【インタビュー】尾上松也&屋比久知奈、出演が嬉しすぎて…?ディズニー映画『モアナと伝説の海』

日本版声優に抜擢された、尾上松也さんと屋比久知奈さん

日本版声優に抜擢された、尾上松也さんと屋比久知奈さん

ディズニーアニメーション最新作『モアナと伝説の海』が3月10日(金)より、全国公開となる。このたび、本作の日本版声優を担当したモアナ役の屋比久知奈さんと、マウイ役の尾上松也さんにインタビューを行った!

念願の出演決定に「早く知らせて!」

1000年前、半神半人のマウイが“命の女神テ・フィティ”の心を盗んだことで世界に“闇”が広まった。“海に愛される”という特別なチカラをもつ少女モアナが暮らす島・モトゥヌイにもその闇は迫っていた…。 そんな危機に瀕する島を救うため、モアナはマウイを見つけ出し、テ・フィティの心を返すため大海原へと旅立つのだった…。

本作の主人公モアナの日本版声優に抜擢されたのは、ディズニー・ヒロイン史上最大のオーディションを勝ち抜いた、沖縄出身の現役女子大生・屋比久知奈さん。昨年5月に帝国劇場で開催された「ミュージカルのど自慢」で最優秀賞を受賞し、満を持して本作でデビューを飾る。モアナと共に、一緒に冒険をする伝説の英雄“マウイ”を演じたのは、歌舞伎俳優・尾上松也さん。大のディズニーファンという松也さんにとって念願のディズニー声優初挑戦となる。

(C)2016 Disney. All Rights Reserved.

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そんな、ふたりにとって出演決定はまさに「夢が叶った」出来事だ。しかし、松也さんはそんなオーディションの合格発表にまつわる意外な裏話を明かしてくれた。

「オーディションで声と歌を録ってから、決定するまでに2か月ぐらいあり、その間かなりモヤモヤしながら生活していました。そんなある日に、取材ということで呼ばれたら、それは全くの嘘で、サプライズで“出演決定”が伝えられたんです。それまでも、周りのスタッフには『いつ決まるの?』ということを聞いていたのに、本当はみんな知っていた…腹が立ちましたよ(笑)。嬉しさと同時に、一瞬だけ複雑な気持ちでしたね。もちろん結果的にはとても嬉しかったです!」

大好きなディズニー作品のオーディションだったからこそ、結果発表までの緊張感もひとしお。そんな松也さんのディズニー愛を象徴するエピソードだ。

同じくサプライズで合格を伝えられた屋比久さんも多少困惑しながら、「夢見心地の気分だった」と語る。

(C)2016 Disney. All Rights Reserved.

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「自分が選ばれるなんて思ってもいなかったので、喜びの方で、泣いちゃったんです。でも、よくよく考えたら、『もっと早く知らせてくれてもいいじゃないか』って思いましたね(笑)。でも本当に、信じられなかったので夢心地というか…朝起きて日記を読み返して、台本を読んで『あっ、夢じゃない!』と思っていました!」

『塔の上のラプンツェル』の中川翔子、『アナと雪の女王』の神田沙也加、松たか子など有名女優たちが務めてきたディズニー・ヒロインの日本版声優。まだ無名の女子大生だった屋比久さんにとっても、この度の大抜擢には驚きを隠せなかったようだ。

お姫様と王子様ではない、ぶつかり合う関係性

そんなふたりが演じたモアナとマウイは、出会った当初から反発しあう、全く異なるタイプのキャラクターだ。松也さんは自身が演じたマウイのキャラクターと比較したうえで、モアナのことを「一番のヒーロー」と表現した。

「モアナはマウイよりもはるかに強い意志を持っているキャラクターですね。マウイは強そうに見えてかなり脆い部分と、弱い部分があり、コンプレックスを抱えて生きている。それを覆い隠すために、明るく陽気にふるまっている部分もある。そんな虚栄を張って生きているようなマウイからすると、自分の信じた道をまっすぐ突き進んでいくモアナには、ある種の羨ましさと、うっとうしく感じる面があると思うんです。でもそんな彼女と旅をすることによって自分も殻を破って、本来やりたいことや過ちに向き合う勇気をもらえる。だから、マウイにとってのモアナは一番のヒーローだという気がしますね」

(C)2016 Disney. All Rights Reserved.

