【インタビュー】「毎日パンダ」ぱんだうじ氏が語る『カンフー・パンダ3』の魅力とは…?

『カンフー・パンダ3』レンタル開始記念:ぱんだうじさんにインタビュー

『カンフー・パンダ3』レンタル開始記念:ぱんだうじさんにインタビュー

8月26日(土)よりTSUTAYAにて、劇場未公開となっていたシリーズ最新作カンフー・パンダ3のレンタルがスタート。このたびの本作のレンタル開始を記念して、6年間一日も欠かすことなく上野動物園のパンダを追いかけ続けるブログ「毎日パンダ」を運営する、ぱんだうじ氏へインタビューを敢行。パンダへの情熱、そして最新作『カンフー・パンダ3』の魅力に迫った。

大雪の日も、“前乗り”で6年間通い続けた…

「毎日パンダ」とは、2011年8月から続く上野動物園のオスパンダ:リーリーとメスパンダ:シンシンの写真をアップし続けるブログだ。そのブログを運営するぱんだうじ氏は、休日はもちろん、平日も仕事の合間を縫って、パンダの姿を写真に収め続けてきた。

「最初は、本当に軽い気持ちでした。ちょっと仕事の合間に、動物園が近かったので『有名なパンダもいるしちょっと見てみようかな』っていう程度の気持ちでした。しかし、最初に目に入って来たビジュアルが、お尻をこっちに向けたスゴイ寝相で…『あんなトップアイドルがこんなひどい寝方をしているなんて、面白い!』と衝撃を受けました。もう、その日の内に年間パスポートを買ってしまいました(笑)」

「毎日パンダ」1日目より/撮影:ぱんだうじ

「毎日パンダ」1日目より/撮影:ぱんだうじ

衝撃的だったパンダの寝相との出会い。最初は「1ヶ月」を目標にしていたブログの更新も、夢中になってシャッターを切り続けているうちに6年以上の歳月が経っていた。そんな1,900日を超す撮影の中でも「一番大変だった日」を尋ねてみた。

「一番大変で、やりがいがあったのは…2014年に40年ぶりの大雪が降った日ですね。ガンガン雪が降っているのに、パンダが外でふつうに笹を食べている姿に一番テンションが上がりました。お客さんたちは凍えそうになっていましたが、パンダはもともと高地の雪山で暮らしていた動物なので、雪は気持ち良いくらいみたいで(笑)。大雪などで交通機関が麻痺しそうな日には、あらかじめ“前乗り”をしていたので、その日は動物園もガラガラでひとり占めもできて、さらにパンダの本来の姿まで見れた…これほどいいことはなかったですね」

「毎日パンダ」798日目より/撮影:ぱんだうじ

「毎日パンダ」798日目より/撮影:ぱんだうじ

大雪や台風の日であっても、ぱんだうじ氏にとってパンダの違った一面が垣間見れる貴重な日なのだ。しかし天候以上に一番のピンチは自身の体調不良だったそうで…。

「6年間で最大のピンチは、一度だけインフルエンザにかかったことでした。動物園が年末年始の連休に入る営業最終日に具合が悪くなって、病院に行ったら『インフルエンザなので、今日を含めて5日間寝てください』と診断されたんです。ただその翌日から動物園もぴったり連休に入ったので、回復した次の日には動物園も再開してパンダを観に行くことが出来たんです。本当に奇跡的なタイミングでした。今では、手洗いうがいに関して潔癖になりましたね(笑)」

幸か不幸か、インフルエンザのタイミングが連休と被る強運の持ち主。さらに今後の“もしもの時”については、「どうしても休まなくちゃいけない日が来たら『今日は○○さんにお願いします』という風に、代わりに書いてくれる人も決めているんです(笑)」と話している。

パンダの「生きていく必死さを感じない」ところがいい…?

「毎日パンダ」58日目より/撮影:ぱんだうじ

「毎日パンダ」58日目より/撮影:ぱんだうじ

そこまでの情熱を湧き上がらせる“パンダの魅力”とは何なのだろうか…?

