初の悪役で見えた新たな自分と、得た自信―『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』林蘭丸役・中村蒼インタビュー

中村蒼

中村蒼

映画、ドラマ、動画配信、コミック、SNS、LIVEなど、多岐にわたるメディアで展開する総合エンタテインメント・プロジェクト「HiGH&LOW」。2015年10月からTVドラマは2シーズン、映画は2016年7月に公開された『HiGH&LOW THE MOVIE』、10月公開の『HiGH&LOW THE RED RAIN』と続き、この2017年にクライマックスを迎えようとしている。その1本目が、8月19日公開のシリーズ第3弾『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』、さらに11月の『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSON』へと繋がっていく。

今回、『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』にて極悪スカウト集団“DOUBT”の創始者・林蘭丸を演じた中村蒼にインタビュー。普段とは全く真逆の役を体験した彼に話を聞いた。

――映画を拝見して、中村さんのアクションに驚きました。1本の作品でここまで激しいアクションは初めてだったと思いますが、何か特別なトレーニングはされましたか?

トレーニングはもともと、ある種のストレス発散じゃないですけど…継続的にやっています。役に関しては、なるべく自分の中の想像で「こうしたら面白くなるんじゃないか?」とか考えて準備していって、現場で出した感じですね。

――現場で監督から役どころについて要望はありましたか?

「強く見せてほしい」とは言われました。でも蘭丸は凄くクールでビジネス的な人間なんですよね。普段の冷静な感じから、闘いになると豹変するギャップをわかりやすくしようという話はしていました。

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会

――DOUBTの創始者ということで、登場シーンからすごくカッコいいですけど、静の部分で蘭丸の迫力を出すのは難しかったのでは?

そうですね。普段は多くを語らないというか…人に指示する事が多いので難しかったですけど「いかに堂々としていられるか」と思っていたので、あまりいろんなことにリアクションしないようにした意識はありました。

――ほとんどの場面で大人数の中に中村さん演じる蘭丸がいる構図でしたが、大人数ならではの苦労はどんなところにありましたか?

メンバーに指示するシーンでは「なんでこの人達は蘭丸の指示にそんなに従うのか」という説得力がないとダメだなと思っていたので、そこは大変でしたね。DOUBTというチーム自体が恐怖とお金だけで支配されているようなチームなので、余計圧倒的なカリスマ性と支配力を見せなければいけませんでした。

――蘭丸といえば、赤いコートが特徴的ですよね?

僕は黒かと思っていたんですよ。DOUBTが黒なので…。赤なのは意外でした。

――回想シーンでは黒色でしたもんね。

そうですよね。

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会

――黒木啓司さん演じるROCKYとの闘いの時もコートは羽織ったままでしたよね? とても大変だったと思いますが…

大変でしたね。重いんですよ、結構。でも、長いコートのお陰で動きがより大きく見えたのでそれは助けられたなと思っています。

――ちなみに撮影はいつごろでしたか?

3月、4月くらいだったので、ちょうどよかったですよ。寒さや熱さで体力を奪われることがなかったので。

――今回一番の見せ所はROCKYとの闘いだと思います。このシーンはどのくらいかけて撮られたのでしょう?

4、5日くらいかけたと思います。基本はその日出来るとこまで撮っていく感じで進んでいきました。

――黒木さんと手合わせてみていかがでしたか?

大きいんですよね、黒木さん。蘭丸のアクションの特徴として「首を絞める」というのがあるんですが、身長差があって大変でした。あと、黒木さんが見るからに強そうだったので…大丈夫かな…と思って(笑)。身長が大きいというのは、かなり圧倒されますからね。黒木さんとはじめましてでしたし、僕は本格的なアクションが初めてで慣れていなかったので。上手い人は力を抜きながらアクションしても迫力がある魅せ方は上手だと思います。僕はそういうことが出来ないので、どうしても体に力が入ってしまったり、どこか遠慮してしまう部分もあったので。いかに自分の中で相手に対する遠慮をなくすか、は大変な作業でした。

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会

――それは黒木さんと話ながらの作業でしたか?

数日間アクションを一緒にやっているうちに関係性が築けていって、やりやすくなっていきましたね。

――これだけのメンバーがいる中で、本作のポイントになるキャラクターを任されたということについては?

ドラマから続いているシリーズですし、今後も続いていく『High&LOW』のひとつの作品でこういう役をいただけてありがたいです。自分は過去にこういう役をやったことがなかったですから。僕もそうですけど、制作サイドの方々も相当な覚悟というか勝負だった思うので、任せていただけたのはありがかったし、その分プレッシャーもありましたけどよりやる気も芽生えましたね。

――実際悪役をやってみていかがでしたか?