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一方で、屋比久さんはマウイの存在がストーリーの中で徐々に変化していったことを話す。

「モアナからみたマウイは、半分人で、半分神っていうすごく大きな存在。でも、みんなを救わなくちゃいけないっていう必死さを理解してくれなかったり、こんな大きな体つきなのに怖がりだったり。最初は『なんだ!』って思うんですけど、一緒に冒険をしていくうちにマウイの弱さを理解して、モアナ自身も共感できる葛藤や、自分が何者なのかという同じ悩みを抱えていることに気が付くんです。旅をしていく上で、すごく頼もしい存在に変わっていくと思います。それは、モアナとして演じていても、ひとりでは達成できない旅の中で、かけがえのない仲間であることを感じました」

冒険を重ねていく中で、根底にある悩みを知り、理解し合うことで、ふたりの関係性は「かけがえのない仲間」となっていく。『シンデレラ』や『白雪姫』のように運命的な出会いでお姫様と王子様が結ばれる物語とは一線を画す、人間味あふれるふたりの関係性にも注目して頂きたい。

松也さん「楽しく嫌われたい」

そんな個性的なキャラクターをもつモアナとマウイの大きな見どころは、そのキャラクターを歌い上げる情緒豊かな楽曲の数々だ。

マウイがモアナと出会った時に歌う「俺のおかげさ(You're Welcome)」について松也さんは「楽しく嫌われること」を意識したと語った。

「マウイらしさという部分でいうと、『俺のおかげさ』はマウイがまだ虚栄をはっていて、自分のスゴさを誇示し高めようとしている。でも、曲としては非常に楽しい楽曲なんです。だからこそこの歌では、マウイのある意味で嫌な部分を、“楽しく嫌われたい”と思っていました。マウイのキャラクターの根本は入れつつも、自分自身も楽しんでやるということを大事にして臨みました」

(C)2016 Disney. All Rights Reserved.

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一見すると“嫌な奴”と感じられそうなキャラクターも、饒舌な歌で語られることで、コミカルで愛嬌のある存在としてキャラクターを印象づけている。

また、松也さんは「(ディズニー作品は)大きくなってからは『アラジン』が凄く好きでした。このあいだも、劇団四季で上演しているアラジンのミュージカルを観に行ったり、アニメも見直したのですが、僕のイメージの中では、マウイと『アラジン』のジーニーが少しリンクするところがあります。空気感とか、何となくですけど、歌う時のイメージはそこで膨らませた感じはありますね」と話す。マウイの歌のイメージのひとつに、自身が大好きなディズニーキャラクターの存在があった事を明かした。

屋比久さん「モアナの想いはすべて伝えたい」

一方で、屋比久さんは、主題歌の「どこまでも~How Far I'll Go~」について、英語原曲だからこその苦労があったと語った。

「『どこまでも』は主題歌にもなっていて、モアナの想いが全部詰まっている一曲です。そこには、憧れと不安、葛藤を抱えた決意が本当にギュッと詰まっている。だから、その気持ちはどうしても伝えたいって思っていました。でも原曲は英語なので日本語訳にしたときに、どうしても言葉として情報量が少なくなってしまう。だから、歌を歌うというよりも、歌詞の言葉を、セリフを言うように音に乗せて歌うように意識していました」

(C)2016 Disney. All Rights Reserved.

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大海原に旅立つモアナの開放感と、危険な冒険への覚悟があふれ出す主題歌「どこまでも~How Far I'll Go~」。日本語訳での制約を感じさせない程の圧倒的な表現力は、ディズニー映画の新たな名曲の誕生と言っても過言ではないだろう。

圧倒的な歌唱力に加え、ディズニーならではのテンポの良い会話や、情緒豊かな表現でモアナとマウイのキャラクターを演じ切った松也さんと、屋比久さん。美しいアニメーションの映像と併せて、ふたりの熱演にも是非注目して頂きたい。

(文・nony)


映画『モアナと伝説の海』
2017年3月10日(金)、全国ロードショー

監督:ロン・クレメンツ&ジョン・マスカー(『リトル・マーメイド』『アラジン』
製作:オスナット・シュラー
製作総指揮:ジョン・ラセター
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
原題:Moana
全米公開:2016 年11月23日

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