[Alexandros]川上洋平のTSUTAYAで迷ったらコレを観よ!―難しい判断を迫られる人々の苦悩を見た『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』

『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』

©eOne Films (EITS) Limited

TSUTAYA常連の[Alexandros]川上洋平が新作DVDをレコメンド! 今月は、現代のドローン戦争の実態を浮き彫りにした軍事サスペンスです。

『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』

『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』

無人戦闘機による対テロ作戦。会議室で指揮する英米の軍人や政治家が、ミサイル殺傷力圏内にいる少女を犠牲にしてでもテロリストを攻撃すべきか葛藤する。

7.4 RENTAL
'15年・英、南アフリカ
監督/ギャヴィン・フッド
出演/ヘレン・ミレン、アーロン・ポール、アラン・リックマン

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難しい判断を迫られる人々の苦悩を見た

ドローンを扱った映画は、最近だとイーサン・ホーク主演の『ドローン・オブ・ウォー』がありましたが(これも結構オススメです)、そこでは実際にミサイルを発射する兵士の苦悩がメインで描かれていました。それに対して今回の映画は、とあるドローン作戦に関わった多数の人間の苦悩や人生が描かれています。実際に遂行する人間だけでなく、作戦を指揮する人間、承認する人間、攻撃によって巻き添えになる可能性がある一般人まで。どの人物の立場から鑑賞したらいいか悩んでしまう、きつい問いかけをしてくる映画でした。

舞台は、重要指名手配テロリストが隠れているケニアの首都ナイロビ。今、まさにテロリストたちが一軒家で自爆テロの準備をしている最中です。そこにドローン攻撃すべく、ロンドンで会議が開かれるところから物語は始まります。作戦が進むなか、問題が発生。攻撃対象である一軒家の横で少女がパンを売り始めたのです。このままでは彼女は確実に攻撃に巻き込まれてしまいますが、攻撃をためらうと自爆テロが決行され、80人の死傷者が出る可能性が。一人の少女の命か、80人の命を守るのか。彼らが最後に下した結論とは…。

非難されることを承知で難しい判断をしなくてはいけない人々の大変さが垣間見られる秀逸なドラマです。テロリストを除いた登場人物全員に、明らかな悪人がいないというのがポイント。なので、込み上げる怒りややるせなさを誰にもぶつけることができないのです。主人公の大佐をヘレン・ミレンが演じていますが、どちらかというと語り部的な役割であり、総体的な視点で描かれていました。「恥ずべき作戦だ」と言う政務次官に対して、故アラン・リックマン扮する中将が「軍人に『戦争の代償を知らない』などと決して言ってはならない」と返したのはしびれました。

軍事問題で誰が悪い、誰が正しいと一概に決めつけることはできない、と教えてくれた気がします。

◆PROFILE

[Alexandros]A写
NYでキーボードデビューしました!

NYでキーボードデビューしました!

[Alexandros]

'01年結成の4人組ロックバンド。メンバーは川上洋平(Vo&G)、磯部寛之(B&Cho)、白井眞輝(G)、庄村聡泰(Dr)。現在までにシングル14枚、アルバム6枚、映像5作品をリリース。

●今後のスケジュール
[ライヴ]
Premium V.I.P. Party
■7月2日 日本ガイシホール
rockin'on presents ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017
■8月6日 茨城県 国営ひたち海浜公園

[リリース]
ライヴDVD&ブルーレイ
『We Come In Peace Tour & Documentary』
7月26日発売

[Alexandros] オフィシャルサイト

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場

出演者 ヘレン・ミレン  アーロン・ポール  アラン・リックマン  バーカッド・アブディ  ジェレミー・ノーザム  フィービー・フォックス  イアン・グレン  バボー・シーセイ  ギャヴィン・フッド  リチャード・マッケーブ
監督 ギャヴィン・フッド
製作総指揮 ザヴィエル・マーチャンド  ベネディクト・カーヴァー  クローディア・ブリュームフーバー  アン・シーアン  ガイ・ヒバート  スティーヴン・ライト[製作]
脚本 ガイ・ヒバート
音楽 ポール・ヘプカー  マーク・キリアン
概要 ドローンをはじめ最新テクノロジーでテロリストの偵察、捕縛を目指す英米共同軍事作戦会議を舞台に、遠隔操作で行われる現代の戦争の実態を赤裸々に描き出した緊迫の軍事サスペンス。主演は「クィーン」のヘレン・ミレン、共演にアーロン・ポール、アラン・リックマン。監督は「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」「エンダーのゲーム」のギャヴィン・フッド。ロンドン。英国軍のキャサリン・パウエル大佐は英米合同テロリスト捕獲作戦の指揮に当たっていた。米国軍の最新鋭ドローン偵察機がケニアのナイロビで凶悪なテロリストたちのアジトを突き止めるが、彼らがまさに自爆テロを決行しようとしていることが発覚、パウエル大佐は即座にドローンのミサイル攻撃によるテロリスト殺害作戦の決行を決断するが…。

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