【インタビュー】劇団EXILE・小野塚勇人、シリーズ史上異例の復活『仮面ライダーエグゼイド』で見つけた「自分らしさ」

小野塚勇人

小野塚勇人

現在放送中の『仮面ライダーエグゼイド』(テレビ朝日系)に、一度は消滅したものの、“奇跡の復活”を果たした「仮面ライダーレーザー」を演じる劇団EXILEの小野塚勇人

舞台を中心に活動し、徐々にドラマや映画に出演の幅を広げている小野塚。自身の演技は「自然」を目指しているという小野塚に、演じるうえでの「自分らしさ」をとことん聞いた。

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「ヒーロー」のチャンスはそうそうない

─今回、『仮面ライダーエグゼイド』の仮面ライダーレーザーとして、一旦ドラマでは消滅の後、35話で復活されました。

小野塚勇人:消滅することは最初から決まっていたんですが、復活するのは決まってなかったんです。観ていただいている皆さんからの復活(希望)の声があって、決まったような感じです。

─このお話がきたときのお気持ちは?

小野塚:すごく嬉しかったですよ。消滅したときの反響が、自分が思っていたより数倍もあったので。そこはもう本当に嬉しかったですね。

─これまで、色々とドラマに出演されてますが、『仮面ライダー』は視聴者からの反響が一番多いのでは?

小野塚:そうですね。反響が一番分かりやすいです。“仮面ライダー”って、全国民が知っているフレーズだと思うので、そういった歴史ある作品に出演させてもらって有り難いです。

放送が終わるまでは日々邁進で力を入れて頑張っていきたいなと思います。

─『仮面ライダー』の撮影で、他のドラマの撮影とは違うところは?

小野塚:やっぱり子供から大人まで楽しめるのもそうですけど、「ヒーロー」という特殊な現実では存在しえないというか、憧れの象徴というか、これだけ熱狂して観てくれるものは、“スーパー戦隊”くらいだと思います。

街を歩いていて「あ、レーザーだ!」って言われたりするのはすごく嬉しいですね。その分、「みんなのヒーローでいなければいけない」っていう責任はありますけど。嬉しいですね。僕も将来の夢が仮面ライダーっていう時期があったので、夢が叶った瞬間というか。

─しかも一旦、消滅してからの復活という、『仮面ライダー』の歴史上でもあまりないパターンですよね。

小野塚:最後の方に消滅するとかはありますけど、また戻ってくるというのはないですね。

─作品オファーを受けてから撮影に臨むまで、どういう準備をされましたか?

小野塚:過去の作品はもちろん観ました。自分が子供の頃にリアルタイムで観ていたものもありますが、最近のライダーとは全然違うので。「うわ、CGすごっ」ってなって、かなり驚きました。こんな感じだったかな、と思っていたものが、いざ観てみると全然違いましたね。もう、とにかくすごい。

あと、今回の“エグゼイド”もそうですけど“ヒーローとしての仮面ライダー”というのを残しつつ、いい意味でも型にはまらないのがライダーの強みだと思いました。昔に固執しないでどんどん新しいもので壁破ってくるじゃないですか。「えぇ?」ってみんな最初は思ったはずですけど、今は浸透して「カッコイイもの」としてちゃんと見せられています。

変身アイテムの音声を担当している方も『ドラゴンボールZ』の主題歌を歌われていた影山ヒロノブさんですし、すごいですよね。一つ一つが豪華だと思いましたね。

九条貴利矢(くじょう・きりや)の役も、なんとなくやるっていうよりも、自分オリジナルのキャラクターが生まれたらいいなと思って。

─それが一番出てきたなというところは…?

小野塚:そうですね、格好の派手さも相まって、最初は「体育会系な感じ?」みたいなことを言われてたのが、自分の本質が体育会系な方ではなかったので、どちらかというと自分の中にあるものからどんどん広げていって、貴利矢の役作りをした、という流れですね。

“嘘つき”っていう設定はあったので、こんな格好して医者だから頭はいいな、とか。「頭の回転がよくてチャラチャラした格好した人って確かにいるな」と思って(笑)。だから自分のなかの「適当な部分」をどんどん出していこうと思って。外から取り入れたというよりは、自分の中のものを大事にしました。

─ご自身の今までの記憶を棚卸しするイメージでしょうか。

小野塚:そうですね。(記憶を)美化してアウトプットしていって作り上げましたね。

─演じていて、手応えは感じましたか?

