【アニメ化】漫画『ゴールデンカムイ』が面白い! 今絶対に読むべき理由をTSUTAYAマンガ通がプレゼン

ゴールデンカムイ』(野田サトル 著、集英社 刊)がついにアニメ化! 2018年4月9日(月)よりTOKYO MXほかにて放送される。これを記念し、TSUTAYAきっての漫画好きたちが『ゴールデンカムイ』を語り尽くす! 原作もあわせて読まずにはいられない理由と、あわせて読みたい漫画・小説も紹介。

『ゴールデンカムイ』は“エンタメのフルコース”で“変態図鑑”!? 一体何漫画なのか……

いまTSUTAYAマンガ通たちが全力でオススメする作品『ゴールデンカムイ』。明治時代後期の北海道を舞台に、日露戦争の視線を潜り抜けた「不死身の杉元」と、アイヌの少女アシㇼパが、網走監獄の死刑囚が隠した莫大な埋蔵金をめぐって生存競争サバイバルを繰り広げる――というのが大筋のストーリー。

しかし、マンガ通たちに好きな理由を聞いてみると、「エンターテイメントのフルコース」「変態図鑑」「アイヌの食文化を学べるグルメ漫画」「オソマ(アイヌ語でう◯こ)を連呼するヒロイン」と、まるで意味がわからない(笑)。

読む人によって楽しみ方が異なる『ゴールデンカムイ』……その魅力とは?

歴史漫画? ギャグ漫画? 冒険漫画? バトル漫画? それともグルメ漫画…? ぜんぶ正解!

『ゴールデンカムイ』を人に紹介する時に一番困るのが、何漫画なのか、ということ。とにかくあらゆる漫画の要素が詰まっているので、人によって紹介の仕方が変わってくる。そこが同時に最高におもしろいポイントでもある! マンガ通たちは『ゴールデンカムイ』をどう紹介する?

■グルメ漫画(山本紗弥香※以下山本、井上美沙※以下井上)

「馴染みの無い食材がほとんどですが一度は食べてみたい!おいしそうと思える料理ばかり」(山本)

「殺伐としたバトルアクションの中、合間にでてくる食事シーンはまさに癒し。アイヌの食文化を、漫画を通して知ることができます」(井上)

■北海道マンガ(GUSSANこと山口高雄※以下GUSSAN)

「札幌に3年住んでいた私としては、芯から冷える寒さなど自然の表現にまず注目。アイヌ衣装の現物の展示も見ましたが、本当にカラフルでおしゃれ。アシㇼパって本当にいたんだ!と思いました。あと、何食っても旨い。それらすべてが北海道だと思うのです。あとは、男たちの野心がぶつかり合うスリリングな展開にアウトローな空気も魅力。登場人物は挫折を経験し、後悔が深い者たち。彼らの魂がぶつかり合う物語にシビレマス!」

■ロードムービー漫画(山本、アシㇼパちゃんラヴこと姫野佳織※以下アシㇼパちゃんラヴ)

ヒロインのアシㇼパ

ヒロインのアシㇼパ

ギャグ要員?脱獄王の白石

ギャグ要員?脱獄王の白石

「主人公の“不死身の杉元”、可愛らしいけど聡明で頼れるアイヌのアシㇼパちゃん、ちょっとドジっ子の脱獄王の白石と、愉快な仲間たちと一緒に目的の金塊に向かって北海道を横断する様は、まさに映画『ブルースブラザーズ』的ロードムービー!」(アシㇼパちゃんラヴ)

「主人公たちと一緒に旅をし、ごはんを食べているような気持ちで読むことをおすすめします!」(山本)

■変態図鑑マンガ(五十嵐雅行※以下、五十嵐)

「剥製(を作って着る)マニアなど、強烈すぎる個性・性癖の持ち主が次々に出てきます。削がれた耳を死んだ弟に見立てて話しかける兵隊などは文字では伝わらないと思うので、ぜひ読んでみてください。新しい世界が開けるかもしれません。特に好きなシーンは、11巻に収録されている「蝮のお銀」「稲妻強盗」の2人の強盗カップルの純愛。彼らは欲と情熱の本能の赴くまま、まさに稲妻のように人生を駆け抜けます。ちなみにこの2人の元ネタは、実在した強盗犯ボニーとクライドで、映画『俺たちに明日はない』にもなっています」

『ゴールデンカムイ』といえばグルメ。「チタタプ」「オソマ」「ラッコ鍋」に“ヒンナヒンナ”?

