ドラマ『MARS』稲葉友が語るキスマイ・藤ヶ谷太輔の胸キュン気質「イケメン仕草がナチュラルすぎ」【T-SITEインタビュー】

累計発行部数500万部超の伝説的な少女漫画が原作のドラマ『MARS(マース)~ただ、君を愛してる~』(日本テレビ)。

稲葉友

稲葉友

主人公・樫野零の親友・木田達也役の稲葉友が今回、共演するKis-My-Ft2藤ヶ谷太輔や、昨年9月まで演じていた『仮面ライダードライブ』などについて語ってくれた。

藤ヶ谷太輔、気配り上手で自分に厳しいイケメン

―出演中の『MARS』について印象を教えて下さい。

稲葉友(以下、稲葉):作品が90年代に連載されていたというだけあって、最近の少女漫画原作の作品の中で質感がちょっと違うと思いました。

―質感が違うとは?

稲葉:キラキラしたりキュンキュンしたりする演出はもちろんあるのですが、内実は、高校生だからこそ抱きうる嫉妬や葛藤みたいなものが描かれています。そのキツさがあるから、キラキラキュンキュンする場面が余計際立ちます。いわば人間の心の陰と陽を描いているので……「うん、人間だもんな、そうだよな」と腑に落ちます。そのあたりは“質感が違う”と思いました。

「MARSではぜひホッとしてください(笑)」(稲葉)

キスマイ藤ヶ谷は「僕にはできないことをサラッとやってのける」(稲葉)

―作中では、藤ヶ谷太輔さん演じる主人公・樫野零は陰の部分を垣間見せています。そんな零の親友役として、どんなことを意識していますか?

稲葉:安心感があるといいな、と思っています。僕は変な話、陰のシーンにはほとんど出ません。主に陽の担当といいますか、明るいやつとして登場します(笑)。 達也が出てきたら「大丈夫なシーンだ!」と視聴者に安心してもらえる立ち位置になりたいです。

―ホッとできる存在、癒し系のポジション。

稲葉:ぜひホッとしてください、他が散々大変なんで(笑)。零にとっても、キラとは違う拠り所でありたいので、そういう空気感をまとっている人でありたいです。

―零を演じる藤ヶ谷さんと実際に共演してみて、印象はどうですか?

稲葉:気配りがすごいです。現場の空気を気にする人で、状況に応じて場を和ませたりキュッと締めたりしてくれます。キャスト・スタッフ一人ひとりとしっかりコミュニケーションを取って、現場をまとめてくれます。

―どんな状況で藤ヶ谷さんの”気配り力”を感じましたか?

稲葉:たとえば……スタッフさんがピリピリしていたり誰かが怒られたりしてちょっと空気がドンヨリしているときに、藤ヶ谷くんが現場でけっこう僕をイジってくれます。

―どんなイジり方を?

稲葉:ほとんどムチャぶりですよ、本当に! あの人、イタズラっ子なんですよね。皆に聞こえる大きな声で、僕に向かって「なんか、面白いことないの!?」と言ってきたり。そして僕がアドリブで頑張っても「つまんねえな」と一蹴される(笑)。でも藤ヶ谷くんのおかげで和んだ空気ができてありがたいです。あとは……ストイックな性格です。

―周囲に気配りができて、自分にはストイック。理想的な男性像ですね。

稲葉:とにかく自分に厳しくて、皆に優しい人。僕にはできないと思うことをサラッとやってのけるんですよね。寒くてストーブの前で立っている山崎紘菜にスッと椅子を持って行って、自分も横で椅子に座って談笑したり。一つひとつのイケメン仕草がナチュラルすぎてビックリします。本人に言ったら「そんなの当たり前だろ」と怒られそうですけど。

『仮面ライダードライブ』 詩島剛の思いに触れて、現場で涙

―今度は稲葉さんご自身について聞かせてください。前回は、「仮面ライダー」シリーズのオーディションを何回も受けて晴れて合格したというエピソードを語ってもらいました。実際に『仮面ライダードライブ』に1年間出演してみていかがでしたか?

