新作映画『キング・アーサー』を観るべき3つの理由――成り上がり上等!“武闘派”ガイ・リッチーの本領発揮

キング・アーサー

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『キング・アーサー』ってどんな映画?

暴君ヴォーティガンは、闇の魔法使いと結託し、兄であるユーサー王に謀反を起こし、殺害。絶対的な権力を手にし、国を支配した。一方、ユーサーが死の直前、希望を託して逃がした息子アーサーは、自身の出自を知ることなく、スラム街でたくましく成長を遂げていた。そんなある日、突如発見された伝説の聖剣エクスカリバーを引き抜き、アーサーは自分こそが正統な王位継承者だと知ると、仲間とともに暴君に立ち向かう試練に挑む。

観るべき理由:1――“イギリスの伝統”を再びアップデートしたガイ・リッチー

中世から語り継がれているアーサー王伝説を、イギリス出身のヒットメイカーであるガイ・リッチー監督が映画化した本作。ヤンチャな作風がトレードマークである彼が、大ヒットした『シャーロック・ホームズ』、その続編『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』に続き、武闘派の本領を発揮し“イギリスの伝統”を現代的にアップデートさせた。

具体的には主人公のアーサーを「スラム街で心身ともに鍛えられた無法者」として描き、彼の成り上がる姿を、必要以上にスタイリッシュな語り口(これぞ、ガイ・リッチー節!)で追いかけていく。一方、ファンタジーの世界を骨太なビジュアルで捉える新境地を開拓。巨大なゾウが大暴れする冒頭部分は、かの名作『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』の合戦に勝るとも劣らない名シーンとなった(これだけで見る価値あり)。

観るべき理由:2――暴君演じるジュード・ロウ、妖しい魅力を放出

豪華なキャストが揃った本作だが、やはり一番注目したいのは、暴君ヴォーティガンを演じ、妖しい魅力を放出するジュード・ロウだ。ガイ・リッチー監督とは『シャーロック・ホームズ』シリーズのワトソン役でタッグを組んでおり、互いに全幅の信頼を寄せる関係性。今回は抑えきれない権力欲、頂点に君臨する陶酔感、内に秘めた狂気と腐敗といったヴィラン(悪役)としての要素を表現し、恐怖と同時に思わず魅力を感じてしまうキャラクターで映画に深みを与えている。

そんなヴォーティガン役のジュード・ロウとは対照的に、主人公アーサーを演じるチャーリー・ハナムはあくまで等身大。ちょっと武骨すぎて“引き立て役”に見えてしまう瞬間もあるが、絶妙なコントラストだからこそ、両者のバトルは熱く燃え上がる。

観るべき理由:3――「聖剣無双」のサブタイトルはNGに…邦題もいろいろ大変

当初、『キング・アーサー 聖剣無双』の邦題で劇場公開されるはずだった本作だが、最終的には『キング・アーサー』に落ち着く結果に。本国との協議によって、「聖剣無双」のサブタイトルがNGになったようだが、特定のゲームを連想させてしまう点もネックだったかもしれない…。

最近だけでも9月公開の『ドリーム 私たちのアポロ計画』が、「内容と邦題が違う」という批判を受けて『ドリーム』に変更されたばかり(原題は“Hidden Figures”)。また、変更の予定はないが11月に公開される『マイティ・ソー バトルロイヤル』に対しては、最終戦争を意味する原題“Thor: Ragnarok”との比較で、「プロレスみたい」の意見もあがった。こうした議論は昔からあるが、今の時代は“ネットの声”の影響力が大。映画の内容はもちろんだが、その本質や持ち味を損なわずに、同時に日本人にアピールする邦題を決めるのはますます難しい状況のようだ。

(文:内田涼)


映画『キング・アーサー 』
6月17日(土)日本公開

監督:ガイ・リッチー(『シャーロック・ホームズ』『コードネーム U.N.C.L.E.』
出演:チャーリー・ハナム、ジュード・ロウ、アストリッド・ベルジュ=フリスベ、ジャイモン・フンスー、エイダン・ギレン、エリック・バナ
配給:ワーナー・ブラザース映画

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