さまざまな要素が語られたが、最も多くマンガ通たちの話題にのぼったのが「グルメ」。みんなが好きなグルメは?

■オソマ(GUSSAN、井上、アシㇼパちゃんラヴ)
アイヌ語でうん◯を指す言葉。その実態は、我々の食卓ではおなじみのアレ!

「アシㇼパがかたくなに食べようとしなかった“オソマ”を初めて食べた時の「オソマおいしい」の一言には、「ついにわかってくれたのね…!」と感動もひとしおでした」(井上)

「食った直後にまさかあんな晴れやかな顔で「オソマおいしい」と言うとは! その後、ことあるごとに“オソマ”をほしがるアシㇼパが可愛いです。和人とアイヌの異文化交流ですね!」(GUSSAN)

「アシㇼパちゃんの“オソマ”をねだるときの顔が絶妙!」(アシㇼパちゃんラヴ)

■チタタプ(井上、アシㇼパちゃんラヴ)
アイヌにはおなじみのごちそう。“チタタプ チタタプ”と言いながら、とにかく動物の肉を刻む。そこに行者にんにくなどさまざまなものを混ぜたもの。

「生で食べるのが最高なんだとか。“なめろう”的なものなのか…? 生で食べられなくなったものは、お団子にして火にかけ、つみれ汁に。合言葉は「ヒンナヒンナ(アイヌ語で食事に感謝する言葉)」です! ちなみに食事シーンのアシㇼパの変顔や、杉元の反応など、食事シーンの2人のやりとりが大好き!」(井上)

「"ユッケ"みたいなものなのかな。“チタタプ”って言いながら作らないと冷ややかな目で「チタタプしないのか?」ってアシㇼパちゃんから言われちゃう。ヒンナかどうかは分からないけど...私もアシㇼパちゃんに“チタタプ”をアーンてされたい!」(アシㇼパちゃんラヴ)

■ラッコ鍋(山本、五十嵐)
ラッコって食べられるの…?というところからはじまり、漫画で描かれたその効能には読者がザワついた! もはや伝説の回に。

伝説のラッコ鍋は12巻で……

伝説のラッコ鍋は12巻で……

「こんなに話数使ってこの話!? 何もなくてよかったのか、いや何かあったのだろうか。ひとつのラッコ鍋から広がるエピソードにハラハラどきどきです。効能が気になるのですが、自分では試したくないので、だれかかわりに食べて感想教えてください!」(山本)

「「このマタギ…すけべ過ぎる!!」こと、読者をふるいにかけるような男色回を演出したラッコ鍋。一番笑えました。男たちがハダカ祭りしてる一方で、小舟の上では女性2人が結構重要でマジメな会話をしている、という対比もなかなか。「男娼」がいた時代ということもあり、男性同士の描写は多いです、という未読の人への警告も含めて。また、このとき無数のバッタに襲われますが、馴染みのない“蝗害”についてはノンフィクション小説『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎 著)を読むと身近に感じることができます」(五十嵐)

『ゴールデンカムイ』とあわせて読みたい漫画・小説

『ゴールデンカムイ』好きにオススメしたい、TSUTAYAマンガ通イチオシの作品がこちら。

ダンジョン飯

ダンジョン飯
九井諒子 著、KADOKAWA 刊)

これ食べられるの!? をおいしく食します

グルメ漫画として、近いものを感じます! ダンジョンを進みながらモンスターを食べる勇者たちとゴールデンカムイの登場人物たちがリンクします。(山本)

<あらすじ>

ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、金と食料を失ってしまった冒険者・ライオス一行。再びダンジョンに挑もうにも、このまま行けば、途中で飢え死にしてしまう…。そこでライオスは決意する「そうだ、モンスターを食べよう!」。スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン!! 襲い来る凶暴なモンスターを食べながら、ダンジョンの踏破を目指せ!

