<インタビュー>ドラマ『下町ロケット』主人公・佃航平役/阿部寛インタビュー

池井戸潤原作の話題作『下町ロケット』が約25分追加の長尺版で登場。主人公・佃航平役を演じた阿部寛が作品の見どころを語る!

阿部寛

みんなが一丸となって熱い作品を作り上げました

『下町ロケット』は幸いにして視聴率にも恵まれましたが、それを上回るほどの反響の大きさには自分でも驚いています。小さいお子さんやお年寄りの方からも「面白かった」と温かい声をかけていただき、しかもみなさんの目がキラキラ輝いていて、普段はあまりドラマを観ない方々にも響く作品になったことを実感しています。ここ数年、かねがね注目を集めてきた世界に誇る日本の技術力、とりわけ下町の工場が持つ技術力の素晴らしさに焦点を当てたストーリーも、たくさんの人に興味を持っていただける要因になったのかもしれません。

絶望的な状況に追い込まれても、雑草のように立ち上がる佃製作所のチーム力はドラマの大きな魅力になりました。実際、撮影現場でのキャストの団結力も強固だったと自負しています。それぞれが持てる力を存分に発揮し、ひたむきな若手と名だたるベテラン俳優陣とのバランスも絶妙だったと思います。

敵役を演じられた方々の、ドラマを盛り上げんとする役者魂にも大きな力をもらいました。そして、忘れてはならないのが演出家の福澤さんの存在です。福澤さんが抜群のリーダーシップで現場を引っ張ってくれたからこそ、キャストもスタッフも迷うことなく団結することができました。熱いドラマを得意とされる方なので、シーンによっては力の入った大きな芝居を求められることもあり、正直に言うと撮影当初は手探りだったことも事実です。

ですが「佃航平の夢に懸ける情熱は“てらい”とか“臆面”を超えたところにある。なりふり構わず演じることで、ようやく観る人の心を打つことができるんだ」と撮影の中盤以降になって気付かされました。

今日までさまざまな作品に携わってきましたが、コメディを除いた連続ドラマでこれだけ多くの人に愛された作品はそうはなかったように思います。おまけに僕は、結構個人プレーが多かったですからね(笑)。『テルマエ・ロマエ』のように、ある種の個人プレーでみせるコメディは得意にしてきたものの、今回のように集団で表現していく作品はありませんでした。

キャスト、スタッフが一丸となって熱く作り上げたこの作品は、そういった意味でも僕にとっての大切な作品になりました。DVDでは福澤さんの納得する内容に再編集されているそうなので、僕も今から観るのが楽しみです。

◆PROFILE

'64年神奈川県生まれ。'87年に映画デビュー。'10年にTVドラマ『新参者』で主演するなど数々の話題作に出演。現在、映画『エヴェレスト 神々の山嶺』が公開中。5月21日公開の『海よりもまだ深く』や、'17年1月公開の『恋妻家宮本』など、今後も多数の主演映画が公開を控える。

『下町ロケット Vol.1〜6(全6巻)』

『下町ロケット Vol.1〜6(全6巻)』

3.23 RENTAL & ON SALE
'15年・日
演出/福澤克雄、棚澤孝義、田中健太
原作/池井戸潤
出演/阿部寛
【セル】22,800円(税抜/BOX)、28,800円(税抜/ブルーレイBOX)

⇒作品詳細・レビューを見る

(取材・文:佐々木優/撮影:江藤海彦)

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アーティスト情報

阿部寛

生年月日1964年6月22日(54歳)
星座ふたご座
出生地神奈川県

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