【TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017】268企画の頂点に立ったのは針生悠伺のSFホームドラマ『2/1 イチブンノニ(仮)』

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)代表取締役社長 兼 CEO・TSUTAYA 代表取締役会長 兼 CEO・増田宗昭、グランプリの針生悠伺、女優・原田美枝子

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)代表取締役社長 兼 CEO・TSUTAYA 代表取締役会長 兼 CEO・増田宗昭、グランプリの針生悠伺、女優・原田美枝子

2017年11月16日、都内にてTSUTAYAが映像クリエイターを世に送り出す企画コンペ「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017」の最終審査会が開催され、今回応募のあった268企画の中からグランプリ含む4作品の映像化が決定した。

(株)TSUTAYA代表取締役社長 兼 CEOの中西一雄氏は審査会冒頭で2015年度に開催された第1回について触れ、グランプリ受賞作品の『嘘を愛する女』が来年1月20日に東宝配給でいよいよお披露目されること、全国のTSUTAYAとネットで宣伝展開をしていくことを改めて解説。また、その他過去2回の残り6作品の進捗についても順調であることもアピールした。

映像化したいと思われた企画のタネはいくつ発掘されたのか…!?

268の企画が集まった中、FINALに残ったのは7人。今回からは最終プレゼンでの映像も必須となり、レベルの高い闘いが繰り広げられた。結果「票が割れた」とのことで急遽特別賞も設けられるなど、受賞者たちには大きな期待が寄せられた。

■審査員特別賞『水上のフライト(仮)』/土橋章宏(47)

土橋章宏

土橋章宏

【作品あらすじ】

走り高跳びでオリンピックを目指していた遥はある日、母の運転する車に追突され、下半身麻痺となり夢を絶たれる。引きこもる遥は高校時代の恩師に「障害はハンデじゃない、個性だ!」と励まされ、学童保育のカヌー教室を手伝ううち、カヌーの楽しさに目覚め、パラリンピックで再び世界に向かって挑戦することを決意する。

【受賞コメント】

これからも頑張ります。よろしくお願いします!

▼準グランプリ Filmarks賞『モータープール(仮)』/ウエダアツシ(40)

ウエダアツシ

ウエダアツシ

【作品あらすじ】

小学2年生の新太郎は夏休みを大阪の祖母のもとで過ごすこととなる。祖母が管理ス「モータープール(月極駐車場)」で出会う人々は、高級外車から軽自動車まで車も違えば仕事も環境も様々。大阪の個性的な人々に翻弄され戸惑う日々の中、新太郎は両親が離婚する事実を知る。笑いと人情の街で少年が経験するひと夏の物語。

【受賞コメント】

本当に嬉しいです。オリジナルで映画を作れるのは僕みたいな若手にはなかなかない。この機会を大事に、チャンスをもらったと思って頑張っていきたいです。

▼準グランプリ GREEN FUNDING賞『ザ・ドールハウス・ファミリー(仮)』/片岡翔(35)

片岡翔

片岡翔

【作品あらすじ】

藍の家族は人形だ。8年前、事故で体を失った母と妹と弟は、脳科学者の父の手によって生まれ変わった。母はフランス人形に、妹と弟は可愛らしいぬいぐるみに。以来、一家は町外れの洋館で仲良くひっそりと暮らしてきた。だがある日、その平穏な日々は作られたものだったことがわかり、家族の歯車が狂い始めていく。

【受賞コメント】

驚いています。僕はこのプロジェクト企画を送るにあたり、低予算では難しい映画ということを考えて企画しました。ちょっと冒険的な企画でしたが、気に入っていただけた方がいらっしゃったようで、とても感謝しております。僕はずっと自主映画で低予算で作ってきた人間なので、わがままな要望はしないと思います(笑)。ただ、自分のやりたいことは突き詰めて面白い映画が作れればなと思っています。

