場人物の名前にも言及!

また、「主人公は三葉で、妹は四葉って数字を使った名前が面白いと思いました」というジョンヒョンには監督も、「よく気付きましたね! 作中に出てこないけど、三葉のお母さんは双葉で、おばあちゃんは一葉なんです。日本には、こういう数字を使った名前があるんですよ」というやりとりも。

そして、「明るい作品にしたかったのには理由があるのでしょうか?」というジョンヒョンの質問には、「年を重ねたってこともあるけど、日本社会や、観客が見たいものが変わった気がするんです。その大きなきっかけは、2011年の東日本大震災だった気がします。“住んでいる場所が、急になくなるかもしれない”って日本人は常に思うようになったんです。だからこそ、あきらめず、強い思いで、何かを掴むような物語を見たいんじゃないかと思ってこういう結末の作品を作りました」と、作品の本質にも触れた。ジョンヒョンも「作中に“東京もいつなくなるかわからない”というセリフがありましたよね。自然災害への不安や家族への心配、そうものが表現されたセリフだと思いました」と返したが、彼の理解度に驚かされる。

「想像を尽くせば、性別は超えられると思います」

番組では、韓国の視聴者からの質問も募集。「『言の葉の庭』もそうだが、監督の女性的な感性はどこからくるものなのか」という質問に監督は、「同じ人間なので、真剣に考えれば異性のことでもわかると思うんです。そうじゃないと、殺人の話は殺人者じゃないと書けないってことになるじゃないですか。想像を尽くせば、性別は超えられると思います」と真摯に回答してくれた。

2時間の番組に、新海監督は約1時間出演。通訳を介したトークだったが、日本語のわかるジョンヒョンは、通訳が訳す前にフライングしてしまうというシーンも。しっかり作品を見て、自分なりの質問を用意するジョンヒョンに真っ向から答える監督。お互いの仕事に対するリスペクトがあらわれた、SHINeeファンにも、アニメファンにも聴いてほしい、素晴らしい番組だった。(文:坂本ゆかり)

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アーティスト情報

新海誠

生年月日1973年2月9日(45歳)
星座みずがめ座
出生地長野県南佐久郡小海町

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