LUNA SEAの4年ぶりの新作『LUV』。数々のキャリアを超えて今なお新たな輝きを放つ、その光の正体【インタビュー】

LUNA SEA

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眩い光とエネルギーに満ちたニューアルバム『LUV』。メンバーが異口同音に語るのは、予め明確なコンセプトはあえて設けず、ごく自然に産み落とされた作品であった、というシンプルな事実だった。

「とても自然に生まれてきた、今の自分たちの最も“そのまま”の姿が形になったアルバムです。いい意味で気合が入り過ぎず、コンセプトにガチガチに縛られることもなく、メンバー皆が各自のペースで自然に、自分の中から生まれ出るバンドサウンドを自由に紡いでいったら、こうなりました。だから、これが40代後半のLUNA SEAというバンドのとても自然な姿なんだと思います。気が付いたらほとんどがメジャーキーで、闇か光といったら光の、眩い作品。ロックバンドとしての新しいステップに足を踏み入れた実感がありますし、結果的に、今までで最も愛着がある作品になったかもしれません」(SUGIZO)

前オリジナル・アルバム『A WILL』から4年。コンセプトを決めずに制作されたという意味では同じ生い立ちだが、『LUV』はいい意味でもっと肩の力が抜けている。

「『A WILL』のほうがある意味、気合は入っていましたよね。LUNA SEAというバンドの時計の針を一度止めて(※2000年の終幕)、また時間が動き出してからのオリジナル・アルバム1作目だったので。でも、今回は違う。もう時計はずっと動き続けていますから。アルバムをつくりたい、というのはバンドとしては当たり前の衝動なので、それに基づいてつくっているだけなんです。だから、『A WILL』より今作のほうがもうちょっとピュアで、オーガニックな感じ。それぞれのメンバーが出してきた楽曲のデモに対しては、“らしいな”と思いました。もちろん皆挑戦とか進化もしていると思うんですけどね。らしさというのは別にテンポでもないし、音像でもなくて。でも、SUGIZOならSUGIZOっぽい、JならJっぽいクセがやっぱりあるので、どんな曲が来ても“あ、〇〇っぽいな”って。そこに俺はフォーカスを当てました」(INORAN)

風が吹き抜けるようなリード曲「Hold You Down」、シングル「Limit」や「The LUV」といった刃物のような切れ味を持つドラマティックなアッパーチューン、突き抜けた可憐さに驚く「誓い文」やストレートな8ビート「Miss Moonlight」、INORANと真矢のセッションで生まれたインスト「Ride the Beat, Ride the Dream」、重厚な色気漂う「So Sad」、ファンキーなカッティングギターが歓喜の世界へと誘う「BLACK AND BLUE」など、あまりに多彩な楽曲群を一言で形容するのは不可能。それもそのはず、2017年は全員がソロ活動20周年を迎えた年でもあり、各自に極めた音楽性が厳然と存在する。その原曲を元に5人はセッションでアレンジを編み上げていったのだ。詞・曲のクレジットはすべてLUNA SEA。互いを尊重し合い、より高次で融合した結晶の集積となった。

「RYUちゃんの持ってきた曲をSUGIZOがアレンジしている曲もあるし、“誰々の曲”というより“LUNA SEAの曲”という感覚で皆やってたんじゃないかな? 『A WILL』と比べて、今回のアルバムのほうがいい意味で、“LUNA SEAというものの面影”を追わなくなったのかもしれないですね。もちろんLUNA SEAには変わりないんだけど、“LUNA SEAはこうでなければならない”という“ねばならない”がなくなった。『A WILL』は、まだもう少しそういう意識が残っていたアルバムなのかもしれない。それがまた“脱却しようぜ!”と言ってつくったわけでもなく、自然とそうなったんですよね」(真矢)

「“GOD BLESS YOU 〜One Night Déjàvu〜”(※2007年の一夜限りの復活)から10年ですからね。あそこからずっと歩んできた中で、自分たちが築き上げてきたもの、再確認してきたもの、守ってきたもの、壊したくなかったもの…それをLUNA SEAとして一つの形を作り上げられたんではないかな? と、『A WILL』をつくり終えた段階で俺は思ったんですよ。この『LUV』というアルバムは、その歩みの中で弾き出された答えであり、今の俺たちの形。セッションの最初の頃、皆とのキャッチボールをしながらまるで霧の中のように感じた意味が分かったんです。それは、今までに俺たちが見たことのないことだったから。次の世界の扉を開いて、“ここ、どこ? 俺たちが行こうとしているところは?”と感じながら、LUNA SEAの新しい世界をつくり上げようとしていたんだなと、つくり終えた今なら理解できる。自然にそういうタイミングを迎えられたのは本当にうれしいですね。それは、バンドとして自然に呼吸をしている、ということだから」(J)

LUV(ラヴ)=愛という大きなテーマに貫かれた本作。その眩い光はただ明るいだけでなく、現実の見え方をも変えるロックの魔力をも孕む、とRYUICHIは示唆する。

「タイトルのLUVには、男女の愛、友情も含め、普遍的な愛…いろんな愛が含まれているんですね。例えば『Hold You Down』では、異性の2人の愛を思い描いて詞を書きはしたんですけど、母と娘を思い浮かべる人もいるかもしれない。もう30年近くこのバンドを応援してくれているファンの皆さんですから、結婚したりして生活のスタイルが変わっているだろうし、歌詞からどんな連想をしてもらっても構わないんです。ロックって、現実の殻を破った少し先にあるものだと僕は思っていて。未成年はタバコ吸っちゃいけません、お酒飲んじゃいけません、でも“ロック聴いちゃいけません”という決まりはないじゃないですか? でも、ロックのライヴに行くと、そこではさり気なくすごいことを歌っていたりして、それが許される場所でもある。だからこそ、一般社会からすると非現実的な、ライヴハウスのステージのような場所に立ちたい、と思って僕らは子どもの頃からロックをやってきたわけですから。その想いはずっと残しておきたい、という気持ちはありますね」(RYUICHI)

1月には全国ツアーがスタート。果敢に新章へと突入したLUNA SEAは、結成30周年に向けて走り続けていく。(取材・文:大前多恵)

LUNA SEA リリース情報

LUV

NEW ALBUM
2018年1月6日レンタル開始
2017年12月20日発売

初回限定盤(CD+DVD):UPCH-7373 3,980円(税抜)
通常盤(CD):UPCH-2144 3,000円(税抜)

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※12歳以下のお客様がお申し込みの際は保護者同意書が必要です。

LUNA SEA『LUV』特設サイト

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