原田美枝子からクリエイターへ向けて熱いメッセージも飛び出した

今回の最終審査会に審査員として参加した原田美枝子

今回の最終審査会に審査員として参加した原田美枝子

トリとなるグランプリ発表前に審査員の原田美枝子は「ここにいる人は映画を作ろうとしたり、作ってきた人ばかりだと思うので、ちょっとだけ伝えたい事があります。スクリーンと言うのは、全部を映し出します。私は俳優なので、体や声や動きが全部映るんですが、でもスクリーンにはその奥にあるものが映る。根底に流れるものとか、形のない心とか、全部映り込む。そういうものだということを自覚してほしいし、それには一生懸命自分の人生を生きてもらいたいんです。それから、深く感じて欲しい。その上で脚本を書いて映像を作ってもらえたらきっと深く心に届くものが出来るだろうと私は信じていますので、みなさん頑張ってください」とプレゼン参加者全員へメッセージを贈った。

そして、原田の口から発表されたグランプリ作品は、針生悠伺のSFホームドラマ『2/1 イチブンノニ(仮)』。この作品は、準グランプリ発表前に今年から協賛として入ったIMAGICAの「IMAGICA賞」も受賞し、W受賞となった。

グランプリ『2/1 イチブンノニ(仮)』/針生悠伺

針生悠伺

針生悠伺

【作品あらすじ】

主人公の医師・秀夫は、心臓移植が必要となった息子を救うために、そのドナーとして培養された息子のクローンを育てることとなる。それまで子育てを放棄していた秀夫は、突然始まった息子との二人暮らしに悪戦苦闘するのだが、いつしか彼の心には本当は愛してはいけないクローンの息子を愛する気持ちが芽生えてしまう。

【受賞コメント】

本当にありがとうございます。この作品を企画する前に、同じコンセプトで仲間たちだけでショートフィルムも作った。その時は自分にまだ子供が居なかったのですが、作品を作った後に子供を授かって。そのショートフィルムが暗い終わり方だったので、もっと命のことを深く考えて愛のあるテーマにしないといけないと思って、そこから自分なりに頑張って磨き上げてきた大事な企画でもあったので、子供が大きくなったら見せられるように頑張って作りたいと思います。

審査員講評では「予算に縛られず、もっと独創的な発想があってもいい」

全発表後には(株)阿部秀司事務所の阿部秀司プロデューサー、C&Iエンタテインメント(株)代表取締役社長・プロデューサー久保田修氏、(株)セディックインターナショナルの中沢敏明氏から振り返りが。

中沢氏からは、大胆な発想に期待するコメントが

中沢氏からは、大胆な発想に期待するコメントが

阿部氏は「今年も大変でしたね。でも、ちょっと製作の予算に皆さん縛られて、わりとこぢんまりとした企画が多かったかな」とコメント。これは中澤氏も同感だったようで「予算のことに囚われすぎて、作品や発想もこぢんまりとしていたので、もっと大きな予算があるつもりで企画を考えたほうが良いです。もう一つは、非常にオーソドックスなので、もっと独創的な発想があってもいいと思いますね」と感想を述べた。

阿部氏からは続けて「皆さんの脚本と映像にはギャップを感じた。脚本で抱いていたイメージと、ビジュアルで具体化されたものを観た時に、良くも悪くもなっている。この辺も今度の課題かなと思いますね」とアドバイス。久保田氏も「企画だけで判断するか、演出力含めて判断するかは難しいところですよね。TCPはオリジナルなので、それでも興味を持ってもらうにはどうしたら良いかというのは必要になってくると思います」と続いた。

増田社長からは改めて来年の開催についても名言

増田社長からは改めて来年の開催についても名言

最後にカルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)代表取締役社長 兼 CEO・TSUTAYA 代表取締役会長 兼 CEO・増田宗昭氏は「今日皆さんのプレゼンを見ていただけで映画を観た気になっている。一本一本が自分の生き方を考えさせられたりするような作品で、審査の過程で作品ごとにやりたいプロデューサーがたくさん出るくらい盛り上がりました。今日は皆さんの渾身の心を感じさせていただいたので僕も元気が出ました。来年も是非応募いただきたいし、日本の世の中が楽しくなるような作品を応援していきたい」とメッセージを贈った。

>過去の受賞作やインタビューも掲載中!「TSUTAYA CREATORS’PROGRAM(ツタヤクリエイターズプログラム)」公式サイト

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