ガチンコ大喜利『ダイナマイト関西』 バッファロー吾郎がケンコバ、小籔に慕われ続ける理由

『ダイナマイト関西』を一大イベントに育てたバッファロー吾郎

『ダイナマイト関西』を一大イベントに育てたバッファロー吾郎

毎年恒例となった「ダイナマイト関西」 “賞金ゼロ”のプライド対決

99年に始まった、バッファロー吾郎の主催するお笑いライブ「ダイナマイト関西」(以下、D関)が、15周年を迎えた。なぜ、当時では珍しい“1対1の大喜利対決”の勝ち抜きトーナメントを開催しようと考えたのだろうか。イベント館長であるバッファロー吾郎Aが話す。

「あのころ、統一ルールで、誰がいちばん面白いかを決めるイベントがなかったんですね。『それなら、自分らでやるか』と考えました。今もそうですけど、賞金はゼロ。カッコつけて言うと、己のプライドのみの戦いです」。

だが、開始当時は思うようにならなかったという。バッファロー吾郎の竹若元博が語る。

初期のダイナマイト関西

初期のダイナマイト関西(画像クリックで商品サイトへ)

客が途中でしゃべり始めた1回目

「まったく手応えがなかったですね。1回目は、バンドの使うようなライブハウスで開催しました。お客さんは100人程度でしたね。当時、世間は大喜利に対してあまり興味もないですし、理解もない時代。反応は薄かったですし、途中でしゃべり出すお客さんもいたほどです。グッズとしてTシャツを作ったのですが、ぜんぜん売れませんでした(笑)」

ライブの出来が悪ければ、2回目の開催は自然と遠のくもの。しかし、参加したケンドーコバヤシや小籔千豊など芸人たちの熱意は高かった。

「『こんな感じで終わるの嫌です。もう1回やりたいです』という悔しさをぶつけてくれたので、じゃあ頑張ろうと。だからといって、お客さんに迎合する構成にはしませんでした」(竹若)。

 芸人は、得てして“自分のやりたい笑い”と“世間の求める笑い”に悩む。しかし、『ダイナマイト関西』というイベントは、自分たちの笑いを追求し続け、世間に認めさせたという理想的な形といっていい。

「もともと、集まったメンバーは、ゆるい笑いでウケてしまっている世の中にイライラしていました。なので、ゆるくしようという意見はゼロでしたね」(竹若)。 回を重ねるごとに、観客も増えていき、大会の知名度も上がっていった。

「一時期は、チラシに『集中してみましょう』と書いていたほど(笑)。それが、5、6年経ったとき、お客さんが緊張感を持って見てくれるようになった。舞台から、その空気感が会場に伝染していくのを感じたんです。あれが、一つの転機でしたね」(竹若)。

「自分のやりたい笑い」を追求してイベントを育てた

「自分のやりたい笑い」を追求してイベントを育てた

ターニングポイントは10回目

イベント館長のバッファロー吾郎Aは、10周年となった08年の大会をターニングポイントに上げる。

「(開催場所の)大阪府立体育館には、お客さんが3,000人くらい入ったんです。でも、キャパシティが広いので、3分の1くらいは空席になる。出場者のテレビレギュラーを全部足して2~3本くらいだったので、『知名度ないと、埋まらないんやな』と感じたんです。 そしたら、1年後くらいに、出場者たちの仕事が急に増えて、忙しくなっていった。そのとき、『この方法で間違ってないんかな』と思いましたね」。

 『ダイナマイト関西』からは友近、小籔千豊、ケンドーコバヤシ、笑い飯、千鳥、天津など数々のスターが生まれていった。普通であれば、近くにいた芸人が急激に売れていけば、嫉妬するもの。そのような感情は生まれなかったのか。

「後輩なんですけど、すごくうれしかったですね。単純にファンなんですよ。そっちの気持ちが大きかったですね」(バッファロー吾郎A)。

 『ダイナマイト関西』をきっかけに飛び立った芸人たちは、今でも2人を慕う。その人間性と根っからのプロデューサー気質、先見性を持つバッファロー吾郎だからこそ、わずか100人のライブハウスから始まったイベントは、いまや『お笑いの登竜門』として権威ある大会になったのである。

(文:シエ藤)

公演『ダイナマイト関西15th Anniversary ~2014DVD発売記念大会~』

【日時/会場】
①2014年12月12日(金)開場18:30 開演19:00/ルミネtheよしもと
②2014年12月13日(土)開場19:00 開演19:30/ルミネtheよしもと
③2014年12月25日(木)開場19:00 開演19:30/なんばグランド花月 ※18歳以上
【チケット料金】前売3,300円 / 当日3,600円 ※発売中
【お問合わせ】チケットよしもと:0570-550-100(10:00~19:00)
【HP】http://www.d-kan.net/

ダイナマイト関西DVD情報

ダイナマイト関西2014

2014年12月3日(水)

『ダイナマイト関西2014』

価格:4,500円(税抜)
発売元:よしもとアール・アンド・シー

“完全ガチ”の全日本大喜利選手権、ダイナマイト関西の2014年大会をパッケージ。バッファロー吾郎・竹若、オードリー・若林らが進出した決勝トーナメントと、予選リーグからセレクトした名場面をそれぞれ収めた2枚組。

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