【インタビュー】綾野剛も「度胸ある」と好評価 『コウノドリ』デビュー新人俳優・宮沢氷魚 目標はハリウッド!

10月から新シーズンが始まった綾野剛主演の医療ドラマ『コウノドリ』(TBS系)。

今回、研修医・赤西吾郎役で俳優デビューを果たした宮沢氷魚(みやざわ・ひお)が、自身の役どころや撮影現場の今、そして将来の目標などについて語ってくれた。

『コウノドリ』で俳優デビューした宮沢氷魚

『コウノドリ』で俳優デビューした宮沢氷魚(画像クリックで写真一覧)

撮影は「スゴい楽しい」 綾野剛からは「度胸ある」

俳優デビューとなります『コウノドリ』の2ndシーズン。撮影現場の雰囲気はいかがですか?

宮沢氷魚(以下、宮沢):明るいですね。分娩のシーンとかピリピリしたシーンが多いんですけど、カメラ回ってない時は皆笑ってます。ひたすら明るいです。

初めての現場でそれは助かりますね。

宮沢めちゃくちゃ助かってます。『コウノドリ』は前作があって、すでにチームが出来上がってるじゃないですか。その中に『新キャストとして入れてもらえるのかな』という気持ちがあって不安でした。

でも初日から剛さんをはじめとしたキャスト皆が「ようこそ!」っていうアットホームな感じで迎え入れてくれました。皆「吾郎ちゃん、吾郎ちゃん」とか「氷魚君、氷魚君」とか気軽に呼んでくださって、ひたすらずっと話してます。

演技に関してはいかがですか? 緊張などあると思いますが。

宮沢最近、やっと変な緊張感がなくなって、程よい緊張感に変わりました。スゴい楽しくて、朝起きて「今日『コウノドリ』の現場行ける」っていう気持ちが日に日に増してて、今日も起きて「早く現場行きたい!」って気持ちになってました。家を出るのがワクワクして仕方ないです。

スゴい充実しているみたいですね。

宮沢そうなんです。最近は、夢でも『コウノドリ』のストーリーを見るんです。頭で勝手に作られた、ドラマに存在しないシーンが出てくるんですよ。朝起きると「ヤバイ! 現場行かないと!」って気持ちになるんですけど撮影オフ、なんて時もあります。

夢にまで出てくるというのは相当ですね。

宮沢街を歩いてても、妊婦さんや赤ちゃんがスゴい目に入るようになったんです。普通に生活してても、ドラマの参考になるものがたくさんある。妊婦さんの歩き方とか、妊婦さんを見るまわりの人たちの目とか観察して「この人は今どう思っているんだろう?」って考えたりしてます。

じゃあ今は『コウノドリ』に24時間没頭している感じ。

宮沢はい。頭の中が『コウノドリ』のオンパレードです。

仕事が楽しいのは最高ですね! 中でも特に楽しい点は?

宮沢最初は現場のことを何も知らない状態だったので、役に集中することも大事なんですけど、スタジオやカメラに慣れるのもプレッシャーがあって、色んなことに気を遣っていたんです。

綾野剛は“座長”として全方位に気を配る。もちろん宮沢にも (C)TBS

綾野剛(写真右)は、“座長”として全方位に気を配る。もちろん宮沢にも (C)TBS

ですが最近現場に慣れてきて、どんどん赤西吾郎っていう役に集中でき始めています。今までは最低限のことを全力でやるのに一所懸命だったんですけど、若干余裕が出てきて「もっとこうやってみようかな」とか「アレンジを加えてみようかな」と色んなことにチャレンジでき始めているので……楽しいです。あとは、やっぱりキャストやスタッフの皆さんに会うのが楽しいです。朝、メイク室にいたら吉田羊さんが「氷魚、氷魚〜、元気?」ってすごく優しく話しかけてくれます。

現場で特にやり取りしている方は?

宮沢剛さんにすごく良くしてもらってます。何かあったらすぐ来てくれて色々話をしてくれたり、「大丈夫?」って気を遣ってくれたりします。僕が演技が終わってモニター確認してる時も、「スゴい良かったよ〜」って褒めたり「ここ、もうちょっとこうしてごらん」ってアドバイスしてくれたりもします。剛さんは全員のことを見てるんですけど、僕が初めてということも全部見てくださるんです。

それは心強いですね。

宮沢そうですね、本当にありがたいです。

綾野さんからは、どんな評価を受けたりしましたか?

宮沢剛さんには、撮影に入って「(俳優業は)本当に初めてなの?」「度胸あるよね」って言われました。本当は緊張で胸バクバクですよ(笑)。

ー好評価ですね。そんな氷魚さん演じる赤西吾郎は、赤西産婦人科医院の息子というキャラクター設定で、星野源さん演じる四宮春樹から「ジュニア」と呼ばれます。氷魚さん自身も、父親の宮沢和史さんがTHE BOOMのボーカルとして大変有名です。赤西について共感する点などありますか?