「(ウンチも含めて)全てが愛おしいです(笑)。まず、メスのシンシンはパンダの教科書みたいな、お手本のようにカワイイ顔立ちをしている。一方で、オスのリーリーは頭がピンと跳ねたようなユニークな顔立ち。外見からも、パンダぽっい趣ととエンターテイメント性のあるキャラクターがにじみ出ているんです。性格もメスのシンシンは若干気が強くて、一方でオスのリーリーはおっとりしたのんびり屋さん。ちょっと奥さんの方が強い感じの夫婦感を見ているのもとても面白い。パンダの世界でも、やっぱり女性の方が強いんでしょうね(笑)」

外見に溢れる可愛さと、内面に詰まった愛おしさ。特に「生きていく必死さを感じない」ユルさに強く惹かれるそうだ。

「真正面からの姿はもちろん可愛いのですが、実は後ろ姿もすごく可愛いんです。でっかい背中で丸っとした姿の、お父さんっぽいシルエットから漂う哀愁なんか堪らないですよ。あとはブログのキッカケにもなった、だらしない寝相もすごく良い…。普通お腹を食べられると危ないから、おなかを丸だしにして寝ることは野生動物では考えられない寝相なんです。でも、パンダはもともと外敵が少なく平和に暮らしてきた動物なので、その油断しきっている姿が堪らないですね。他の動物に比べて、生きていく必死さを感じないんです(笑)」

しかし、そんなおっとりした姿のパンダだが、ぱんだうじ氏は「それでも、私は同じクマ科の中で最強だと思います」と話す。

「とはいえ、よく見るとスゴイ鋭い目をしていたり、食べ物も堅い竹しか食べないので噛む力がダントツに強い。ずっと鍛えながら生きているようなもので、丸顔なのも、顔全体が筋肉になっているんですね。そんな実はむちゃくちゃ強いというギャップも魅力です」

パンダ好きも納得!『カンフー・パンダ』のリアルな描写とは…?

映画『カンフーパンダ3』

映画『カンフー・パンダ3』/(C)2017 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

ここまでパンダの魅力を存分に語ってくれたぱんだうじ氏。パンダの主人公・ポーが大活躍する「カンフー・パンダ」シリーズについては「もちろん、大好きです」とコメントする。

「パンダ好きの中では、カンフー・パンダは有名ですので(笑)。作者の人もすごく観察していることがわかります。主人公・ポーのお腹がボーンと出ている外見はもちろんですが、先ほど話した“おっとりしているけどポテンシャルを最大限に発揮するとすごく強くなる”描写などはパンダそのもの姿だと思います」

さらに、シリーズの中でも登場するポーの俊敏な動きについて上野動物園のパンダと共通点があることに言及した。

「パンダって普段はゆっくり、のんびりしているんですけど、一回テンションが上がるとすごい俊敏になる。人間よりも全然速くて、ぴょんぴょんと130kgの巨体がいとも簡単に高いところまで登ったりするんですよね。その俊敏になるキッカケの一つがカラス。カラスが繁殖シーズンになると、巣の材料にパンダの毛を引き抜きに来るんですが、だんだん調子に乗ってきて、ちょっかい出したりとか、木の上から『登れるものなら登ってみろよ』みたいに挑発するんです(笑)。パンダも『俺も木くらい登れるぞ!』って、折れそうな枝先のギリギリまで行くのですが、カラスはより細い枝まで飛んでさらに煽る…(笑)。そんな他の動物との絡みの中で、ポテンシャルを発揮する点は、仲間たちとカンフーの鍛錬を積むポーの姿に繋がるかもしれません」

映画『カンフーパンダ3』

マスターファイブとポー/(C)2017 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

今だからこそ観たい! 最新作の“家族”感

映画『カンフー・パンダ3』

映画『カンフー・パンダ3』/(C)2017 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

最新作では、これまで描かれなかった主人公・ポーの生き別れた父親や、彼が暮らす「パンダ村」という雪山の頂上の集落が登場する。その描写にパンダのリアルな生態があることに言及した。

カンフー・パンダカンフー・パンダ2では、パンダが主人公のポー1頭しか残っていないという描き方がされますが、それは希少動物としてのパンダ描き方として非常に正しい。また、最新作『カンフー・パンダ3』に登場する山の奥のパンダ村で仲間たちがひっそりと暮らしているという描写も、実際の生息地である中国の山そのものなんです。パンダ村ではないですが、広大な中国の中でもパンダはほんの一部の地域だけにしか暮らしていない。厳密にはパンダは単独行動をするので、仲間同士で一緒にいることはないんですが、そういう地域があるという描写はむしろ正しい描き方ですね。映画ではみんなで転がっていますが、あれも実際によくやる動きなんですよね(笑)」

