新作映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』を観るべき3つの理由――この才能に嫉妬したい、“新たなる”ゾンビ映画の傑作

(C)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.

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『新感染 ファイナル・エクスプレス』ってどんな映画?

ある朝、多くの乗客を乗せてソウル駅を出発したプサン行の特急列車KTX。しかし、発車の直前、人知れず乗り込んだ“感染者”による襲撃と、そこから爆発的に増殖した同様の感染者たちによって、車内は地獄絵図と化していく。時速300キロで疾走する閉鎖空間を舞台に、辛うじて感染を免れた人々が極限のサバイバルを強いられるなか、感染者以上におぞましい人間の本性が露わとなり…。果たして、列車は終点プサンにたどり着けるか?

観るべき理由:1――まさにゾンビ映画界の“新たなる”傑作誕生

昨年、カンヌで大反響を呼び、エドガー・ライトギレルモ・デル・トロジェームズ・ガン、そしてスティーブン・キング(!!)といった錚々たる面々が絶賛コメントを寄せた本作。本国韓国での大ヒットはもちろん、世界156カ国から買い付けオファー&海外リメイクほぼ決定と、世界中で熱狂&興奮&感動が感染拡大している話題作が、ついに日本列島を突っ走る!

と、ついつい取り乱してしまうほど、これは良い! 猛スピードで疾走する密室という巧妙な設定(実は乗り換えもあり、駅でのシークエンスもすばらしい!)、圧巻のビジュアルセンスに加えて、今の韓国が抱える社会問題を投影&凝縮した各キャラクターが織りなす、キレイごとでは済まされない人間模様が感情を揺さぶりまくる。『ワールド・ウォー Z』『アイアムアヒーロー』なんて、ちゃんちゃらおかしくなるゾンビ映画界の“新たなる”傑作がここに誕生した。邦題も最高!

観るべき理由:2――これが実写長編デビュー作って、どんだけ天才?

メガホンをとるのは、韓国映画界が期待を寄せる新星ヨン・サンホ監督。実は世界が熱狂する『新感染 ファイナル・エクスプレス』は、彼にとって初めて手がけた実写長編映画なのだ。どんだけ天才? そしてそんな才能を見出し、いきなり超大作を任せてしまう(しかも大ヒットさせてしまう)韓国映画界って、なんてスゴイ…と本作を見ると、必ずや嫉妬を覚えてしまうはず。

1978年、ソウル生まれのヨン・サンホ監督は、アニメーション監督として手腕を発揮してきた逸材だ。『新感染 ファイナル・エクスプレス』の日本公開を機に、過去に手がけた長編アニメ『ソウル・ステーション パンデミック』『我は神なり』が日本で連続上映されることが決定した。実はどちらも人間の闇をえぐる傑作であり、特に前者は『新感染 ファイナル・エクスプレス』の前日譚ともいえる内容。今秋はぜひ、ヨン・サンホ監督の才能に圧倒されたい!

観るべき理由:3――ヨン・サンホ監督が来日!“ゾンビ映画の父”に最敬礼

というわけで、そんな超ド級の実写長編デビュー作を引っさげ、ヨン・サンホ監督がプロモーション来日。都内で行われたトークイベントに出席し、今年7月に亡くなった“ゾンビ映画の父”ジョージ・A・ロメロ監督に対して、感謝と敬意を述べていた。

ヨン・サンホ監督

ヨン・サンホ監督

「ロメロ監督が偉大な理由は、ゾンビという概念を生み出したことに加えて、それを独占せずに、誰もがゾンビ映画を撮れるように“開放”してくださったから。だからこそ、単なるジャンルに留まらず、1つの文化として、ゾンビ映画が根付いたんです。もちろん、この作品もそう。ですから、私を含めて、ゾンビ映画の製作に関わるすべての人間は、ロメロ監督に“借り”があると言えますね。また、ゾンビの起源を未知のままにしてくれたおかげで、後のクリエーターが想像力を発揮する余白を残してくれた。これも映画的な偉大なる遺産です」

(撮影・文:内田涼)


映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』
2017年9月1日(金) 全国ロードショー

監督:ヨン・サンホ「The King of Pigs」(2012年カンヌ国際映画祭監督週間正式出品)
出演:コン・ユ(『トガニ 幼き瞳の告発』『サスペクト 哀しき容疑者』)、チョン・ユミ(『ソニはご機嫌ななめ』『三人のアンヌ』)、マ・ドンソク(『殺されたミンジュ』『群盗』
2016年/韓国/118分/英題:Train to Busan
配給:ツイン

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