<インタビュー>映画『湯を沸かすほどの熱い愛』幸野双葉役・宮沢りえ

余命宣告された母親とその家族の絆を描いた人間ドラマ『湯を沸かすほどの熱い愛』が待望のDVD化。母・双葉役を演じ、第40回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に輝いた宮沢りえが、作品への思いを語る。

宮沢りえ

生きているのは当たり前じゃないんです

この作品で日本アカデミー賞をはじめ、さまざまな賞をいただけたことは、とてもうれしいです。でも、私たちは観てくださる方たちの記憶に残るために作品を作っているので、観てくださった方の心に刻まれる作品になったことが一番誇らしいです。

私たちのような“表現すること”を仕事にする人間は、作品や脚本に恵まれないと何もできないので、この作品に出会えたこと自体がありがたく、共演者やスタッフ全員がこの作品を全力で愛してくれたことで、自分が存在することができたと思います。

娘役の(杉咲)花ちゃんと(伊東)蒼ちゃんとは、クランクインの3週間ほど前から毎日連絡を取り合うようにしていました。「今日、学校で何があった」とか、「今、旅行中です」とか、本当にたわいもないことなんですけど、そうやって毎日やり取りすることで二人を想像する時間ができるし、実際に会ったときに共通の話題ができていたのは、関係性を築くうえでとても大きかったですね。

双葉を演じて感じたのは、生きているのは当たり前じゃないということ。私自身、双葉と同じ病気で家族や友人を亡くしていますが、体温を持って、意識もせずに呼吸していられるのは、本当はすごいことなんですよね。この役を通して、改めて濃密に生きたいと考えましたし、できるだけ無駄な時間を過ごさず、自分が愛するべき存在を全力で愛していきたいと思えました。人生におけるさまざまなことへの輪郭がはっきりした気がします。

今回、DVDがリリースされるということで、時代を超えて触れられる形として残っていくのは素敵なことだなと思います。鑑賞時は、できれば携帯電話の電源を切り、集中して観ていただけるとうれしいです。

◆PROFILE

Rie Miyazawa/'73年東京都生まれ。'84年にモデルデビュー。映画初主演作『ぼくらの七日間戦争』('88)で第12回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、以降、数々の話題作に出演。代表作は、映画『たそがれ清兵衛』('02)、『紙の月』('14)ほか。

『湯を沸かすほどの熱い愛』

『湯を沸かすほどの熱い愛』

4.26 RENTAL & ON SALE
'16年・日
監督・脚本/中野量太
出演/宮沢りえ、杉咲花、オダギリジョー、松坂桃李、伊東蒼、篠原ゆき子、駿河太郎
【セル】3,800円(税抜)、5,800円(税抜/豪華版)、4,800円(税抜/ブルーレイ)、6,800円(税抜/ブルーレイ 豪華版)

⇒作品詳細・レビューを読む

(取材・文:馬場英美)

このタグがついた記事をもっと見る

この記事を読んだ人におすすめの作品

アーティスト情報

宮沢りえ

生年月日1973年4月6日(45歳)
星座おひつじ座
出生地東京都練馬区

宮沢りえの関連作品一覧

関連サイト

TSUTAYAランキング

おすすめ映画ガイド

TSUTAYA MUSIC PLAYLIST