2017年ノーベル文学賞を受賞した“カズオ・イシグロ”ってどんな人? 代表作と映像化作品をチェック

スウェーデン王立科学アカデミーは10月5日、2017年のノーベル文学賞を長崎県出身の日系イギリス人作家カズオ・イシグロ氏(62)に贈ると発表した。

カズオ・イシグロってどんな人?

代表作は、1989年にイギリス最高の文学賞ブッカー賞を受賞した長編小説『日の名残り』や、『わたしを離さないで』など。世界的に評価されている作家で、映画化作品も多い。1960年、5歳の時にイギリスに渡ってからは、イギリスと日本、ふたつの国を背景として育った。

代表作

日の名残り

日の名残り』

英国最高の文学賞を受賞

この作品でブッカー賞を受賞。1993年にジェームズ・アイヴォリー監督、アンソニー・ホプキンス主演で映画化された。

<あらすじ>

品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。長年仕えたダーリントン卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々―過ぎ去りし思い出は、輝きを増して胸のなかで生き続ける。失われつつある伝統的な英国を描いて世界中で大きな感動を呼んだ英国最高の文学賞、ブッカー賞受賞作。

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わたしを離さないで』

日本でもTVドラマ化

2005年のブッカー賞の最終候補。マーク・ロマネク監督の映画化作品は、俳優であり映画監督でもある竹中直人お気に入りだとか。2016年には舞台を日本に変えて綾瀬はるか、三浦春馬主演でテレビドラマ化された。

<あらすじ>

優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度…。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく――。全読書人の魂を揺さぶる、ブッカー賞作家の新たなる代表作。

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『忘れられた巨人

最新作が10月に文庫版に

カズオ・イシグロ氏の近著。2017年10月には文庫版を発売予定。

<あらすじ>

アクセルとベアトリスの老夫婦は、遠い地で暮らす息子に会うため長年暮らした村を後にする。若い戦士、鬼に襲われた少年、老騎士…さまざまな人々に出会いながら雨が降る荒れ野を渡り、森を抜け、謎の霧に満ちた大地を旅するふたりを待つものとは――。失われた記憶や愛、戦いと復讐のこだまを静謐に描くブッカー賞作家の傑作。

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映像化作品

日系の英国作家K・イシグロのブッカー賞受賞作を基に「眺めのいい部屋」のJ・アイヴォリー監督が、侯爵に忠実な執事として徹底的にストイックに生きた一人の男の悲哀を描いた物語。

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ブッカー賞作家カズオ・イシグロの同名傑作小説を若手実力派キャストの共演で映画化した異色のヒューマン青春ストーリー。謎めいた寄宿舎を舞台に、過酷な運命を宿命づけられた少年少女たちの儚くも輝かしい青春の日々を瑞々しく描く。主演は「17歳の肖像」のキャリー・マリガン、共演にアンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイ。監督は「ストーカー」のマーク・ロマネク。

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名匠ジェームズ・アイヴォリー監督が、「日の名残り」でコンビを組んだ人気作家カズオ・イシグロのオリジナル脚本を基に映画化した大河ロマン。1930年代の上海を舞台に、時代の波に翻弄される男女の運命を華麗な映像美で綴る。1936年、頽廃のムード漂う上海。ロシアから亡命してきた美しき伯爵夫人ソフィアは、一家の家計を支えるために夜総会(クラブ)でホステスとして働いていた。そこを訪れソフィアと出会った盲目の元外交官ジャクソンは、これをきっかけに夢に抱いていたバー“白い伯爵夫人”をオープンさせ、彼女を“店の華”として招き入れるのだが…。

真田広之出演作。

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「カズオ・イシグロ」のことを知る

本人は否定しながらも、その出自ゆえに指摘される「日本的なるもの」とは―川端や谷崎を参照しつつ、イシグロ文学に新たな光を当てる。日英における受容の違い、母性憧憬、「オリジナルとコピー」などをテーマとして考察。

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デビュー作(『遠い山なみの光』)から最新作(『夜想曲集』)までの全作品をとりあげグローバルな作家の全貌にせまる。本邦初のイシグロ論。

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1954年11月8日長崎生まれ。1960年、五歳のとき、海洋学者の父親の仕事の関係でイギリスに渡り、以降、日本とイギリスのふたつの文化を背景に育つ。その後英国籍を取得した。ケント大学で英文学を、イースト・アングリア大学大学院で創作を学ぶ。一時はミュージシャンを目指していたが、やがてソーシャルワーカーとして働きながら執筆活動を開始。1982年の長篇デビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年発表の『浮世の画家』でウィットブレッド賞を受賞した

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アーティスト情報

カズオ・イシグロ

生年月日1954年11月8日(63歳)
星座さそり座
出生地長崎県長崎市

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