リアルを追求する反面、ときには邪魔になるときもあるかと思うのですが、今回はある種のリアリティを取っ払ってやれるような世界観だと思うので思い切って振り切ってやれたと思います。

――確かに役柄に“共感”という意味で言うと、蘭丸には難しいところはあると思います。この映画に登場する登場人物を通じて、どんなことを感じましたか?

SWORDの人たちは「何かのために」とか「何かを背負っているから闘う」という精神なので、そういうのはすごいなと思いますね。喧嘩するのが良いとかではないんですが、何かのために動くというのは人として憧れる部分はあります。

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会

――今回これだけのプロジェクトに参加して、自身が俳優としてこの現場で得たものは何でしょうか?

初めてのアクションでしたし「自分でも気づかないような自分を見た」ので、これは大きな自信になると思います。お話を頂いたときには「自分で大丈夫か?」と思っていましたが、今後そういう局面にあったときは、今回の現場のことを思い出して「あの時ちゃんとやりきったじゃないか!」と思えるはずなので、そういう意味ではすごく大きなものを得たかなと思います。

――さて、映画公開が目前ですが、本作における蘭丸の見どころを教えて下さい。

蘭丸は、前作でまとまってきたSWORDでそれをかき乱す人間です。血も涙もないような人間で、かつ、割と孤独な男。数百人を束ねているけど、どこか一人の蘭丸…僕はセリフの端々にそういうものを感じながら演じていたので、観てくれた人たちが「あれだけ悪いことしていたけど、蘭丸はなんか可愛そうなやつだな」とか少しでも何かが引っかかってくれたら良いなと思っています。


映画『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』
8月19日(土)全国ロードショー

企画プロデュース:EXILE HIRO
脚本:平沼紀久、渡辺啓、福田晶平、Team HI-AX
監督:久保茂昭(『HiGH&LOW THE MOVIE』監督)、中茎強(「HiGH&LOWドラマSEASON2」監督)
アクション監督:大内貴仁(『HiGH&LOW THE MOVIE』/『るろうに剣心』シリーズ)
企画制作:HI-AX
製作:「HiGH&LOW」製作委員会
配給:松竹

出演:

【山王連合会】岩田剛典・鈴木伸之・町田啓太・山下健二郎・佐藤寛太・佐藤大樹・八木将康・岩谷翔吾・山本彰吾
【White Rascals】黒木啓司・遠藤雄弥・稲葉友・栁俊太郎・鬼龍院翔・喜矢武豊・歌広場淳・樽美酒研二/廣瀬智紀・松田凌・西川俊介・西村一輝
【鬼邪高校】山田裕貴・鈴木貴之・一ノ瀬ワタル・鈴木昂秀・龍/前田公輝/青木健・清原翔・陳内将
【RUDE BOYS】窪田正孝・佐野玲於・ZEN・永瀬匡・佐野岳
【達磨一家】林遣都・阿部亮平・小澤雄太/水野勝・田中俊介・守屋光治・井澤勇貴
【苺美瑠狂】小島藤子・工藤綾乃・楓・佐藤晴美・山口乃々華・城戸愛莉
【DOUBT】中村蒼・秋山真太郎・武田航平
【プリズンギャング】 NAOTO・関口メンディ―/岩永ジョーイ・中谷太郎・JAY・武尊・城戸康裕
【MIGHTY WARRIORS】ELLY・大屋夏南・野替愁平・白濱亜嵐・ANARCHY/LIKIYA・祐真キキ
【雨宮兄弟】TAKAHIRO・登坂広臣/斎藤工
【ムゲン】AKIRA・青柳翔・髙谷裕之・岡見勇信/井浦新
【九龍グループ・会長】津川雅彦・岩城滉一・岸谷五朗・加藤雅也・笹野高史・髙嶋政宏・木下ほうか・中村達也・早乙女太一
【九龍グループ・組員】小林直己/武田幸三・黒石高大/夕輝壽太/尚玄/橘ケンチ・小野塚勇人・白石朋也・荒木秀行/渡邉紘平
天野浩成・藤井萩花・藤井夏恋・坂東希・池上幸平・中井ノエミ・葉加瀬マイ
長谷川初範・渡辺裕之・矢島健一・堀部圭亮・斎藤洋介・鈴木梨央/YOU/飯島直子/豊原功補/小泉今日子

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