『カンフーパンダ3』

『カンフー・パンダ3』のパンダ村/(C)2017 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

また、パンダ村に暮らす数多くのパンダたちの魅力はそのユニークさだ。ポーの父親をはじめ、食いしん坊の子供パンダから、のんびりとした動きのお年寄りパンダ、妖艶なメスのパンダ、さらにはハグが大好きなパンダまで、そのキャラクターは十人十色だ。

「いや~、もう本当に楽しいですよね。どのパンダもキャラがユニークで…、実際のパンダも一見するとみんな同じに見えますが、そのキャラクターの違いが本当に楽しいです。映画の中のお気に入りは、ポーのお父さんでした。自身すごく共感できる部分が大きくて、親子そろってお腹がすごく出ていたり、『昼寝が大事だ!』ってポーにパンダらしさを指導するのも、実際の生態に近くてとても可愛かったですね」

映画『カンフーパンダ3』

ポーは父親と再会するのだが…(C)2017 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

ド派手なカンフーアクションに加えて、“家族”が大きなテーマとなっている本作。その展開は、パンダの赤ちゃんが誕生した上野動物園の近況を想起せざるを得ない。

「上野動物園でも子供が生まれたので、本作の親子の姿とマッチしていますよね。実際、オスは子育てには参加しないんですが、“家族”という観点から描いたパンダの世界も映画では非常に魅力的です。上野の家族と合せて、『カンフー・パンダ3』の家族も盛り上がっていって欲しいです」

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(取材・文・写真/nony)

カンフー・パンダ

カンフー・パンダ

監督 マーク・オズボーン  ジョン・スティーヴンソン[監督]
製作総指揮 ビル・ダマスキ
脚本 ジョナサン・エイベル  グレン・バーガー
音楽 ハンス・ジマー  ジョン・パウエル
声の出演 ジャック・ブラック  ダスティン・ホフマン  アンジェリーナ・ジョリー  イアン・マクシェーン  ジャッキー・チェン  セス・ローゲン  ルーシー・リュー  デヴィッド・クロス  ランダル・ダク・キム  ジェームズ・ホン
概要 古代中国を舞台に描くドリームワークスの劇場用武闘アニメ。アクション俳優でもあるジャッキー・チェンが武術面のアドバイスを務めただけでなく、劇中キャラクターのマスター・モンキー役で声優としても参加している。脱獄した悪のカンフー使いタイ・ランが中国の平和の谷を襲った。これに対抗するため、マスター・モンキーやマスター・タイガーら名だたるカンフーの達人たちがまず腕を競うが、最終的に実力を認められたのは小心者のパンダのポー。達人の師匠に弟子入りするものの、ぐうたらなポーは過酷な試練を乗り越えることができるだろうか……? 本作の原語での声優陣は大物俳優が起用されている点も聞きどころ。ポーを鍛える師匠の役はダスティン・ホフマンが演じている。

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カンフー・パンダ2

カンフー・パンダ2

監督 ジェニファー・ユー・ネルソン
製作総指揮 ギレルモ・デル・トロ
脚本 ジョナサン・エイベル  グレン・バーガー
音楽 ハンス・ジマー  ジョン・パウエル
声の出演 ジャック・ブラック  アンジェリーナ・ジョリー  ダスティン・ホフマン  ルーシー・リュー  ジャッキー・チェン  セス・ローゲン  デヴィッド・クロス  ジェームズ・ホン  ゲイリー・オールドマン  ミシェル・ヨー
概要 メタボぎみの陽気なジャイアント・パンダ“ポー”が、カンフーの修行の末に悪を倒す大ヒット・コメディ・アニメ「カンフー・パンダ」の続編。世界征服を企む新たな敵を前に、再び立ち上がるポーの活躍と彼の出生にまつわる謎が描かれていく。“伝説の龍の戦士”となり、“マスター・ファイブ”の5人とともに、日夜、平和の谷を守るポー。そんな彼の前に新たな敵が現われる。それは、どんなカンフーの技も吹き飛ばす武器を開発し、世界征服を目論むクジャクのシェン大老。さっそくシーフー老師の指示で、シェンの野望阻止へと向かったポーとマスター・ファイブ。やがてシェンとの戦いのさなか、育ての親に引き取られる前の失われた記憶が少しずつ甦り、戸惑いを覚えるポーだったが…。

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