「ドライブ」の演技は

「ドライブ」詩島剛の演技、「役に委ねた」

稲葉:率直に面白かったです。役と長く向き合い続けたからこそ生まれるものがあると実感しました。皆で同じ思いで作れる人たちが集まって一つの作品を作り終えたときに生まれた景色を見られたのは、すごく貴重な体験でした。

―仮面ライダーファンの間からも「『ドライブ』は名作だった」という評判がチラホラ漏れ聞こえます。

稲葉:本当ですか!? いやもう……ありがたいです。東映のスタッフさんのなかにも、歴代の仮面ライダーシリーズのなかで「ドライブが一番面白かった」と言ってくださる人がいました。スーツアクターの方々も「楽しかった」と。僕らからしたら、ただただ手放しで嬉しいですね。スタッフ皆さんの力があったからこそ完成した作品ですが、あえて伝えてくれたことが嬉しかったです。

―個性的な役どころだったと思いますが、1年演じてみて糧になったものは?

稲葉:詩島剛については最初、設定資料しか渡されていませんでした。その設定は脚本家の三条陸さんをはじめ、色んな方々が考えてくださった設定だと思うんですが、長い間演じていると「ボクがやった詩島剛が正解」という感触になってきました。周囲から「お前がやるなら正解だ」と言われるような説得力が生まれてくるんですね。

―誰よりも役に向き合った結果、役の演出について信頼を得た。

稲葉:段々「本当にいいのか!?」と葛藤が生まれて怖くなりました。でもふとしたシーンについて「あれ、これ詩島が言うかな? やるかな? このときの剛の気持ちはなんだろう」とイメージしてしまうんですね。演じる役のことをより深く考えられるようになりました。

―仮面ライダーマッハ・詩島剛が、役者・稲葉友を育てた。

稲葉:詩島剛と向き合って成長させてもらえた面がたくさんあるので、すごく感謝しています。それを生み出してくれた三条さんや監督にも、実の親だと思うほど感謝しています。

―第46話では、亡きチェイスを偲んで「お前は俺のダチだって言えばよかった」と喋る印象的なシーンがありましたね。

稲葉:脚本を読んだ当時は「現場に行くまで分からない。今イメージして演技を作り込めない」と思って、それ以上セリフが頭に入りませんでした。でも撮影所に向かって歩いているときとか別のアフレコの日とかによぎっちゃうんですよ。「どうしようかなどうしようかな」と何日も悩み続けました。

―その葛藤が、本番で実を結ぶ。

稲葉:最終的には、「それまでやってきた仕事が反映されるから、今更焦ってもしょうがない。それぞれの仕事をするしかない。各々がベストの仕事をすればきっと噛み合うはずだ」と思いました。一人でもサボっていたら必ず画に出るし、誰か一人の問題ではない。だからもう悩むのは諦めて役に委ねよう、チェイスに委ねよう、現場に委ねよう、と。

―ある種、悟りの境地に入った。

稲葉:実際に演じてみたら、チェイスが死ぬところがあまり悲しくありませんでした。悲しいじゃなくて、内実認めているんですよね。認めていることを認めたくないという気持ち。「でも、こいつはオレを守ってオレの親に殺された。こいつが死ぬことは何なんだ? でも皆悲しむし、オレにとってもこいつがいなくなるのは……なんだ?」と葛藤が生まれていく。

―ロイミュードであるチェイスへの友情にやっと素直になれる。

稲葉:チェイスのスーツの切れ端を敵役のスーツアクターさんが雑に捨てたとき、怒りや悲しみの感情が色々飛びました。そのときに「あ、剛はこうなるんだ!」と現場でやっと見つけました。スーツアクターの人に「チェイスの破片も蹴っ飛ばしてもらっていいですか?」とお願いしたら、いい感じに蹴飛ばしてくれて……そこからは剛の感情の土壷にのめり込んでいきました。剛の思うままに一緒に動けて喋れて。あの体験は貴重でした。

―詩島剛と一心同体になった。

稲葉:スーツアクターの渡辺淳さんとも完璧につながったと思えました。僕がやった剛が変身した後にどう動くのか淳さんとよくやりとりするのですが、そのときは一切しませんでした。淳さんが芝居を見た後に変身時の演技をするんですけど……「オレが演じてるのか!?」と思うくらいイメージと合致しすぎて気持ち悪い(笑)。でもそれを見てたら、いつの間にか嬉しくて泣いていました。スーツアクターとの信頼関係から生まれたお芝居も仮面ライダーならではの醍醐味であり、演じた人にしか分からない特殊な感覚だと思います。

―そういえば前回は、一緒にインタビューした内田理央さんが、稲葉さんのことを「引っ掻き回す役だ」と言っていました。1年間共演して、2人の間で変化はありましたか?