星野源演じる四宮とのやり取りも見どころ (C)TBS

星野源(写真右)演じる四宮とのやり取りも見どころ (C)TBS

宮沢赤西吾郎は、自分にスゴく境遇が似ています。2世ならではの悩み、感じ方はスゴく理解できます。

2世だから得することもある。赤西吾郎の場合もお医者さんになるきっかけになったと思います。それに匹敵するくらいのプレッシャーを受けたり、期待に応えないといけない気持ちが人一倍あります。

「二世」という立場を客観的に見つめて演技に臨む宮沢氷魚

「2世」という立場を上手く演技に取り込む宮沢氷魚(画像クリックで写真一覧)

台本読んでて「ここ、彼はどういう気持ちなんだろう?」「何考えてるんだろう?」って思った時、自分だったらどう行動するかなって考えたら「あ、赤西吾郎は今こういう気持ちなんだ」ってすぐ分かるんです。

スーッと彼の気持ちに感情移入できるので、今回演じられて本当に良かったと思います。

では、演じる役柄も撮影環境も恵まれている印象が大きいと。今後は四宮とのバチバチも予想されそうですが。

宮沢第4話で赤西吾郎が大分変化します。1話から3話までは「産科医になるつもりはないですから」って言うスタンスで、定時になったら帰る。悪気はないんですけど、ゆとり世代ならではの抜けている感じがある。

4話では、そんな赤西がクローズアップされて、スゴい忙しい回です。そこで産科に対する考え方が変わってきて、ようやく、四宮先生に認められるわけじゃないですけど「応援してるよ」という雰囲気が漂ってきて、2人の険悪なムードが和らいでいきます。

第4話は、赤西吾郎的にオススメの回。

宮沢ぜひぜひ、皆さんに見てもらいたいです!

撮影中の気分転換は… 将来の目標はハリウッド進出!

ー『コウノドリ』の放送が始まって、ご家族の反応はいかがですか?

宮沢お父さんは仕事で地方にいたんですけど毎回見てくれたみたいです。

実家では、僕と弟とお母さんの3人で見ました。皆ドキドキで「まともに見れないよ〜!」っていう感じでした(笑)。で、放送が終わって2人が「思ってたよりスゴく良かった」って言ってくれたんです。「研修医感がめちゃくちゃ出てた」って。

俳優デビューの緊張が入り混じって、いい具合に研修医感が出ていた。

宮沢はい。自分が撮影の時感じていたリアルな緊張感が出ていたのかなと思いますね。

なるほど。ちなみに現時点における、ご自身の演技に対する満足度は?

宮沢う〜ん、難しいですね……。満足は全然してないです。

その理由は?

宮沢初々しさとか新人感が出ているのはいいんですけど、僕が役者初挑戦で、1話や2話では役者として感じてる緊張感もけっこう出ています。今回役柄が自分の状況と近いからできてる演技かもしれないと思っています。

今回の作品に限ってはいいんですけど、もしこれが違う役だった場合どうなんだろうなと思っちゃう面があります。役者としてスキルアップできた時に満足感が出てくるのかなと思います。

じゃあ今後の伸びしろいっぱいですね! 撮影中の気分転換は?

宮沢一つは野球観戦です。横浜DeNAベイスターズのファンで、クライマックスシリーズとか見てました。家で見れる時は、現場と違うテンションで「ウワーッ!」って気持ちを開放して応援しまくってます。本当は球場に行きたいくらいですけど、大人気でチケットがなかなか取れなかったんですよね。あとは、最近温泉に行くようにしてます。

身体のケアを意識して?

宮沢温泉入ると嫌なものが全部流れていくような気がして。それまでは年1回入るくらいだったんですけど最近はよく通っていて、多い時は毎週行ってます(笑)。温泉内のレストランでご飯食べて、そして温泉浸かって、マッサージしてもらって、また温泉浸かって……ってやってたらすごくリフレッシュできるのでハマってます。

温泉、気持ちいいですよね〜。他、映画やドラマもけっこう見るんですか? 例えば、ドラマ出演にあたって何か参考にした映画やドラマは?

宮沢今回に関しては、『コウノドリ』の前シリーズをあらためて見返したり、共演者の作品や他局の医療ドラマを見たりしました。坂口(健太郎)君の出ていたごめん、愛してる(TBS系)とか、剛さんが出てる日本で一番悪い奴らとか。剛さんはその作品のイメージが強烈に残っちゃって「怖い人なんだろうな……」ってイメージで入っちゃいました(笑)。

なるほど(笑)。

宮沢でもその分、初めてお会いした時のギャップがスゴかったです。本当に優しい人です。

最後に、今後の目標について聞かせてください。父親の宮沢さんが発表した『島唄』は世界中で人気を誇っています。氷魚さん自身は今後、どんな方向へ進みたい、どんな作品へ出たいとお考えですか?

宮沢英語が話せるので、いつかは海外で仕事したいとずっと思ってます。

氷魚さんは日本語・英語が話せるバイリンガルですもんね。ハリウッドなど?

宮沢はい、ゆくゆくは。海外の作品ってアジア人枠があまりなくて、出演していても脇役とか勉強しかできない役とか限られています。日本人の場合は、侍とか。本当に役柄の幅が狭い。日本を舞台にした作品でも、韓国や中国の役者さんが日本人役で出たりします。

日本人俳優にとって悩ましい点ですね。

宮沢言語の問題とか色々あると思うんですけど、その幅を少しでも広げたいと個人的に考えています。それに僕は、今持っている英語力を活かせるし、以前アメリカに住んでいて環境面も知っています。そういう意味では、他の日本人の役者さんよりアドバンテージがあるのかなと考えています。

英語が喋れる、アメリカの環境を知っている、というのは強みですね。『コウノドリ』でのご活躍はもちろん、将来のハリウッドデビューも期待してます!

(取材・撮影・文:桜井恒二)

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アーティスト情報

綾野剛

生年月日1982年1月26日(36歳)
星座みずがめ座
出生地岐阜県

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