新作映画『素晴らしきかな、人生』を観るべき3つの理由――最後に素敵な“サプライズ”が待つ、ファンタジックな感動作

 

(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT, LLC

『素晴らしきかな、人生』ってどんな映画?

ニューヨークに暮らすハワードは、かつて広告代理店の共同経営者として大成功を収めていたが、愛娘を難病で亡くし、深い喪失感に見舞われていた。仕事にもやる気を見せず、次々と契約が打ち切られるなか、会社の将来を不安視する同僚たちは、ハワードを失意のどん底から救い出そうと“ある奇策”に打って出る。そんなある日、ハワードの前に現れたのは、自らを「愛」「時間」「死」と名乗る奇妙な男女3人。謎めいた言葉を投げかける彼らの正体は?

観るべき理由:1――数々の伏線が導く、素敵な“サプライズ”

人生のどん底を味わった男が、心の再生を遂げるヒューマンドラマ。ただ、単にシリアスな語り口を押し付けるのではなく、どこか寓話的なテイストを盛り込み、まるでろうそくの炎のような暖かさが、ハートにしみる感動作に仕上がっている。ファンタジックな雰囲気を醸し出すのは、「愛」「時間」「死」と名乗る3人の男女。彼らが金で雇われた舞台役者であることは、ストーリー上すぐに明かされるが、「本当にそうなのかな?」と疑ってみる価値はある。もしも、心にぽっかり穴が空いた人にしか見えない存在だとしたら…。

実はエンディングには、まるでクリスマスギフトのような素敵な“サプライズ”が待っており、そこに向かう伏線が随所に登場するのも本作の魅力。見終った瞬間、すぐリピートしたくなるはずだ。

観るべき理由:2――おとぎ話にリアルな説得力をもたらす実力派キャスト

主演を務めるのは、数々の大ヒット作で知られるスター俳優のウィル・スミス。過去の出演作では、ハッピーで饒舌(じょうぜつ)な印象が強いスミスだが、本作では幼い愛娘を亡くした喪失感をまとった男を静かに演じている。セリフの量は、キャリア史上最少かも…。それでも絶望と向き合い、わずかに前へと歩み出す主人公を“声にならない声”で見事に表現し、新境地を確立した。

そんな主人公を救おうとする会社の同僚に、エドワード・ノートンケイト・ウィンスレット。「愛」「死」を名乗る舞台女優役にキーラ・ナイトレイヘレン・ミレンというアカデミー賞候補の常連が顔を揃えた。特に「女優役を演じる」という、奇妙かつハードルの高い役どころをこなすナイトレイ&ミレンの妙演に引き込まれる。名優が放つ説得力が、おとぎ話とリアルを見事に融合させているのだ。

観るべき理由:3――もう1人の主人公、ニューヨークの街並みが見せる表情

物語の舞台となるのは、クリスマス・シーズンを迎えた大都市ニューヨーク。幻想的な光を放つイルミネーションに、人々のテンションが自然と上がる雰囲気は、ファンタジーの要素が強い本作にぴったりだが、同時に周りが浮かれていればいるほど、主人公ハワードの失意が色濃く浮かび上がるという意味でも、非常に効果的な場所である。

「まるで小さなスノードームの中にいるような感じ」とは、メガホンをとったデヴィッド・フランケル監督の言葉。代表作『プラダを着た悪魔』(2006)でも、ニューヨークの街並みが登場人物たちの心模様を代弁していたように、本作でも都市が見せる“表情”の多彩さは、俳優顔負けだ。プラダ、グッチ、クロエ、トム・フォード、ジル・サンダーといったハイブランドによる絶妙なコーディネートも、華やかなアクセントになっており、目と心を楽しませてくれる。

(文・内田涼)


映画『素晴らしきかな、人生』
2017年2月25日(土)より全国公開

キャスト:ウィル・スミス、ケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、エドワード・ノートン、ヘレン・ミレン
監督:デヴィッド・フランケル『プラダを着た悪魔』
製作:マイケル・シュガー『スポットライト 世紀のスクープ
音楽:セオドア・シャピロ『マイ・インターン』
配給:ワーナー・ブラザース映画

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アーティスト情報

ウィル・スミス

生年月日1968年9月25日(49歳)
星座てんびん座
出生地米・フィラデルフィア

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エドワード・ノートン

生年月日1969年8月18日(49歳)
星座しし座
出生地米・マサチューセッツ

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