稲葉友と内田理央(昨年3月のインタビューより)

『仮面ライダードライブ』の稲葉友と内田理央(2015年3月のインタビューより)

稲葉:変化も何もないですよ。事務所が一緒なので、今だに週3ぐらいで会いますからね。色んな仕事で一緒になったり。自分の空気に馴染みすぎてます。

何か出演したときは「アレ良かったよー」とか挨拶するんですが、良くないときは「見たよー」と言うだけでお互い感想は伝えない。そこはけっこうシビア(笑)。

―傍目にはすごくいい関係に見えますが。

稲葉:同じ事務所で、同期で、年も近くて、男と女で。役が重なることはないので、またどこかで共演できたら……それこそ「ドライブ」で僕らを見つけてくれた人たちも喜ぶし、自分たちも嬉しいです。アイツについて一つ言うなら、この作品を一緒に駆け抜けた大事な人ですよね。お互い刺激になればいいなとは思っています。

―まるで腐れ縁ですね。

稲葉:縁もボチボチ腐ります(笑)。もういい感じに発酵しちゃってるかもしれません(笑)。

「面白いは理屈じゃない」 最近ハマった映画は『椿三十郎』『ジェラシック・ワールド』『マッドマックス』

―話がガラッと変わりますが、最近影響を受けた映画は?

稲葉友のおすすめ映画『椿三十郎』 「理屈抜きでとにかく面白い」(稲葉) (C)1962 TOHO CO.,LTD.

稲葉友のおすすめ映画『椿三十郎』 「理屈抜きでとにかく面白い」(稲葉) (C)1962 TOHO CO.,LTD.

稲葉:まず一つ挙げるなら黒澤明監督の『椿三十郎』(1962)です。今見るとフィルムだし音もザラザラだし脚本もベタ。特別なことは何もしていないのに面白い。

2回、3回と見返しても……面白い。理屈抜きでとにかく面白いっていうのは最強だと思います。

―他に気になった映画は?

稲葉:昨年公開された『ジェラシック・ワールド』(2015)。あれこそ理屈じゃないですよね。小4にタイムスリップした気持ちになって「映画って面白い!」「キター!!」とついワクワクする。遊園地が楽しい、みたいな気分で楽しめました。

あと『マッド・マックス  怒りのデス・ロード』(2015)は……「砂漠に何泊したの!? どれだけ時間かけて、何にお金を費やしてどんな人間が集まったらこんな画が作れるの?」と作り手としての興味もあるし、単純にブッ飛びました(笑)。 集中して見ても面白いし、きっと流し見してもテンション上がるだろうし。

日本映画でも『バクマン』(2015)とか面白かったです。映画って、面白さが一概じゃない世界だからこそ素敵。映画の“面白い”の定義は一つに絞れないですね!

(文:桜井恒二)

仮面ライダードライブ

仮面ライダードライブ

出演者 竹内涼真  内田理央  上遠野太洸  稲葉友  松島庄汰  蕨野友也  馬場ふみか  井俣太良  吉井怜  浜野謙太
監督 田崎竜太  柴崎貴行  諸田敏  山口恭平  金田治  石田秀範
脚本 三条陸  長谷川圭一
原作者 石ノ森章太郎
概要 平成仮面ライダーシリーズの第16作目。主人公のモチーフに自動車が採用され、シリーズ初となる“バイクに乗らず車を運転する仮面ライダー”が誕生した。警視庁を舞台にしたストーリーは、事件の捜査や推理といった刑事ドラマの要素を兼ね備えており、シリーズの原点である人間とマシンの共闘を描きつつ新鮮で魅力ある世界観を演出している。また、主人公が刑事であるという設定も過去シリーズにはない初の試みとなった。脚本は「仮面ライダーW」の三条陸と長谷川圭一。「仮面ライダーウィザード」の香村純子も数話担当している。
あらゆるものの動きや時間が遅く感じ、思うように体を動かすことができなくなる怪奇現象が次々と発生。“どんより”と呼ばれたその現象はやがて“重加速現象”という名の社会問題にまで発展し、警視庁は事態を収めるために特殊状況下事件捜査課、通称“特状課”を設立した。半年前に“どんより”に遭遇し、同僚を再起不能にさせてしまった刑事の泊進ノ介は、そのトラウマから抜け出せず無気力な生活を続けていたが、ある日特状課に配属されたのを転機にかつての情熱を取り戻していく。“どんより”の元凶である謎の生命体“ロイミュード”を倒すため、進ノ介は“仮面ライダードライブ”に変身して激しい戦いを繰り広げていく。

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アーティスト情報

稲葉友

生年月日1993年1月12日(25歳)
星座やぎ座
出生地神奈川県相模原市

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