「仕事をするときには楽しむことも大事」―『パイレーツ』新ヒロインが明かす、ジョニー・デップからの学び

カヤ・ステゴラリオ

カヤ・ステゴラリオ

ジョニー・デップが主演を務める『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの最新作『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』が、7月1日に全国公開を迎える。本作で新たなヒロインを演じ、美しく力強い輝きを放っているのが、イギリス出身の若手女優カヤ・スコデラリオだ。去る6月某日、本作のPRのために来日したスコデラリオに、巨大なフランチャイズ参戦への想いや、女優としてのスタンス、そしてデップから学んだことについて話を聞いた。

ジャック・スパロウ(デップ)が、自身に恨みを持つ“海の死神”サラザール(ハビエル・バルデム)と繰り広げる激闘を描く本作。スコデラリオが演じるのは、美しく聡明ながら、孤独な人生を歩んできた天文学者のカリーナ・スミスだ。行方知れずの父が残した“ガリレオ・ガリレイの日記”の謎を追うカリーナは、サラザールの復讐から逃れる唯一の手段である“ポセイドンの槍”を求めるジャック、そして呪いがかけられた父のウィル(オーランド・ブルーム)を救うために槍を手に入れようと奮闘するヘンリー・ターナー(ブレントン・スウェイツ)とともに、大海原を旅することとなる。

(C)2017 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

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デリケートで、助けを求めるお姫様的な女性として演じたくはなかった

「1作目は13歳の時に見たわ。フランチャイズの大ファンで、作品は全て見ていたの」と『パイレーツ』シリーズへの愛を語るスコデラリオ。しかし、本作への出演を勝ち取るためのオーディションは長期にわたったそう。出演が決まった時の心境については「『もしかしてダメかもしれない』と思っていた時に合格の報せが来たから、ほっとする気持ちを抱いたと同時に、わくわくしたし、撮影に早く参加したいと思ったわ!」と述懐する。

オーディションでは、カリーナの力強さを意識していたとのこと。自身が選ばれた要因については、「力強く演じたことが、製作陣の目に留まったんじゃないかしら」と分析。「彼らはちょっとエッジが効いていて、孤児で、サバイバーで、強くて、自立心を持った女性を演じることができる女優を求めていたと思うわ。オーディションでは、そういった意識を持って彼女を演じていたの。デリケートで、助けを求めるお姫様的な女性として演じたくはなかったのよ」

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観客がポジティブな反応を見せてくれているのが嬉しい

劇中におけるカリーナとヘンリーの関係性は、過去作におけるエリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)とウィル・ターナーのそれを彷彿させるものだ。「(カリーナを)『パイレーツ』の世界観の中の存在として成立させ、刻みたいと思っていたの」と話すスコデラリオは、観客の反応に満足している様子。「観客がポジティブな反応を見せてくれているのが嬉しい。若い女性にとってロールモデルになると言われているけれど、個人的には、若い男性にとってもロールモデルになると思っているのよ」

「私が知っている女性は、全員が興味深くて、多層的で、多くの様々な感情を抱えていると思う。平面的、二次元的に感じられる女性って、私自身がそういった女性を知らないから、演じたくないの」と自身の女性観を語るスコデラリオは、本作や『メイズ・ランナー』シリーズと同様に、力強いヒロインを演じることに心惹かれるという。「今日の映画に登場する女性にも、そういった面が誠実に描かれるべきだと思う。だからこそ、本作でチャンスをもらったことはすごく素敵なことだと思うし、私はそういったキャラクターを演じる機会を求めているわ」

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仕事をするときには楽しむことも大事なの

6月に行われたジャパンプレミアでは、デップが何度もジョークを飛ばして会場を沸かせていたが、その姿勢は撮影現場でも同じだったという。「プレミアで見た通りよ(笑)。彼は人を笑わせることや、物事を軽妙に、面白く、楽しめるものにするのが好きで、なんでもジョークにしてしまうの。撮影が長時間にわたって、みんなが疲弊したときには、彼がクルーを笑わせることは助けになったし、すごく良い雰囲気が生まれたわ」

「演技を学ぶには、観察することが一番有益ね」とも話すスコデラリオは、大先輩であるデップの振る舞いから多くを学んだという。「役に対する献身、頭からつま先まで全身でキャラクターになりきること、そして演技を心から楽しむ姿勢を学んだわ。私たちは幸運なことに、自分たちが好きなことを仕事にできているから、仕事をするときには楽しむことも大事なの。それが、ジョニーからの最も大きな学びだったわ」

カヤ・ステゴラリオ

町全体をセットで作り上げたことには驚いた

ハリウッドでも有数の製作規模を誇る本作。スコデラリオは、「町全体をセットで作り上げたことには驚いたわ」と振り返る。「パブがあって、ドレスの仕立て屋や民家があって、(町の)全てが揃っている光景を見たときには驚いた。最も衝撃を受けたのは、多いとは知っていたけれど、ある日にエキストラが呼ばれたときに、500人もの人がいたことね。子供から全ての世代が揃っていて、全員がお手製の衣装を身に着けていたの。もちろん、メイクもされていたわ。おまけに、撮影用の犬もいたのよ。あの時に、『ワオ!この作品って本当に超大作なのね』と実感したわ」

本作の撮影終了後には、結婚と出産を経験したスコデラリオ。妻、そして母になったことで、女優としてのスタンスに変化があったのか聞くと、「もちろん。家族を持ったことで、すべてが変わったわ」とニッコリ。「幸運なことに、私の仕事は家族と一緒に旅をすることができるの。実は、南アフリカで『Maze Runner: The Death Cure(原題)』を撮影してきたばかりなんだけど、現地では家族と毎日一緒に過ごすことができたわ。いつも家族というユニットであり続けることができて、とても良かった」と振り返る彼女は、母親としての息子との向き合い方も明かす。「子育てしながら、情熱を持って仕事をして、夢を追っている母の姿を息子が見ることは、とても大切だと思うわ」

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カヤ・スコデラリオの今後に期待!

作品の魅力や役柄、女優・母親としてのスタンスを、端的かつ明瞭な言葉で伝えるその姿には、25歳の若手女優とは思えないほどの落ち着きがある。美しさもさることながら、劇中で見せる感情表現やアクションも、見る者を物語に引き込むパワーを感じさせるもので、女優としてのポテンシャルは非常に高い。低予算のインディペンデント作品を「自分のルーツ」だと語る彼女は、今後どんな女優道を歩んでいくのだろうか?スコデラリオのこれからに、一映画ファンとして期待が高まる。

(取材・文:岸豊)


映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』
7月1日(土)全国公開

監督:ヨアヒム・ローニング/エスペン・サンドベリ
製作:ジェリー・ブラッカイマー
出演:ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、ハビエル・バルデム、ブレントン・スウェイツ、カヤ・スコデラリオ、ジェフリー・ラッシュ他
原題:Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales
全米公開:2017年5月26日
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

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アーティスト情報

ジョニー・デップ

生年月日1963年6月9日(55歳)
星座ふたご座
出生地

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ジェフリー・ラッシュ

生年月日1951年7月6日(67歳)
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