M.スコセッシとR.デ・ニーロのコンビで送る名作映画5選-TSUTAYA映画通スタッフおすすめ

遠藤周作の原作を、映画化した『沈黙‐サイレンス‐』の公開でも話題のマーティン・スコセッシ監督。数々の名作を生み出してきた監督の最高の相棒といえば、ロバート・デ・ニーロですね。今回は、ふたりのコンビが送る名作をご紹介します。

孤独が生んだ狂気のヒーロー

  タクシードライバー

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ベトナム帰りの青年トラヴィス・ビックルは夜の街をタクシーで流しながら、世界の不浄さに苛立ちを感じていた。大統領候補の選挙事務所に勤めるベッツィと親しくなるトラヴィスだったが、彼女をポルノ映画館に誘ったことで絶交されてしまう。やがて、闇ルートから銃を手に入れたトラヴィスは自己鍛錬を始めるが、そんな彼の胸中にひとつの計画が沸き上がる…。

【名コンビのPoint】

もはや語ることもないほど有名な名作ですね。主人公であるトラヴィスを演じるデ・ニーロは、実際に数週間タクシー運転手になって役作りをしたそうです。まさに「デ・ニーロ アプローチ」。トラヴィスは、笑ったり怒ったりしていても、どこか、いつもぼんやりしていて、現実と夢の境界に生きているんじゃないかと思わせるんですが、それを実に上手く演じています。また、スコセッシ監督もトラヴィスのタクシーに乗る客の役で出演しているんですが、これがまた若干イカれてる感じで面白い。そして、この作品の一番素晴らしいところは、トラヴィスのことを不気味だと思いながら、誰もが自分の中にトラヴィスがいることを感じさせてくれることだと思います。

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実在のボクサーの半生を熱演

  レイジング・ブル

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実在のミドル級ボクサー、ジェイク・ラモッタの栄光と挫折の半生。試合シーンの壮絶な迫力は筆舌に尽くし難く、ボクシング映画としてのクォリティも高いが、あくまでも作品の根底にあるのは、自らの猜疑心によって妻や弟を失う男を描いた人間ドラマ。

【名コンビのPoint】

ボクサーを引退し、太ったラモッタを演じるために体重を25キロ増やしたデ・ニーロの演技が有名な作品ですね。また、ほとんど白黒で撮影されているのも特徴的。これは、元になったラモッタの自伝で「自分の人生が白黒の映画になって頭に浮かんでくる」というくだりがあった為と、ボクシングシーンの盛大な血糊にハーシーのチョコレート・シロップを使ったということもあるらしいです。ボクシング映画の常ですが、ボクサーはリングで闘うのはもちろんのこと、“人生”という強敵と日常的に闘っているわけです。そして、“人生”のパンチは、ときにボロボロになるまで打ちのめしてきます。そこから何度も立ち上がって、最後に立っていたものが勝者と言えるでしょう。そういう意味では、デ・ニーロも監督も闘っていたと言えるのではないでしょうか?

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突然爆発しそうな緊張感

  グッドフェローズ

グッドフェローズ

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実在の人物をモデルに、少年の頃からギャングに憧れ、その仲間入りを果たした一人の男の波瀾に満ちた半生を、主人公のモノローグを織り込みながら描いた犯罪ドラマ。

【名コンビのPoint】

マフィアに憧れる少年がどのようにして、マフィアになり、のし上がり、墜落していくかを描いた実話ベースの物語。主人公・ヘンリーを演じるのはレイ・リオッタ、そしてヘンリーの仕事仲間として、トミーを演じるジョー・ペシ、ジミーを演じるデ・ニーロという布陣です。トミーとジミーは兄弟分なんですが、この二人が本当にヤバい。トミーはいつも賑やかで楽しそうな男ですが、すぐキレるイカれた男。ちょっとムカついただけですぐに人を撃ち殺したりと、凶暴です。対するジミーは穏やかなようで相当冷酷な男。邪魔だと思った人間は容赦なく始末します。こんな二人なので、数秒後には何が起こっているかわからない緊張感があって、観ていてドキドキするんですよ。この辺は北野映画に通じる物があると、個人的には思いますね。

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カジノも、人生も、先が読めない大博打

  カジノ

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賭博の才を買われてヴェガスのカジノの経営をまかされる事になるサム・ロススティーン。カジノは売り上げを伸ばし、バックについている組織への上納金も増えていく。美しい女ハスラー、ジンジャーを見初めたサムは彼女と結婚し、生活は順風満帆のように見えた。しかしサムの長年の盟友ニッキーがヴェガスに乗り込んで来た事から事態は急変する。暴力的で破壊衝動の強いニッキーは次々とトラブルを引き起こし、それはカジノの経営にも少なからず影響を及ぼしはじめていた……。

【名コンビのPoint】

前述の「グッドフェローズ」でイカれたマフィアを演じていた二人(ジョー・ペシとデ・ニーロ)に加え、シャロン・ストーンを迎えた三人が主軸の作品。デ・ニーロの役どころは、前述のイカれたマフィアとは違い、非常に冷静な役なんですが、それを狂わせるのがシャロン・ストーンとジョー・ペシというわけです。また、ベースが実話で、暴力シーンがエグいというのも共通していて、まさにスコセッシ監督の真骨頂と言える作品でしょう。約3時間もある作品ですが、これまた「グッドフェローズ」と同じくカットの組み合わせでテンポよく進んでいくので、長さを感じさせませんよ。デ・ニーロが演じるサムの成金趣味まる出しの服装やインテリアも必見です(笑)

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知力も体力もある、最悪のつきまとい

  ケープ・フィアー

ケープ・フィアー

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ジョン・D・マクドナルド原作による「恐怖の岬」(62)のリメイク。出所したマックスは、自分を救えなかった弁護士一家に復讐の念を燃やしていた。彼は徐々に、弁護士の家庭に恐怖の魔の手を伸ばして行くのだった……。全身にイレズミを施したデ・ニーロが、復讐に燃える狂気の男を過剰とも思える演技で見せる。J・ルイスが恐怖に怯える娘を好演。

【名コンビのPoint】

本作でデ・ニーロが演じるのは、復讐を誓う狂気の男。この男・マックスは刑務所の中で身体を鍛えてムキムキ、でっかいタトゥーも入って威圧感もバリバリ、おまけに法律も勉強して知力のチャージも完了しているという、狙われる方からしたら最悪の人物。チンピラを送り込まれても倒しちゃうし、嫌がらせは法に触れないギリギリのラインを守ったりと相当厄介です。後半では怒涛の勢いでとどめを刺しに来ますが、凄すぎて思わず笑っちゃう人もいるかも(笑)。対する弁護士一家は、清廉潔白な良い人たちかと思いきや、それぞれ問題があり、単純な被害者として見れないところも絶妙なバランスですね。もはや、サスペンスというよりホラーに近い作品かもしれません。

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【オススメ人】
TSUTAYAスタッフ:やまも山

TSUTAYA online、TSUTAYA店舗、Tポイントと様々な部署を渡り歩いた後、現在ネットのアクセス解析やリサーチを担当中。高校時代、偶然道に落ちていた「攻殻機動隊」のコミックと出会い、SF大好き人間に。W.ギブスン、P.K.ディックなどの小説もお気に入り。

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アーティスト情報

マーティン・スコセッシ

生年月日1942年11月17日(75歳)
星座さそり座
出生地米・ニューヨーク

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ロバート・デ・ニーロ

生年月日1943年8月17日(75歳)
星座しし座
出生地

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