小野塚:手応えというより、「無理してる感」はなかったです。演じるときに「切り替えなきゃ」っていうよりは、フラットに現場に入って、普通にお喋りしながらスッと演技に入れます。精神集中してっていうよりは、普段の延長線上で楽しみながら演じています。

自分のなかのものから役作りをしたからこそ、無理をしている感じはないですね。楽に自然にやれた感じがします。「演じ疲れ」とかも感じないです。

─8月には劇場版も封切りになります。

小野塚:本編とリンクしいてる部分は多いですが、映画オリジナルの仮面ライダーが出てきたり、エキストラの方が800人くらい出たりします。ゲスト出演の方も豪華だったりするので、本編とはまた違ったものになっています。

あとは、今回の映画ではプレイステーションVRとコラボしてるんですよ。それも、「エグゼイド」がゲームの世界観なので、少年の心とかゲーマー心をくすぐるような演出になっているんです。「VRもらえないかな?」ってちょっと期待してます(笑)。

─VR系のゲームは、今までやったことはありますか?

小野塚:いや、やったことないです。つけたこともないので。すごそうですけどね。あれでアクションものとかやったら、家にあるものを壊すんじゃないかと。危ないですね(笑)。

─今回の撮影で、一番ご自身のなかで印象に残っているシーンはありますか?

小野塚:やっぱり「雨」ですね。消滅したときもそうですけど、復活したときも「雨」のシーンがあって、映画でも雨のシーンが多くて。今回、こんなに経験するのかと思うくらい、雨場のシーンがあったのですごく印象的ですね。震えながら撮影していましたけど(笑)。

ドラマ、舞台、映画…それぞれの楽しみがある

─舞台からキャリアを始められて、ドラマ、映画と活躍の場を広げていますが、どの“舞台”が楽しいですか?

小野塚:それはもう、マルチにやれたらいいんですね。でも、この世界に入ったきっかけは舞台だったので、舞台はもちろん好きです。自分の芝居が直でお客さんから返ってくるのが舞台の醍醐味であり、生の良さと思うので、それはそれで楽しいです。

ドラマはドラマで、撮影したものが完成する楽しみもあります。完成したものをみて、「僕すごいかっこよく写ってる」とか(笑)、「ここはこうつながるんだ」とか、そういう楽しみがあるので、それぞれの楽しみがありますね。

舞台だと観客との距離もあるので大げさに演じますけど、映画だとじっくり撮って、より自然に内面から出るもの大切にするので、どの現場も魅力があって、それぞれが楽しいですね。

─やはり、ドラマは舞台と違うものですか?

小野塚:そうですね、現場でモニターを確認するんですけど、『仮面ライダー』のような特撮作品はCG技術とかもあるので、そこがどうハマるのか、というのは完成してからじゃないと分からないですね。「完パケ」が来るまでが楽しみですね。

また、リアルタイムで日曜の朝放送されてからの反響とかも面白いです。「え、どうなっちゃうの?」みたいな、みんながソワソワしてる感じとかも好きですね!「来週まで待てない」みたいな反響があると、「よしよし」と思ったり(笑)。

─最終回に向けて物語のクライマックスがこれから続くと思いますが、『仮面ライダーエグゼイド』が終わったあとは、役者さんとしてどうなっているか、イメージはありますか?