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羆嵐

羆嵐
吉村昭 著、新潮社 刊)

実話です。ヒグマが怖すぎて一気読みしました

作中に何度も出てくる、巨大獣・ヒグマ。ゴールデンカムイよりちょっと後の大正4年に体長2.7m、重さ340kgのエゾヒグマが民家を襲って6人を殺した三毛別羆事件を描いたノンフィクション小説。ヒグマの恐ろしさや北海道の厳しい大自然、当時の人々の暮らしがたっぷり描かれています。大自然の前では人間は捕食対象でしかなく、怖すぎて一気読みしました。以来、クマのゆるキャラを受け付けなくなりました(笑)。(五十嵐)

<あらすじ>

北海道天塩山麓の開拓村を突然恐怖の渦に巻込んだ一頭の羆の出現! 日本獣害史上最大の惨事は大正4年12月に起った。冬眠の時期を逸した羆が、わずか2日間に6人の男女を殺害したのである。鮮血に染まる雪、羆を潜める闇、人骨を齧る不気味な音……。自然の猛威の前で、なす術のない人間たちと、ただ一人沈着に羆と対決する老練な猟師の姿を浮彫りにする、ドキュメンタリー長編。

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百姓貴族

百姓貴族
荒川弘 著、新書館 刊)

動物たち=食い物。「道民って、強いな」

北海道民の魂を持った漫画家・荒川弘(代表作「鋼の錬金術師」など)が描く農業エッセイ。合理的でありながらも生命への敬意、自然への畏怖を怠らない作者の姿勢にアシㇼパの源泉を見ました。あと、基本的に動物たちは食い物としてジャッジされるあたり「道民って、強いな」と感じさせられます。笑えてちょっと泣けるのもお勧めできるポイントです。(GUSSAN)

<あらすじ>

「水がなければ牛乳を飲めばいいのに」。マンガ家になる前は、北海道で七年間 農業に従事していた荒川弘。牛を飼い、野菜を作り、クマにおびえ、エゾシマリ スに翻弄される――。朝から晩まで年中無休で働く、タフでハ-ドな仕事。でも 読めばわかります。お百姓さんは、かっこいいのです! あの『鋼の錬金術師』『銀の匙 Silver Spoon』の作者がおくる、血と汗と笑いの知られざる農家エッセイ・コミック!!

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乙嫁語り

乙嫁語り
森薫 著、エンターブレイン 刊)

旅、歴史好き必見。「世界ふしぎ発見」的漫画

『ゴールデンカムイ』は、大自然の描写や、多くの文献を参考にしたであろうアイヌの方々の着物や住居、生活の様子が本当に興味深い! 中央アジアを舞台にいろんな夫婦の姿が精密に描き上げられている『乙嫁語り』に通じるこだわりと世界観を感じます。「世界ふしぎ発見」的漫画で、歴史好きや旅好きにも刺さること間違いなし。北海道も中央アジアにも行ってみたくなる、そして行った気分になれる漫画です。(アシㇼパちゃんラヴ)

<あらすじ>

中央ユーラシアに暮らす、遊牧民と定住民の昼と夜。美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、若干12歳の少年・カルルク。遊牧民と定住民、8歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれるのか……? 『エマ』で19世紀末の英国を活写した森薫の最新作はシルクロードの生活文化。馬の背に乗り弓を構え、悠久の大地に生きるキャラクターたちの物語!

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一の食卓

一の食卓
樹なつみ 著、白泉社 刊)

新撰組好きにはたまらない! かっこよすぎる土方さんも登場します

樹なつみ先生が描く時代劇&グルメコミック! 『ゴールデンカムイ』より30年ほど前の明治初期が舞台です。上野戦争の戦災孤児で15歳のパン職人の少女・明(はる)と、元・新撰組三番隊組長の斎藤一こと藤田五郎を中心に、幕末から新時代への混沌とした時代を生きていく様が描かれます。さまざまな思惑うごめく当時の政治情勢をうまくストーリー展開に絡めつつ、当時は珍しかった「パン」職人としての明の成長や一への恋心など、少女マンガのツボをしっかり押さえているところも魅力。ゴールデンカムイでもおなじみ、土方歳三も登場します(かなりイケメン!)。(井上)

<あらすじ>

日本人にとっての「はじめて」が西洋から雪崩れ込む明治4年。東京・築地の外国人居留地にある「フェリパン舎」で働く少女、西塔明はひょんな流れから、謎の男=藤田五郎を紹介され、一緒に働くことになる。一見怖いが、明が作ったパンを、初めて残さず食べてくれた日本人…。だがその男こそ、かつて「壬生の狼」と恐れられた新選組・三番隊隊長=斎藤一、その人だった!

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■放送情報

「ゴールデンカムイ」

2018年4月9日(月)より毎週月曜TOKYO MXほかにて放送開始

公式サイト

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