『トム・アット・ザ・ファーム』若き天才と言われるグザヴィエ・ドラン、初めて触れるには重かったチョイスかも?―【TSUTAYAプレミアムで映画漬け】

『トム・アット・ザ・ファーム』

『トム・アット・ザ・ファーム』

本企画は、TSUTAYAプレミアムを利用して1日1本映画を鑑賞し、その記録を予想と感想を交えてお伝えしていくものである。

2018年8月14日の鑑賞タイトル『トム・アット・ザ・ファーム』

※作品データはページ下部に

鑑賞前の期待値「知ってればモテる? グザヴィエ・ドラン。カリスマや天才と言われる所以が垣間見えるか」

子役時代から役者として活躍し、20歳の時商業映画監督としてデビュー(監督・脚本・製作・主演)。今や「美しき天才」「若きカリスマ」などと形容されるほどの人物となったグザヴィエ・ドラン。彼の作品、イメージでは「おしゃれな人(または敏感な人)は全員観ている」「知っていればモテる(一目置かれる)」と勝手に思っている(笑)。ドランはまだ29歳だが映画はすでに6本撮っている。今回チョイスした作品はその中でも異彩を放っているらしく、初ドランにただただ期待。

鑑賞後の感想「初ドランがコレでよかったのか…」

同性愛者の主人公・トム(グザヴィエ・ドラン)が、事故で亡くした恋人・ギョームの葬儀に参加すべく、彼の実家である田舎の牧場へ向かう。葬儀に出席したらトムはすぐ帰るつもりでいたが…。当時22歳のドランが舞台を見て即決したという、ミシェル・マルク・ブシャールの戯曲を映画化したものである。映画はその2年後に完成。監督、主演をはじめ、編集、衣装も全てドランが担当したという。

映画のタイトルの通り、ほぼ農場だけで繰り広げられる物語で、メインの登場人物もトムを含めて5人程度。ギョームを失った母・兄の想いと、彼の家族に自分が恋人であることを知らされていなかったトムの想いが物語の中心なのだが、みんながあまり多くを語らないため、それぞれの心情や行動原理に「なぜそうした?」と考えさせられる部分が多いと感じた。いわゆる“人間の狂気にトムが飲み込まれる”だけの話ではないので尚更。

ドランは若くイケメンであるので、それ目当てで見ようとすると映画の生々しさにやられると思うので注意である。

『トム・アット・ザ・ファーム』で一番グッときたポイントは「やっぱり、逃げたかったのね」

トムは、本当にすぐ帰るつもりだったのだが、ギョームの兄・フランシスがそれを許さなかった(最初はすぐ帰れよ、って言ってたくせに)。暴力的な一面もあるフランシスと少なからずそれに影響されていくトムの人間関係がこの作品の一番の見所。映画の頭で登場する“君を失った僕にできることは、代わりを見つけること”というトムのメッセージを覚えておくと、フランシスとの関係の見方も変わる。劇中、フランシスの目を盗んで何度か脱走しようとするトムも、ラストではきっちり逃げ切る。途中の展開では「どっちだよ」と思っていたこともあり、この結末に安堵した自分がいた。

>『トム・アット・ザ・ファーム』をレンタルしてみる
TSUTAYAプレミアムを利用してみる

>【TSUTAYAプレミアムで映画漬け】アーカイブを読む

『トム・アット・ザ・ファーム』について

【製作年】2013年
【監督】グザヴィエ・ドラン
【出演者】グザヴィエ・ドラン、ピエール=イヴ・カルディナル、エヴリンヌ・ブロシュ、リズ・ロワ ほか
【あらすじ】広告代理店で働くトムは、交通事故で亡くなった同僚で恋人のギョームの葬儀に参列するため、田舎にある彼の実家の農場を訪れる。そこには、ギョームの母アガットと兄のフランシスが2人で暮らしていた。アガットはギョームがゲイであることを知らず、サラという恋人がいるという息子の嘘を信じていた。フランシスは、トムにも恋人ではなく単なる友人として振る舞うようアガットへの嘘を強要する。その後も、粗暴なフランシスの理不尽な暴力と要求に苦しめられていくトムだったが…
【Filmarks★評価】3.6(5点満点中)

>『トム・アット・ザ・ファーム』をレンタルしてみる
TSUTAYAプレミアムを利用してみる

>【TSUTAYAプレミアムで映画漬け】アーカイブを読む

この記事を読んだ人におすすめの作品

アーティスト情報

関連サイト

TSUTAYAランキング

おすすめ映画ガイド

TSUTAYA MUSIC PLAYLIST