小野塚:まだ先のことなので何ともって感じですけど…。『仮面ライダーエグゼイド』があって、今後、自分の役者人生の軸になるというか、どこ行っても「仮面ライダーだったんだ」って言われることが多いと思うので、その名に恥じないようにしたいですね。

逆に「小野塚勇人がライダーだったんだ」ってわれたときに、「じゃあ、ライダーってすごいんだね」って言われるくらいの存在になりたいなとも思っているので、一つ一つ現場を踏んで経験を積みながら、役に対して真摯に取り組んで成長できたらいいなと思ってます。

役作りは自分を「つまんで広げる」

─川島海荷さんと共演されたドラマ『朝が来る』のときに、「小野塚さんのままで」と言われて演じられたとのことですが、ご自身が感じる“小野塚さんらしさ”とは何だと思いますか?

演じる役に合わせて「自分の中を広げて」

演じる役に合わせて自分の性格の一部を広げていく、という小野塚勇人

小野塚:ヤクザとか不良系の役柄もあったり、舞台だったらインテリ系やゲイっぽい役と色々とやったんですけど…。自分がどういう人間か、というよりも今の時期は、周りから見た自分がどう写ってるかというのを大切にしています。

例えば脚本を読んでいて、健太(『朝が来る』で演じた役)のような純粋な役の場合は、僕も島育ちなので、昔の風景を浮かべたりして心が安らぐような、そんなイメージかなとか。ヤクザ役だったら、自分の性格のなかの汚い部分をどんどん考えていって、役として出していくみたいな。そんな感じですかね。

人の真似というよりは、自分が持ってる性格の一部分をつまんで広げていくみたいな作業をやるほうだと思うので。といってもまだ経験も少なく全然分かっていないんですけど。

─役作りについて先輩に聞いたりすることはありますか?

小野塚:最初は分からないので色々教えてもらいました。「どんなふうに役作りをしてるんですか?」とか、芝居のレッスンなんかで。でもやっぱり、小野塚勇人って自分だけじゃないですか。ないものをいくと絶対無理が生じて、見ている人に伝わるのかなと思うんですよ。結構、僕もやりたがりなので。

ショーン・ペンなんかを見ていると毎回違う役柄ですごいなって思うし、憧れますね。

でも、それも大事ですけど、小野塚勇人という俳優は一人しかいないので、自分にできる良さは探りつつも…それはもう永遠の課題だと思うんですけども。毎回同じに見えるっていうよりは、毎回調整して作り上げていって…。無理してるって周りに思われないようにしたいですね。あくまでどこかで自然な感じがあるというか。

イケメン小野塚、ハマった映画は…?

─ところで、今まででハマった映画はありますか?

小野塚:アメコミとかも多いですけど…、何回も観たっていうとジブリですね(笑)。『千と千尋の神隠し』なんかはテープが擦り切れるくらい観ましたよ。

もともと、映画観るっていうよりも、スポーツ少年だったので。どちからかというと、役者を目指すようになってから映画で勉強しようと思ったので、男子が好きそうな映画が多いですね。『クローズZERO』とか不良系は大好きでしたし。あとやっぱり、強い人に憧れますよね。ジャッキー・チェンもそうなんですけど、アクション映画とか。ホラーは全然好きじゃないんですけど。

カリートの道』とか『スカーフェイス』、アル・パチーノ系の映画も好きですね。あとは(クエンティン・)タランティーノ監督が好きなので『パルプ・フィクション』もすごい好きです。グロいですけど爽快な、イカれた感じが(笑)。

どちらかというと“激しめ”が好きなのかもしれないです。「発散」で映画を観ることが多いので、「泣きたい」とかは思わないですね。

─かっこいいですね!

小野塚:まあ、たまに泣きたいときもありますけど(笑)。

─今後はどんな役者さんになりたいと思いますか?

小野塚:いい作品、名作と呼ばれるような作品に毎回よんでもらえるような、変に固まったイメージじゃなくて、どこでも馴染めるような役者ですね。

これからも、自分の強みを探りつつも、自分のよさや芝居の特徴みたいなものは出しつつ、どこでも使ってもらえるような役者になりたいです。言い方は悪いですが、役者なので使われの身。作品がよくなるための一人でいれればいいんじゃないかなと思います。

(文:中西啓 ヘアメイク/鵜飼雄輔(TRON) 衣裳協力/CALEE、SUPRA 撮影場所協力/GOOGOL FILMS STUDIO

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